イタリア医学部の魅力とそのわけ②
前回の記事の続きです。
本題の前に、
⚠️2022年までIMATを運営してきたケンブリッジが今年は運営しないと発表しています。
これは運営元が違うため試験は行われるが、問題の傾向・配点が今までと比べて変わる可能性が大いにあるという事です。
ですが、今のところ大幅には変わるとは予想されてないので、惑わされずに対策してください。
本題
③入試レベル
IMAT合格に必要なレベルは教科によって若干差があり、問題の難易度は日本の高校の定期考査レベルです。
生物・化学
日本の高校でやる問題の基礎・定期テストのレベルを完璧にすれば、基本的に答えられると考えられていいです。もちろん応用まで仕上げた方がいいには越したことが無いですが、
私自身の経験から、そしてものすごく大事なのが、
つい難しい問題ばかりやりすぎない事です!!(目安は共通入試の問題より簡単な問題をやること)
なぜなら、どれだけ応用をやっても実際に試験で出てくる問題は本当に基礎の基礎ばかりだからです。笑笑
試験に受かることが一番の目的なので、効率性を維持し高得点を取るためには知識暗記ベースではなくとにかく深く理解をし基礎レベルの問題を沢山こなしてください。
またIMATは問題の傾向に癖があり、特定の問題を出し易いです。そして日本の高校ではあまり問いてこない知識が必要だったりするのでそこも研究されてしっかり把握して下さい。
(例えば、英語特有の独特な単位表記だったり、生物で各細胞の大小を並びかえるとか)
物理・数学
2022年は例年と比べてハイレベルになってたと思いますが、この2つの教科に関しては中学で学んだレベルの問題が結構出てきます笑笑
なので生物・化学と比較して中学レベルから高校の簡単な問題をたくさんやられてください。
IMATの詳細は他の方も書かれてるのでそちらを見てみてください。
④比較的簡単な手続き
多くの他国の医学部とは違い、面接や推薦状などは必要ではなく、NON-EUは、
1. Pre-enrollment
受かった場合すぐイタリア大使館がビザを発行できるようにするために必要な手続き
2. DOV/CIMEA
これはいらないって言ってる大学もあるみたいなので希望大学に問い合わせてみて下さい。(これは正直手続きがめんどくさいのでしなくていいならラッキー笑)
3. 試験の予約
の3つです。
この3つだけなら他国と比べたらやることはシンプルで簡単な方です。(それでもかなり大変ですが)
英語/イタリア語能力証明も基本的には現在のところないです。
⚠️Messina やPavia 大学などはpre-enrollment の前に大学にPreregistration と言われる別の手続きが必要らしいです。他はごく一部の大学で英語力証明など。
④国籍と年齢層での多様性
世界中から先生と生徒が集まってきます。
30、40代超えてて社会に出て仕事をしてきてキャリアチェンジのために入学される方もいます。
同い年が多数派な方がレアな気がします。
とは言っても20歳前後が多いですが、年齢に幅があっても浮くと言うことがないし、様々な背景の人たちが集まるので視野が広くなり自分も一人の人間として成長できるのが魅力だと思います。
そして勉強がただできるからではなく本当に人を助けたいと言う思いが根本的に強めな人が多い気がします。ここも魅力の一つだと考えます。
⑤収入
イタリアは西欧の国なので卒後医師の平均収入は日本と同等かそれ以上になります。(東欧はヨーロッパですが、物価も本当に安い分日本人にとって給料は😳🙄となると思います。)
イタリアの医学生もですが卒後日本に帰国/他国に移るつもりでいても卒後には様々な理由でその国で研修をすると言う決断を下す人が多いみたいです。
なので特に海外医大&そのまま海外に残りたい方は、そうなった時に給料がある程度高いイタリアでするのがいいと思います。
イタリア政府の財政大変厳しいですが、ビジネス教育に偏らず外国人でも学費が破格に安くて給料はある程度保証されてるって素晴らしいと思います。笑笑
長くなりましたが、少しでも参考になったらとても幸いです。
次回からは、
魅力だらけのイタリア医学部のように書きましたが、確実にいろんな生徒から聞く不満やデメリットもありますので、そちらに触れたいと思います。
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