【オッドアイズ】について(改稿版)
皆さん初めましての方は初めまして、そうでない方は前回までの記事を読んでいただきありがとうございます。その辺の決闘者の衣玖(いく)と申します。
さて、今回記事にするのは、なぜかそれなりに閲覧数の多かった【オッドアイズ】の改稿版です。
今回もマスターデュエルの記事になるので、遊戯王OCGの記事を期待していた人は適当に流し読みするかお読みの端末を破壊してください。
前回の記事との決定的な差としては《水晶機巧-ハリファイバー》の禁止カードによるあちらを利用した展開の消滅と、《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》の制限カード指定による《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》を立てる展開の消滅が挙げられます。
前者だけならまだしも、後者ははっきり言って致命傷です。
それでもこのデッキは戦えると証明するためにこの記事を書きました。
デッキレシピと概略
まず大前提として、《水晶機巧-ハリファイバー》が抜けたことによる相手ターン中の《覇王眷竜クリアウィング》の着地と、《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》が抜けたことによる《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》が立たない問題を受けたことで、このデッキは後攻を前提として構築しました。
そのため先攻展開なるものはほとんど存在せず、相手に先攻を渡された場合に最低限の動きができる程度となります。
基本はコイントスに勝った場合、後攻を取ることになります。
またワンキルパターンとしては改稿前と全く同じ、《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》をコピーした《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》と、攻撃力1200以上のモンスターによる直接攻撃が中心となります。
そこに当時は未実装だった《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン-オーバーロード》によるワンキルパターンも加わりました。
このどちらかを狙うのが基本的な動きとなります。
では早速採用カードの召喚をしていきますが、あまり長くても飽きてしまうので今回はぱぱっと済ませていきます。
詳しい効果はテキストを読むか前回の筆者の記事を読んでください。全編無料なので気軽に読んでいただけるとPV数が増えて筆者が喜びます。
メインデッキ
《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》
バニラの「オッドアイズ」です。
上スケールを担う重要なカードです。
ペンデュラム効果として他の「オッドアイズ」カードの破壊をトリガーに手札・デッキ・墓地から「オッドアイズ」モンスターを特殊召喚できる効果を持ちます。
主に《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》や《天空の虹彩》での破壊をトリガーに《EMオッドアイズ・ディゾルヴァー》や《オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン》のリクルートを狙います。
また《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》を破壊された場合にそのまま蘇生させることもできます。
「ペンデュラム」カードでもあり、あらゆるサーチに対応しているので使い勝手も良い便利なカードです。
《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》
なんかごちゃごちゃ書いてありますが、要するにワンキルパーツです。
手札から捨ててレベル8以下のドラゴン族ペンデュラムモンスターをサーチし、《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》でこれをコピーすると相手のライフポイントの半分の数値分攻撃力がアップします。
最悪《おろかな埋葬》や《竜の霊廟》で落としても使えるので積極的に相手をしばきにいきましょう。
ちなみにペンデュラム効果はドラゴン族しかペンデュラム召喚できない誓約と、スケールの自身を破壊して墓地の融合・シンクロ・エクシーズのドラゴン族を蘇生させる効果を持っています。
誓約はあまり気にならず、《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》を使い回せる便利な効果なので中〜長期戦になった際は使えることを覚えておきましょう。
《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》
アニメ『遊戯王ARC-V』の主人公である榊遊矢のエースモンスターであり、概ね素材扱いされる子です。
登場当初は多くのデッキでサーチャーとして使われてきたペンデュラム効果は発動が遅い代わりに能動的に《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》のトリガーになれるちょっとだけ優秀な効果です。
