人の行く裏に道あり花の山
相場の格言
「人の行く 裏に道あり 花の山」
株の世界にいる人なら一度は聞いたことのある格言である。
千利休の句とも言われているがはっきりしない。
この句には続きもあり、
「いずれを行くも 散らぬ間に行け」
という言葉が続く。
人の行く 裏に道あり 花の山
いずれを行くも 散らぬ間に行け
となる。
私が解釈した意味は、
「人と同じ道だけではなく、人と違う道を選ぶことも利につながる。
どちらの道にしてもスピード(実行)が大事である。」
ということである。
ビジネスに通じる実行力とスピードの大切さ
私が解釈する格言の意味は、スピードが最も重要であるということである。
人の行く 裏に道あり 花の山
いずれを行くも 散らぬ間に行け
は花見の情景だと思われる。
花見の名所は人が非常に混んでいる。
人の列に並べば時間はかかるが、ふと裏道を通れば思いがけず良い景色に出会うことがある。
どちらを選択しても良いと思う。
裏道は良いこともあるだろうが、裏道には花は咲いていないかもしれない。
選択するのは自分自身である。
王道の、並ぶという道を選択した場合は、じっくりと待つ忍耐も時には必要である。
並ぶのが嫌になって脱落していく人も多い。
でも、並び続ければ花は必ず見ることは出来る。
並ぶのが嫌であれば、結局は別の道を探す必要がある。
別の道とは、ルートもそうであるが、時期もあるだろう。
少し早めや少し遅めを狙うことも一つの戦略である。
しかし、結局のところは花見に行かなければリアルで花を見ることは出来ない。
ビジネスに置き換えれば、どんなに頭で考えても実行しなければ絵に描いた餅である。
実行力が無ければ土俵にも立てない。
そして、スピードである。
時期をずらしていっても、花の咲いていない時期には花は見れない。
花(市場)があるから人が集まるのであり、裏道を見つけたとしてもすぐに人が集まってくる。
競争を避けるためにはスピードで勝負するしか無いのである。
自分自身に問いかける
自分を振り返った時に、そもそも花の山を目指しているだろうか?
諦めてはいないだろうか?
花の咲いてない山を目指して無いだろうか?
人の後ろに並んでいるが、その先には本当に花は咲いているのだろうか?
別の道は無いだろうか?
一度立ち止まって見つめ直すことも必要だ。
あなたの1年はどうだっただろうか?