21.鉄馬旅人とロッキーマウンテン
「Outpost Harley-Davidson」
この店での買い物に大満足した俺は
Puebloに泊まることにした
この街には沢山の宿がある
そして目についたのが
良い印象のある宿
「SUPER 8 MOTEL」
受付で値段を聞くと
「$43+TAX、Free Breakfast」
早くビールが飲みたかった俺は即決
明日はロッキーマウンテン越えの日
今日は軽めの食事にして早めに寝よう
背中の荷物をすべて下ろし
身軽になった相棒とともに街へ繰り出す
すると
HOME MADEの食材がずらりと並ぶ店を発見
すぐに相棒を駐車場に滑り込ませる
店に入り
色々選んで持ち帰ろうとしたら
「バイクだけど持って帰れるの?」
と心配された
KANSAS州DODGE CITYの
心優しいレストランでの
レモネード持ち帰り事件(笑)
(※ 詳しくはこちら↓↓
17.鉄馬旅人と16ozステーキ)
これで自信をつけていた俺は
「うん、大丈夫だよ!ありがとう」
あとはビールを手に入れて
MOTELへ帰るだけ
「明日は山越えかぁ・・・
ん?
山越えると次はUTAH州か・・・
UTAH州の次はNEVADA州だもんな
もうLAS VEGASが目と鼻の先に感じる」
そんなことを考えながらPuebloの街を走る
1か月半前
旅はLAS VEGASから始まった
「なぁ相棒
だんだんと近付いてきたなぁ
俺達LAS VEGASに近いところにいるよ」
相棒に話しかけてみたが
彼はエンジンから
心地良いサウンドを奏でるだけ
「さ、明日はロッキーマウンテン!!
飯食って早めに寝よう!!」
翌日は朝早くに目が覚めた
カーテンを開けてみる
今日も快晴!!
さらっとした空気
真っ青な空
広大な大地・・・
どれもこれもが本当に大好き!!
ここに住んでる人たちが
本当にうらやましい・・・
身支度を整えて
MOTEL内の朝食会場に向かう
ドーナツにシリアル、ワッフル、フルーツ
ミルクにコーヒー、オレンジジュース等々が
ずらりと並んでいる
俺はドーナツとミルクとシリアル
食後にコーヒー
そんな朝食にした
「Outpost Harley-Davidson」
ここで買ったフーディー(パーカー)を
出しやすいところに入れてMOTELを出発!
しばらくの間
これぞ西部!って感じのカラッとした気候と
景色を堪能しながら走っていた
時計を見ると時刻は昼近く
腹も減ってきていた
(何か食べたいな・・・)
と、そんな俺の目に飛び込んできたのは
「WHITE WATER BAR&GRILL」
迷いなく店の駐車場に入る
ここでハンバーガーとレモネードを注文
席に座っていると
横に座っていたおじさんが
「どこから来たんだ?」
と話しかけてきた
「日本からきて
LAS VEGASでバイクを借りて
中西部を回ってきたんだ
もう一ヶ月半以上旅してるよ」
おじさんはびっくりしていた
俺が行く先々で感じていたのは
アメリカ人って
チャレンジ精神旺盛な人を好む
そして
それを応援したくなるみたい
彼らが持つ
開拓精神がそうさせるのだろうか
(まぁその開拓精神により
先住民であるインディアンは
絶滅寸前まで行ったのだけど)
おじさんと話しているうちに
ハンバーガーとレモネードが
テーブルに運ばれてきた
ウエイトレスさんに挨拶をしようと
見上げた瞬間に・・・俺は凍りついた
絶世の美女・・・
彼女はニコリとしながら
ハンバーガーと
レモネードを置いて行った・・・
(うひゃ~・・・マジで美人・・・)
余りのインパクトに
ハンバーガーの味がぼやけた程
食事を終えて
おじさんにサヨナラの挨拶をして
会計を済ませようと
先ほどのウエイトレスさんを呼んだ
と、ここで失敗をやらかす(笑)
無事に会計は終わらせた
店を出て走り始めた
景色を堪能しているうちに
あることに氣が付いた
(あ、チップ渡してねぇ・・・)
だいぶ距離は走ったけど
すぐさま引き返した(笑)
急いでレストランに入り
モデル級のまじに綺麗な
ウエイトレスさんを見つけて
「さっきチップ渡すの忘れたんだ
何故なら貴女が本当に綺麗で
それで俺・・・」
意味を察したらしく
もの凄く喜んでいた(笑)
「わざわざ引き返してきたんでしょう?
本当にありがとう」
もう・・・
本当に・・・・・・・・
西部が好き(笑)
続く・・・