人生のバイブル「星の王子さま」
人生のバイブルを1冊選べと言われたら迷わず「星の王子さま」を
選ぶかもしれない。
サン=テグジュペリ
そもそも、サン=テグジュペリのことが好きだ。
小さい頃からパイロットに憧れていたというのもある。
第二次世界大戦で、アメリカに亡命していたにも関わらず自由フランス軍
に志願し、最後まで戦地でのパイロット(しかも非武装の偵察機)にこだ
わって行方不明になった。(2000年になって搭乗機の残骸が確定された)
この最後の亡くなり方については、「夜間飛行」のファビアン操縦士の墜落
前の場面がダブってしまう。
また、星の王子さまの別れの場面ともダブってしまう。
何かしら暗示めいたものも感じるし、サン=テグジュペリらしい最後だとも
感じる。
大人とは
「おとなというものは、自分たちだけではけっしてなにもわからないから、
子どもはいつもいつも説明しなくてはならず、まったくいやになる 」
という子供の頃の主人公の言葉がある。
これを読むといつもハッとさせられる。
子供達の創造性を全く理解できず、創造の芽を摘み取っているのはいつでも
大人である。
子供のように自由な発想が出来ない自分を戒めるのに、この言葉は十分で
ある。
上に立つものは
「権威というものは、なにより道理にもとずく。もし人民に、海に行って
身を投げろなどと命じたら、革命が起きてしまう。予の命令が道理に
基づいているからこそ、予には服従を求める資格があるのだ」
という王様の言葉は、今の世界中の指導者にこそ贈るべき言葉であろう。
本当に言葉がシンプルで且つ本質を突いている。
示唆に富むエピソード
その他にも示唆に富むエピソードがたくさんある。
私的には出てくる人物は以下のような認識だ。
地理学者は現場に行かない社長。
点灯人は指示待ち人間。
バラは人間そのもの・・・など。
人生の各ステージで響く本
「一番大切なものは目に見えない」
というのが、この本を通じて読者に語りかけている言葉である。
人生の様々な場面で、きっと胸に突き刺さるエピソードがあるはずである。
「星の王子さま」は本当に素晴らしい本だ。
この本が本棚にある人は信用できると思っている。
もし、「星の王子さま」が本棚に無ければ是非とも手に取って欲しい。
本棚にある人は、もう一度読んで欲しい。
あなたにとってのバラは何ですか?
よろしければサポートお願いします。頂いたサポートは記事作成のための調査費用として活用させて頂きます。