《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》は効果の使用後に味方全体へ貫通能力を付与するため、守備表示モンスターが並ぶ相手であれば、むしろこのカードを利用して倍の戦闘ダメージを与えた方が総ダメージ量が多くなることもあります。
ほとんどの場合は素材扱いですが、素材にも味があるのでしっかり噛み締めて勝利を掴み取りましょう。
《オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴン》
このデッキのフィニッシャーです。
《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》からサーチできる、通常召喚できる攻撃力1200以上のドラゴン族ペンデュラムモンスターという点で存在価値があります。
ごちゃごちゃとしたテキストはほとんどどうでもいいです。
「オッドアイズ」カードに1度きりの破壊耐性を付与できる効果なのでたまに役に立ちますがワンキルする際には使いません。
《オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン》
貴重な先攻制圧要員です。
エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターを対象にその効果をターン終了時まで無効にする誘発即時効果を持ちます。
とりあえずポン置きしておくと《烙印融合》から出された《烙印竜アルビオン》や《神炎竜ルベリオン》に効果を使えて、そのまま相手が止まることがあって便利です。
微妙に守備力も高いので壁としても役に立ちます。
《オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン》
デメリット無しのスケール0のモンスターです。
手札1枚を捨ててエクストラデッキのドラゴン族ペンデュラムモンスターをサルベージするペンデュラム効果と、殴りかかる時に相手を弱体化させるモンスター効果を覚えておけばOKです。
レベルが8なので《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》を使わないとペンデュラム召喚できませんが、《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》から容易にリクルートできるので割と簡単にフィールドに出せます。
ステータスも《ドラゴン・目覚めの旋律》に対応しているためサーチも容易で、割と簡単に用意できます。
当初はこのカードを立てて《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》と共に《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》を出す動きも考えましたが、《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》で《EMオッドアイズ・ディゾルヴァー》をリクルートしないと《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》が立たないので却下となりました。
対象耐性や効果破壊耐性くらいならこのカードで突破できるので、このカードがどれだけデッキに眠っているかは常に把握しておきましょう。
《EMドクロバット・ジョーカー》
召喚にしか反応しない中途半端な《E・HERO エアーマン》です。
デッキ内のほぼ全てのカードにアクセスできますが、ここに召喚権を割いた場合は《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》を利用したワンキルの最後に通常召喚を絡められないため注意しましょう。
《EMオッドアイズ・ディゾルヴァー》
「EM」の融合する効果を持つ中でもトップクラスの緩さを誇るカードです。
ペンデュラム効果では普通にドラゴン族専用の融合を、モンスター効果では自身を含めた融合ができますがその際にペンデュラムゾーンのカードも利用できます。
主に《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》からリクルートされて、もう片方のペンデュラムゾーンのカードと一緒に《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》になります。
また手札誘発としてペンデュラムモンスターを戦闘破壊から守りつつ自身を特殊召喚する効果もあるので、忘れないでおきましょう。
全ての効果が優秀なのでこのカード無しでは【オッドアイズ】は成り立たないでしょう。
《覇王眷竜ダークヴルム》
なんかマスターデュエルでは準制限になりましたが、2枚も使いません。
一応このカードと《竜の霊廟》を握った状態であれば《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》に繋げられますが、別にそんなことをしなくてもいくらでも出しようはあるので2枚は要りません。
《オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン》や《ドラゴン・目覚めの旋律》のコストで手札から、《おろかな埋葬》や《竜の霊廟》でデッキから落として自己再生する使い方が主となります。
