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19.鉄馬旅人 Colorado州へ

「ここを出発するのが残念だよ・・・」

SUPER 8 MOTELの
オーナーであるモニカさんに俺はそう伝えた

そしたら彼女も
「・・うん・・私もよ・・・」って

じつは俺
MOTELで散々お世話になっていたんだ
携帯電話失くしたり、
部屋のキー置きっぱなしで外出しちゃったり・・・
その度に呼んで助けてもらってた(笑)
でも嫌な顔一つせずに助けてくれたよ
そんなわけで彼女らにとって俺は
「世話を焼かせるBOY」だったわけ(笑)
ただでさえ覚えられやすいキャラしてるのに
余計に強く印象に残ったみたい(笑)
みんなが俺を氣にかけてくれて
凄く世話を焼いてくれた

出来たら滞在延長したいけど
それやってたらキリがないでしょ・・・
いつかは出発しなければならない
後ろ髪惹かれる思いでMOTELを後にする
「出会いと別れ
人間が生きている以上
避けられない出来事
関係が深かろうが浅かろうが
別れは別れ
寂しさは湧いてくる

さぁ・・・

相棒が待っている
燃料はFULLで入っている
洗車も済ませてある
すぐにでも出発できる

目指すは
COLORADO州!!

さぁ行くぞ!と走り始めたのだが
・・・
いきなり
可愛らしいカフェを発見してしまった(笑)

その名も
「CACTUS CAFE」

小さなCAFE

おぉ!!入ってみたい!!
バイクを止めて中に入る準備していたら
中から店の中から客が出てきた
すぐさま俺は
「ここは美味しい⁇」
「うん、まぁ悪くないよ」との返事
中に入ると狭い店内は、ほぼ満席
作業着を着た5~6人の
メキシカングループがいた
これから仕事なんだろう
このカフェはタコスが売りのようだ
俺はハードタコスとソフトタコス、
そしてレモネードをオーダーした
味はどれも美味しかった
ソフトの方が俺好みかな
支払いをしようと値段を聞いたら
「$3」だって!!
あまりにも安すぎる・・・
味も凄く良いのに!!

道中で見つけた凄い名前の街

というわけで
腹も心も満たせた俺は改めて出発
しばらく走っていると
今日はバイカーが多いのに氣が付いた
結構な台数のハーレーが走っている
すれ違うたびにサインを送り合う
やっぱバイカー同士は
色々と跨いじゃうらしい
そもそも
バイカー同士は余計な言葉はいらない
お互いを知るには会話よりも
一緒に走るのが手っ取り早い
そいつの走りに
「全て」
が詰まっているから
背中を見れば
そいつの生き様が浮かび上がってくる
男って生き物は
背中で語るもんだと俺は思う
これはカッコつけじゃあない
男って凄く不器用なんだ
なんか上手く伝えられないけど
伝わる瞬間ってあると思うんだ
なんだか寡黙な奴だけど
安心感あるな、とかさ
逆に
さっきからニヤニヤして媚び売ってるけど
まるで信用ならね~奴っぽい、とかさ(笑)

とある日、チェックインしようとしたら土産屋だった(笑)
西部開拓時代の街並み

と、話しが逸れちまったけど
俺はいま
COLORADO州に向けて相棒を走らせている
空気感が違うのを肌で感じているよ
西部には湿気がないんだ
因みに俺は西部の気候が好き
さて・・・
事前に得た情報だと
これから山を越えなきゃならないらしい
肌寒いらしいんだが
何か羽織るものでも買おうかな・・・
この先で
何かウェアの店を見つけたら
立ち寄ってみるか

さぁ
いよいよ西部に戻ってきたか・・・

州を跨ぐ直前

                 続く・・・・・

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