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娘(中2) の留学中のコミュニケーション方法と英語との付き合い方~英語での「楽しい体験」は大事だな、と思った話~
娘が帰国して数日が経ちました。
帰国時にゲリラ豪雨で飛行機がなかなか着陸出来ず、めちゃくちゃ心配しましたが、無事に自宅に帰ってきました。よかったよかった。
さて。
娘は、この短期留学がめちゃくちゃ楽しかったそうです。
「ホストファミリーがさぁ~、めちゃくちゃ良い人達だったわぁ~」と娘。そうかそうか。いい家族に巡り合えて良かったな。うんうん。
娘は英語、喋れません。
「行ってみたい」という思いだけで、自治体の短期留学プログラムに応募し、留学生活を乗り切りました(「語学学習」というよりは「異文化体験」をしに行った感じです)。
娘が現地でどうやってコミュニケーションをとっていたのか。
どんな準備をしていったのか。
留学を終えて、今どんな感じなのか。
今日はその話をしようと思います。
現在の娘の英語力
ここで留学前の娘の英語力について整理します。
娘は、英語は好きではありますが、話すことはできません。
英語の資格としては、中1の最後に英検4級を受けて合格しました。TOEICは受けていません。
普段の勉強は学校の宿題のみです。テスト前に勉強を頑張るくらいです。塾には行っていません。
田舎なので、いわゆる「外国人」との交流もほとんどありません。時々、農業や工場で働く外国人を見るくらいです。
同級生にお母さんがフィリピン人の子がいるけれど、その子とのコミュニケーションは日本語ですし、そのお母さん自身も日本語で生活しています。私も時々彼女と会いますが、彼女とのコミュニケーションは日本語です。
要するに、娘の事をまとめますと
学校の英語の勉強は好きな方ではあるんだけど、
普段の生活で英語を話す機会も特にないし必要性も感じていない、
日本の田舎の、普通の女子中学生なわけです。
「英語は急には喋れない」と悟る
留学が決まってから、娘は「ちょっと、今日は英語で過ごしてみるわ」と宣言する日がポチポチありました。
朝起きて「Mom. Good morning」と言ってきたので「ここは協力するぞ」と思って
私も「Oh,ぴょん子、Good morning. Wash your face and hands. It's time for breakfast」
と返しました。
母はこれ以上難しい事は言えないのだ(; ´・ω・)
でも、協力協力。
「たぶん、こんな感じの会話するよね」という妄想から発せられた私の英語でした。
そしたら娘は
「あ、ヤバい。わかんない。言えんわ。やめた」と。
はやーい!!(゚Д゚;)
諦めるの、早いんでないか?(ノД`) ・゜・。
それから何回かトライしましたが
「う~~~。出てこない〜。英語が出てこない〜」
と言って「やめた」となる事ばかり。
でも、ちょっとずつ、繰り返し出てくる同じパターンの事は言えるようになりました。
「お母さん、お塩とって〜。うーん。Pass me the salt, pleaseで良いのかな~。プリーズプリーズ」
とかを、ふざけながら言うようになりました。
同時に「自分は、ほとんどの事は咄嗟に英語では言えないんだ」と悟った様でした。
「え~~~。どうしよ〜。テストでは書けたんだよなぁ~。全然言えなーい。う~~~」
喋れないなら「見せる」という作戦
困った娘は、ポケットサイズのメモ帳を100円ショップで買ってきました。
見開きの右のページに日本語を書いて、それに対応する英語を左のページに書いていました。
右ページ「お腹がすきました」、左ページ「I'm hungry」みたいな。
とりあえず、朝起きてから寝るまでをシミュレーションして、日本語を書き出し、英語を書いていました。
「これをポケットに入れておいて、困ったら使おうと思ってさ〜。いざとなったら見せて、読んでもらう」
おお✨考えたじゃないか✨偉いぞぴょん子!!