フィールドに出ると、もれなくスケール0の《覇王門零》までサーチできるので出し得パワーカードです。
《覇王門零》
スケール0のレベル7モンスターです。
何かと素材に使われます。
ペンデュラム効果とモンスター効果の①はインクの滲みなので無視していいですが、モンスター効果の②はたまーーーに役に立つので覚えておきましょう。
マスターデュエルでは発動するか聞かれるので忘れようがないですが、たまに能動的に使いたい場面もあるので一応ね。
《EMオッドアイズ・シンクロン》
鉄火親子カツ丼みたいな名前のカードです。
《水晶機巧-ハリファイバー》が死んだ今でも使うことはあります。
使われるのは主にペンデュラム効果で、生き残ってる《EMドクロバット・ジョーカー》をチューナーにしつつ《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》などと一緒に《覇王眷竜クリアウィング》になるのがお仕事です。
モンスターとしても《オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン》を巻き込んで《フルール・ド・バロネス》になれるためたまに役に立ちます。
使わない時は適当に手札コストか《EMオッドアイズ・ディゾルヴァー》のペンデュラム効果で融合素材にでもしましょう。
《オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン》
《オッドアイズ・ドラゴン》の本来の正統進化みたいなやつです。
アドバンス召喚に成功した場合に《No.61 ヴォルカザウルス》じみた破壊&バーンと、相手モンスターを戦闘破壊した時に手札・墓地のレベル5以上のモンスターを守備表示で蘇生できる効果を持ちます。
このカードも《ドラゴン・目覚めの旋律》でサーチでき、引導火力になります。
蘇生効果も役に立ち、《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》を使い回せるのは明確な強みでしょう。
【オッドアイズ】的には別に無くてもいいカードですが、基本的に《EMドクロバット・ジョーカー》にしか召喚権を使わないデッキなのでフィールドに余ったモンスターをこのカードに変換できるのは優秀です。
あくまで趣味の範囲のカードですね。
《クロノグラフ・マジシャン》
《時読みの魔術師》をリクルートできる偉い奴です。
モンスター効果は《アストログラフ・マジシャン》の方が優秀であり、手札から特別出したいモンスターがいない限りはあちらを使えばいいでしょう。
このカードの強みは《時読みの魔術師》をリクルートできる、つまり《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》の着地までに召喚権を使っていても残りの1200という数値を用意できる点にあります。
ついでにペンデュラム召喚をせずに《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》や《軌跡の魔術師》を出すのにも役に立つのでペンデュラム効果は絶対忘れないようにしましょう。
《時読みの魔術師》
主にワンキルパーツです。
モンスター効果はどうでもいいですが、ペンデュラムゾーンに置いておくとペンデュラムモンスターの戦闘時に相手は罠カードを発動できない点は覚えておきましょう。
尤も、最初のペンデュラムカードということもあり相方のスケールが「魔術師」「オッドアイズ」でない場合にスケール4になるデメリットと、モンスターが存在する場合に発動できないデメリットは看過できないのでこれも頭に入れておく必要があります。
《アストログラフ・マジシャン》
いつものやつです。
詳しい手順は前回の記事に書いたので割愛します。
それ以外は概ね《クロノグラフ・マジシャン》と同じですが、こちらはレベル7のためランク7の素材にできます。
《星読みの魔術師》
《時読みの魔術師》の魔法カードバージョンです。
レベル5のためリリース無しで召喚できない点さえ忘れなければ問題無いでしょう。
《増殖するG》
前回のデッキでは《灰流うらら》を入れていましたが、今回はこちらのみとなっています。
理由は至極単純で、これ1枚で相手が止まってくれたら嬉しいなの精神です。
つまり威嚇用ですね。
レッサーパンダが両手を上げてるのと何も変わりません。
いざとなったら手札コストにしましょう。
《亡龍の戦慄-デストルドー》
ライフコストと引き換えにレベル7のシンクロを立てる人です。
《覇王眷竜ダークヴルム》と共に墓地肥やしカードを共有でき、《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》を禁止カードへ追いやった首謀者です。
このデッキのレベル7シンクロは《オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン》しかいないので、基本的にはこれを出すことになります。
そこからペンデュラムゾーンのレベル7モンスターを特殊召喚しランク7へ繋げる形ですね。
このカードを引いてしまった場合でもレベル7のドラゴン族なのでペンデュラム召喚で出した後そのまま《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》の素材になったり、《オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴン》と共に《フルール・ド・バロネス》の素材になったりします。
