教育実習を終えて
全体としては、正直(ごめんなさいと思いながらも)楽しいというより、辛かったです(やっぱ楽しかった!はなかったです)
感じたことをただだらだら記録します
誤解がないように言うと、別に批判しているわけではないです(そういうふうに聞こえちゃうけど)
授業は楽しかったけど、これを続けたいとは思えませんでした。
やっぱり教科教育がやりたいことではないなと感じました(実習ごときでわかったつもりになるなと言われそうですが、、直感的に違うな…と)
人生で初めての授業をし、絶賛されました
その後、高校レベルの授業ではないとアドバイスをいただきました
その後、「経験」という言葉で授業に規制がかかりました(ケースワーク以外でやってみてもいいんじゃないかと)
つねに、新しい授業の開発?作成に追われ、謎に1日2本ペースでつくる3週間でした
高校レベルでないことはその通りで、自分の一番足りない部分です。
教科に対する専門性が圧倒的に足りず、正直自分のおこなう授業は
対中学生、対小学生でもできてしまう。
生徒の意見に助けられる
そんな授業です
また、問いの組み立て方もたくさんアドバイスをいただきました
問いの組み立て方が下手であるのはその通りです。
今回の実習での私の全体的な課題は
・教科専門性を高めること、専門性のある授業をすること
・問いが段階的になるように組み立てられるようになること
・私の考えではなく、根拠をもった考えができるようにすること
・問いを問いで終わらせないこと、収束させること(一定の答えを出すこと)
・間違っていることを否定する勇気をもつこと
でした
授業を重ねるごとに
どんどん質が悪くなっていきました
どんどん授業とは、なんなのかわからなくなりました
自分が心底納得のいかない授業を届けているのが嫌で申し訳なくなりました
完全に自分の力不足です
指導教員の先生には、たくさんのアドバイスをいただきました
どのアドバイスも的を得ており、自分に足りないものを気付かせてもらいました
ただ、、アドバイスをもらえばもらうほど
授業をすればするほど
“授業”とは何かがわからなくなりました
授業って何なんでしょう。
教育者として、答えを示すことが授業なのでしょうか
専門的な知識を取り入れることが授業なのでしょうか
抽象的な問いを答えられるようにすることが授業なのでしょうか
生徒の意見を正すことが授業なのでしょうか
内容が薄くならないように、時間ぎりぎりで内容を詰め込むのが授業なのでしょうか
生徒の考えをもやもやの状態で終わらせる(オープンエンド)のは授業ではないのでしょうか
教科書に書いていないことを取り入れていないのは授業ではないのでしょうか
段階を踏んで、問いを考えるときにはほとんど答えがでてるのは授業なのでしょうか
生徒の意見を否定しないのは授業ではないのでしょうか
「生徒のため」、「経験のため」って何なんでしょう
何が生徒のためなんでしょうか。生徒のためだからで思考を止めていないか
そう感じました
どう終わらせるのがいいんでしょう
どう考えてもらえればいいんでしょう
そもそも、どうとか考えているのが違うんでしょうか
授業って何をする場所なんでしょうか
考える場所なんでしょうか、知らないことを知る場所なんでしょうか
自分の価値観や前提をゆらぐ場所なんでしょうか
結局、極端じゃなく、バランスなんだと思います
むずかしいけど
実習のなかで
どんなけ指摘されて否定されても、曲げなかったことが唯一あります
それは、意見を否定しないことです、そして、意見を否定されない雰囲気をつくることです
たとえ、本質から外れていても
たとえ、知識が間違っていても
意見や考えをなかったことにしたくなかった
だから
「○○は憲法的には違いますね」
「○○は
は言いたくなかった
否定せずに補足という形で伝えたかった(できていたかはわかりません)
数多くの生徒のなかで、たった1人でも安心すると思ってくれた
それだけで、ぶっ潰れそうになっていたものが自信が崩壊せずにすみました
これがいいことなのかはわからないです
多くの人が間違っているのは教師として、正すべきというでしょう
ただ、少しだけ思います。安心して授業をうけれない環境、
否定されたり、修正される環境で、考えたい、表現したい、伝えたいと思うのでしょうか
そんなことを思いました
総じて、価値観だな、、何を大切にしたいかだな、と思うことが多々ありました
少なくとも「生徒のため」ってことばで終わらせたくないな…って強く思いました
そんな実習でした
率直にみなさんにお聞きしたいです
みなさんにとって授業って何なのでしょうか