しかし、そのメモ帳を作る過程で時々Google翻訳を使っていて、それがめちゃくちゃ気になった私。
「いや、それくらい短い内容なら、アナタ書けるでしょ??」と思ったのです。書いていた内容が「◯◯はどこですか」とか「これがほしいです」とかだったので。
「時々Google翻訳さんも間違えるからね。信用しすぎちゃダメだからね。なるべく自分で考えなさいね」
「ぴょん子が英語の勉強を始めたばかりのジャパニーズガールだっていう事、ホストファミリーは分かってるんだから。難しい言い回しとか、出来なくったっていいんだよ」
「現地の人の言い回しを、教えて貰って帰ってくればいいんだよ」とか、つい言っちゃう。
ああ、「うるさいなぁ」って思われた顔されたわぁ…(´;ω;`)
でもでも、言わずにはいられなかったのですぅ。
娘は「は~〜い」と気の無い返事をしていました。
ううううう(´;ω;`)
基本は「笑顔」と「ボディーランゲージ」
現地についた娘が、そのメモ帳を使ったかというと、ほとんど使わなかったそうです。
昼間は現地の学校に行って、ほかの留学生と一緒に授業を受けていたそうですが、「基本、頭パンクして終わった」と言っていたので、何をしていたのか実は私はよく知りません。メモ帳を使う暇がなかったのかな。
ホストファミリーが用意してくれたお弁当を学校で食べたそうですが「お弁当の定義が揺らいだ」そうです。
ホストファミリーの家でも、皆さんとても親切で、娘曰く「ガンガン来るタイプだった」らしく、向こうからずっと話しかけてくれて「メモ帳使わなくても、ノリでどうにかなった」「わけわかんない時もあったけど、何かどうにかなった」のだとか。
最初の2日間くらいは「あー」「えーと」しか言えず、身振り手振りで意思疎通して、「何かわかんない英語」を言われて、ニコニコしていたそうです。ホストファミリーも終始ニコニコしているご家族だったそうです。
でも、夜にベッドの上で「ああ、こう言えばよかったのか」と振り返るのにメモ帳を見返すことは何度かあったみたいです。
「メモ帳に書けてたのにさー、言えなかったわー」と言っていましたので。
小さい子の言ってることは何となく聞き取れた
そのホストファミリーの家には、お子さんが二人いらっしゃいました。10歳前後の女の子と、5歳くらいの男の子。
で、この弟君ととても仲良くなったそうで、ずっと遊んでいたそうです。
「○○の言ってることは、何かわかったんだよ」とぴょん子。
日本からの留学生を受け入れてくれるくらいだからか、日本文化に興味があったご家族のようで、お土産に持って行った折り紙でずっと遊んでいたそうです。あと、日本のアニメの話もしたのだとか。
困った時のGoogle翻訳
留学期間中にスマホを持って行ったぴょん子ですが、何回かGoogle翻訳を使って会話したそうです。
「これ、何て言うんだっけ」と思ったらGoogle翻訳を使って英語にして、それを自分で読んでコミュニケーションをとっていたとか。
「一応、自分で言おうとしたんだよ。でも、全然通じなかった時はスマホ見せた」
「そしたらホストファミリーも、ガンガン翻訳機使って日本語にしてきたからびっくりした」のだとか。
一応、「ずっと翻訳機使ってたの?」と質問してみましたが「使ったり、使わなかったりした。ちょっとの会話の時は使わないで頑張って喋ったけど、難しいことを言いたいときは使った」のだとか。
自分で頑張って喋ってみて、足りない部分を翻訳機に頼ってコミュニケーションをとる、という事をしていたのかな、と思いました。
帰国後の我が子達の変化
今回の短期留学で、何が一番良かったかと言うと「めちゃくちゃ楽しかった」という体験を英語圏でしてきた、ということかな、と思います。
英語も、「勉強しないといけない教科」から、少し違った角度から見られるようになったのではないかな。英語で「楽しかった」という経験を子どもの頃にするというのは、とても大事だなと思いました。ハードルがぐんと下がりますよね。
私が英語が好きなので、英語の本やDVDを家にいくつか揃えていまして(子供用ではなく自分用です)、
「お母さんの本、ちょっと見せて」とか言うようになりましたし、
弟ピョン太に英語で話しかけてマウントを取り始めました(ひどい)。
ピョン太も姉に対しては負けず嫌いなところがあるので、少しずつ英単語を覚え始めました。来年中学生だしね。お姉ちゃん、1年生の時 英語大変だったからね。この勢いで基本的な単語とかおさえておいたほうが良いよ。うんうん。
スイッチが入るまでは、いろいろヤキモキしますし、小さい頃から英語の勉強をしていた子との差を考えたことがないわけではありません。
でも「スイッチが入れば、ちゃんとやるんだよな」と思っていますので、
このスイッチを探して刺激し続ける作業を、ボチボチコツコツやっていこうかな、と思います。ペラペラにならなくったっていい。ただ、「なんか楽しいかも」という感覚を、持ち続けて欲しいな、と思っています。