《デュエリスト・アドベント》
ターン1制限があるものの、広い範囲のサーチ先を持つサーチ札です。
発動条件には相手のペンデュラムゾーンも利用でき、状況に合わせた「ペンデュラム」カードをサーチできるといいでしょう。
ただし同名ターン1の制限があるため、ダブった場合は手札コストにするなりして処理しましょう。
《天空の虹彩》
「オッドアイズ」のサーチとペンデュラムゾーンのカードを守るフィールド魔法です。
破壊できるのは表側表示のカードだけですが、《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》のトリガーになったり、召喚権を使わずに《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》をサーチできたりと便利なカードです。
ただしサーチ効果は同名ターン1なので、ダブったら手札コストとして投げ捨てましょう。
張り替えても無駄です。
《螺旋のストライクバースト》
「オッドアイズ」カードが存在する場合の万能破壊か、デッキかエクストラデッキのレベル7の「オッドアイズ」モンスターを回収できるカードです。
1ターンに1枚しか発動できない旨のテキストが無いので、《灰流うらら》チェックはこのカードで行うといいでしょう。
破壊は言わずもがな、サーチは《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》と《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》が対象であり必要な方を状況に応じて引っ張るといいでしょう。
他にも「オッドアイズ」レベル7モンスターは存在しますが、いずれも採用していないのでサーチ先はこの2種類だけです。
《ペンデュラム・トレジャー》
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の着地時の効果のやつです。
「ペンデュラム」カードなので《デュエリスト・アドベント》でサーチできます。
このカードで適当なドラゴン族ペンデュラムモンスターをエクストラデッキへ送り込み《オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン》の効果で回収する使い方が主になります。
その際の手札コストで《覇王眷竜ダークヴルム》や《亡龍の戦慄-デストルドー》を落とせるとなお良いでしょう。
場合によっては《アストログラフ・マジシャン》などを送り込むのも良いでしょう。
召喚権も使わずにエクストラデッキを肥やせるカードなので、臨機応変な使い方ができます。
《ドラゴン・目覚めの旋律》
《オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン》と《オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン》専用と化した2:2交換のサーチ札です。
手札コストには《覇王眷竜ダークヴルム》や《亡龍の旋律-デストルドー》、《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》で蘇生させる予定のモンスターなどを充てたいですが、《灰流うらら》なとを当てられると安らかに死にます。
《おろかな埋葬》
終身名誉制限カードです。
主に《覇王眷竜ダークヴルム》《亡龍の戦慄-デストルドー》を落としますが、どうしても《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》にアクセスできない場合にこれを使って落とすことでワンキルを目指すこともあります。
後述する《竜の霊廟》が1ターンに1枚しか発動できないことから被った時の保険として散らしました。
《竜の霊廟》
ドラゴン族専用《おろかな埋葬》です。
通常モンスターを落とすと追加でもう1枚落とせますが、《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》を落としたい場面はほとんど無いので蛇足に近い文章です。
やることも《おろかな埋葬》と同じなので割愛します。
《サンダー・ボルト》
後攻といえばこれです。
妨害があればだいたい踏めるので強いですね。
ただしURポイントの関係で1枚しか入れてません。
《ハーピィの羽根帚》
説明いらないレベルの強カードです。
《EXP》
ペンデュラム召喚の権利を追加で得られるカードです。
出せるのはエクストラデッキからのみという制限こそありますが、出せるモンスターの数は指定されていないのでダメ押しの一手として使えます。
また「ペンデュラム」カードなので《デュエリスト・アドベント》からサーチすることもできます。
握ると強いタイプのカードなので、引けたら確実に相手を轢き潰しましょう。
《超融合》
チェーンを許さない最強の除去札です。
厄介なモンスターの多くは闇属性に属しており、このカードで丸ごと吸える場合が多いです。
そのための融合モンスターも入れていますが、後攻を取る際の返し札としての側面が非常に強いカードのため、融合モンスター共々抜いてもいいかもしれません。
《無限泡影》
《増殖するG》で引き込める唯一の妨害札です。
置物系の妨害を立てるデッキを相手にした場合はこれが刺さるのでしっかり潰しましょう。
