23.夏は三陸の「ホヤそば」がおすすめです
海のパイナップルと言えば、それはホヤです。
とれたての鮮度の良いホヤは本当に美味しく、とれたてを食べたら市販のホヤは食べられません。
石巻から女川までのホヤ街道には、海で取れたばかりの新鮮な朝どりホヤをカラを剥いて食べさせてくれるスポットがあります。
ホヤは持ち帰りもでき、ホヤ好きにはたまらないおすすめの殻剥き作業場です。
ここからさらに女川方面へ向かって行くと浦宿駅近くに、そばと和食処「花菖蒲」があります。
店主は和食の料理人ですが、調理場の隣りに手打ちそばの部屋があり、福井産や北海道産の挽きぐるみを取り寄せ石臼でそば粉にし、細麺そばを作っています。
和食職人が店の看板メニューとして「ホヤそば」にこだわり、情熱を傾けております。
調理方法をお聞きしたら、ホヤは酒蒸しにして冷やし、出汁は昆布と鰹節と鶏ガラでつくり冷やしているとのこと。
そばは煮てから冷水で洗い、どんぶりに冷えたスープと合わせ、盛り付けに茗荷と青シソを載せています。
トッピングの梅干しを入れて食べれば不思議な味の道、何とも言えないホヤそばの楽しみ方ができます。
ちなみに、手打ちそばの麺切りは厚さ1.2mm幅1.0mm程度の細麺です。
食べた感想はホヤの香りがほんのりと伝わり、ホヤとそばと梅干しの相性は絶妙でした。
これから暑い夏に向かいますので、冷たい「ホヤそば」はますます食べ頃になることでしょう。
ホヤそばを食べに訪問したお店でしたが、和食のプロと美味しい魚のコラボを連想すれば、和食処のメニューの広がりは半端ではない気がしてなりません。
店の中にあるお酒の銘柄がやけに気になったところ、店主はこだわりの銘酒を酒問屋を通して取り寄せているそうです。
そばと和食処の「花菖蒲」訪問は大満足でした。