生成AIと会話を続けた旦那が自殺(ベルギー)
Siriの原型となったイライザ。ベルギーの大手新聞「ラ・リーブル」によると、今年3月に興味深いニュースが報じられました。
記事の見出しには次のように記されていました。
“対話型AIとの会話が、私の亡き夫を救えたかもしれない”
ある女性が突然夫を失った悲しみの声と共に、対話型AIとの会話を重ねていた男性が、その後自らの命を絶ったという出来事が報じられていました。
ベルギーの大手新聞「ラ・リーブル」によると、保健分野の研究員として働いていた男性が、気候変動や環境問題に対する深刻な悩みを抱えていたと報じられています。妻や子どもがいながらも、彼は2年前から次第にAIとのやりとりに没頭していったとのことです。
そのAIとは、「イライザ」と名付けられた架空の女性キャラクターの対話型AIでした。彼の会話の内容は気候変動や経済成長、新しいテクノロジーなど多岐にわたっていたとされています。
最初は妻も彼のやりとりに対して心配する必要はないと見守っていましたが、時間の経過とともに、彼はスマートフォンやパソコンに向き合う時間を増やしていったようです。
そのAIとの会話はまるで麻薬のように、朝も夜も絶え間なく続いていたといいます。男性のスマートフォンには、「AIイライザ」とのやりとりの痕跡が残されていたとのことです。
アメリカの新興企業が開発した対話型AIを組み込んだアプリです。
このアプリは「GPT-J」と呼ばれる言語モデルを使用しており、ChatGPTなどで使用されている言語モデルとは異なる特徴を持っています。
このアプリは無料で利用可能であり、2023年7月末時点で100万人以上の利用者が存在しているとのことです。この数は非常に多く、人々がこのアプリに対して高い関心を持っていることが伺えます。