自分のターンに使えるのが《エフェクト・ヴェーラー》に明確に勝っているポイントですね。
エクストラデッキ
まともな妨害効果を持った融合モンスターです。
着地時のバウンス効果は《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》や《オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン》で蘇生させても機能するので除去効果として忘れないでおきましょう。
妨害効果でデッキに戻すモンスターも再利用したいカードを優先するといいでしょう。
硬い、妨害、除去と三拍子揃ったカードであり元々はピン挿しでしたが、エクストラデッキがあまりにもスカスカだったので2枚入れました。
2枚目は普通に出してもいいですし、《オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン》の効果で出してもいいでしょう。
《スターヴ・ヴェネミー・ドラゴン》
弱体効果と1ターンに1度プレイヤーへの戦闘ダメージを0にできるペンデュラム効果、相手のモンスターの名前と効果をコピーしつつ攻守を500下げ効果を無効にし500バーンを与えるモンスター効果を持ちます。
あとモンスターゾーンで破壊されたらペンデュラムゾーンに置けます。
素材は非常に緩く、《超融合》で相手フィールドのみで融合できることもあるでしょう。
効果のコピーには相手の効果を無効にする効果もついている点が優秀であり、厄介な効果をこちらのものにすることができます。
ついでにステータスも下げられるため自身の攻撃力は実質3000であり、レベル7のためペンデュラム召喚も容易です。
使わないのは勿体無いがエクストラデッキに枠が無かったかつてのオッドアイズでは日の目を見られなかったカードでしたが、エクストラデッキが空いたことで満を持して採用に至りました。
まあぶっちゃけあんま使わないんですけどね。
《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》
このデッキの事実上のエースであり、この記事を書くに至った元凶です。
メインデッキで散々使い方は書いたので割愛しますが、その他にも《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》をコピーして再び効果を使う用途があります。
今回は複数並ばなくなったのでエクシーズ素材にはなりません。残念。
《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》
《超融合》で最も出しやすい融合モンスターです。
実質的に2800の直接攻撃ができる点に加え、破壊されることで特殊召喚されたモンスターを全て破壊できることから切り返しに使いやすいカードです。
ちなみに融合素材の「トークン以外のフィールドの闇属性モンスター×2」についてですが、《融合解除》が適用されエクストラデッキに戻されても、墓地のモンスターはフィールドのモンスターではないという理屈から融合素材に使ったモンスターはフィールドに帰ってこないため、《超融合》を利用した除去の中でも極めて高度な除去性能を誇るカードでもあります。
使う場合も使われる場合も忘れないようにしておきましょう。
《捕食植物ドラゴスタペリア》
《超融合》のために採用された融合モンスターです。
相手のモンスターに捕食カウンターを置き、レベルを1にしつつ効果を無効にできる効果を持ちます。
効果の面だけで見ると《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》より強力ですが、打点が100低いことに加えて《融合解除》によって融合素材が丸ごと相手フィールドに戻る可能性があるので一長一短の関係となります。
出そうと思えばこのデッキでも出せるので完全に無駄な採用ではありません。
《オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン》
特殊召喚されるだけでペンデュラムゾーンのモンスターを特殊召喚できる効果と、相手のバトルフェイズ中のモンスター効果の発動を封じる永続効果を持ちます。
ペンデュラムゾーンからの特殊召喚をした場合はそのターンの攻撃ができなくなるため主に踏み台にされますが、後半の効果のためにフィールドに残すこともあります。
どちらの効果も優秀であり、レベル7のドラゴン族であることから素材としても優秀という便利な奴です。
《覇王眷竜クリアウィング》
《サンダー・ボルト》じみた全体除去に加えて、1ターンに1度だけ戦闘では実質無敵の効果を持ちます。
本来はシンクロチューナーを《水晶機巧-ハリファイバー》から特殊召喚することで相手ターンに着地させていたカードですが、普通に自分のターンに使っても強いです。
出すには《EMオッドアイズ・シンクロン》を絡める必要がありますが、それを補って余りある性能を誇るカードです。
《フルール・ド・バロネス》
言わずと知れたお手軽大型シンクロモンスターです。
《EMオッドアイズ・シンクロン》でレベル8のペンデュラムモンスターを対象にすると出せるので不意も突けて良いカードです。
破壊効果は除去がメインになりますが、場合によっては《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》のトリガーにするのもアリです。
万能無効は優秀である反面、蘇生効果はモンスターが墓地へ送られにくいデッキの性質上使いにくいです。
