20.鉄馬旅人と灼熱の西部
「Pueblo」
50号線と25号線が交わる
ここにPuebloという街がある
DODGE CITYを出発した俺は
その街を目指した
今日も快晴だが
昼に近付くにつれて
気温がグングン上がっている
いくつかの小さな街を抜けながら
灼熱のフリーウェイを走る
じりじりと肌が焦がされる感じ
相棒のエンジンが少し心配になる
次にガスステーション見つけたら
そこで給油と休憩をしよう
ここら辺はガスの値段が少しばかり高い
今までは
1ガロン$2.29~$2.39
しかし
COLORADO州に近付くにつれて
1ガロン$2.49と高くなっている
まぁ
州によって価格が違うのは当たり前か
そうそう
ロッキーマウンテン越え用の服も
買わなくては・・・と思った矢先
可愛らしいウエスタンウェアの店を見つけた
迷わず店内に入る
「フ~ッ・・・涼しい・・・」
ため息とともにそんな言葉が出てしまった
「あなた休憩が必要ね
少し休んでいきなさい」
と、店番らしき初老の叔母様が
優しい言葉をかけてくれた
今日は本当に暑い
こんな暑さで
山越えの服は必要あるのかと思い
思い切って叔母様店員さんに聞いてみた
「これからロッキーマウンテンを越えるんです
いま俺が着てるロングスリーブシャツで
越えられますか?」
「そうねぇ・・・大丈夫よ
夜通しキャンプするわけではないでしょ?
夜は冷えるわよ」
ということで手に取っていた
$31の丈夫な生地のシャツをそっと棚へ戻した
叔母様にお礼を言って外へ出た
無事に給油も済ませたので
この街を出発することにした
さて・・・
次に訪れたい店は・・・
もちろん!!
「Outpost Harley-Davidson
Pueblo Colorado」
なんと25号線上にある(笑)
そうだ!
相棒の走行距離は4442mile
オイル交換もしてもらおうか
「Hi,guys!!How are you⁇」
店内に入るなり
威勢のいい女性の声が店内に響き渡った
「絶好調だよ!!ありがとう!
あの、俺のハーレー
オイル交換してほしいんだけど・・・」
「もちろんやるわよ!!ちょっと待っててね!」
威勢のいい女性はすぐに裏の工場に向かい
空き具合を聞いてくれた
「すぐやってくれるわよ!!
こっちきて!!」
裏の工場へ行くと
あの独特の香りが漂っていた
ハーレー好きには’’たまらない香り’’
これを嗅ぐだけで胸がいっぱいになる(笑)
鼻の穴を広げて香りを嗅いでいると
メカニックが来て
「いま何キロ走った⁇
・・・4442か・・・まだ早い
あと600mileは乗れる」
「そっか・・・
LAS VEGASまではあと何キロぐらい?」
「おそらく500mileだ
ベガスで交換したらどうだ⁇」
「わかった
そうするよ、ありがとう」
先ほどの威勢のいい女性の所へ戻り
事情を話して
「今日は買い物だけにするよ」と伝えた
そしたら
「いいわよ、どんどん見て行って!!」
どこまで豪快なんだ(笑)
俺は氣の済むまで店内を見て回った
手に取ったのは
ロングスリーブシャツ
パッチ
そしてフードのついた厚手のパーカー
やはり山越えの時の気温に不安がある
それらを大切に抱えてレジへ行く
合計$100.79のお買い上げ
そしたらなんと!
いまちょうどキャンペーンをやっていて
$100以上の買い物で
一回ルーレットを回すことができるという
てなわけで俺は大きいルーレットを回した
すると・・・
店オリジナルのシャツが当たった(笑)
みんなびっくりしていた(笑)
デザインもカッコいい!!
いやぁ何たる幸運!!
よし
今日はこの街に泊まろう!
ということで
俺はPuebloに泊まることにした(笑)
続く・・・・・