そのためエクストラデッキへ戻ることもできず、妨害としては使い切りになりがちです。
使い所を見極めましょう。
《オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン》
《No.39 希望皇ホープ》じみた攻撃無効効果に「オッドアイズ」の特殊召喚が内蔵されたカードです。
攻撃を止めた後に「オッドアイズ」を特殊召喚できる処理が挟まるため、【希望皇ホープ】を相手にした場合でも《ダブルアップ・チャンス》を使わせるタイミングはありません。
特殊召喚先はエクシーズ素材にしたレベル7の「オッドアイズ」が中心となるでしょう。
表示形式を問わないことから、自分のモンスターの攻撃を止めて《オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン》や《オッドアイズ・ファンタズマ・ドラゴン》を攻撃に参加させることもできます。
また墓地へ送られた場合にエクストラデッキの「オッドアイズ」を特殊召喚できる効果もあり、このために2枚目の《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》が採用されていると言っても過言ではありません。
エクストラデッキの表側表示の「オッドアイズ」を出すこともできるので、状況に合わせた特殊召喚しましょう。
リンク素材にされても発動できることから、ややリンク召喚に寄せた構築をするのもアリです。
《ダーク・アンセリオン・ドラゴン》
汎用ランク7の激つよドラゴンです。
モンスターとしては攻撃力3000というステータスの高さに加えて相手のモンスターの攻撃力の半分を吸収できる誘発即時効果を備えています。
1ターンに1度しか使えませんが、対象にさえ取れれば戦闘では無敵です。
また破壊された場合にペンデュラムゾーンへ置くこともでき、その際は起動効果として相手モンスターの元々の攻撃力を半分にできる効果を使える上、スケールが10とめちゃくちゃ高めに設定されています。
攻めの一手として優秀なカードであり、破壊されてもスケールとして優秀というどこを取っても優れた素晴らしいカードです。
ただしこのカード単体で相手に与えられるダメージはたかだか3000程度であり、ワンキルするにはイマイチ物足りないというのもまた事実です。
ワンキルは狙えないけど正面の相手を突破したい場合などに使うといいでしょう。
《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》
下敷きです。
素材にドラゴン族という縛りがあるのを忘れるとワンキルに失敗するので忘れないでおきましょう。
エクストラデッキに入るペンデュラムモンスターの中では珍しく、破壊された場合にペンデュラムゾーンのカードを破壊することでペンデュラムゾーンに移動する効果を持ちます。
そのためペンデュラムゾーンが埋まっていても移動できますが、ペンデュラムゾーンにカードが無いと移動できないという欠点も併せ持っています。
まあ所詮は下敷きなので特別多く語ることはありません。
《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン-オーバーロード》
ワンキル担当のカードです。
レベル7×2で出すことができますが、基本的には《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》に重ねて出し、3回攻撃でフィニッシャーになるのがお仕事です。
一応この上に《天霆號アーゼウス》を重ねることもできますが、そんなことをするよりも相手を倒し切る方が早いのでこのデッキではしません。
《水晶機巧-ハリファイバー》がいなくなった代わりにこのカードが追加されたのは僥倖と言えるでしょう。
《軌跡の魔術師》
ペンデュラム召喚のサポートを行う新たなリンクモンスターです。
リンク召喚された場合にペンデュラムモンスターをサーチできる代わりにあらゆるモンスター効果とペンデュラム効果がペンデュラム召喚するまでターン終了時まで無効化されるデメリットと、異なるレベルのモンスターがリンク先へペンデュラム召喚された場合にフィールドのカードを破壊できる効果を持ちます。
前者の効果はその後の展開にあらゆる支障が発生する都合上、ペンデュラム召喚を行う前に使う必要があります。
素材は「ペンデュラムモンスターを含むモンスター2体」とかなり緩いですが、モンスター効果まで封じられることから展開には慎重さが求められます。
サーチ効果が《灰流うらら》などで止められた場合は問題ありませんが、サーチ後にペンデュラム召喚を《神の宣告》などで止められた場合は目も当てられません。
後者の効果はデッキの性質上異なるレベルのモンスターをペンデュラム召喚する機会が少ないため使用頻度は低めです。
どうしても破壊したいカードがある場合に除去できるよう、存在を忘れさえしなければいいでしょう。
総じて次世代の《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》とは呼べないものの、ペンデュラム全体を支えるカードであることに違いはありません。
ただしサーチした《EMドクロバット・ジョーカー》や《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》を経由してさらなるサーチへ繋げることはできないのでそこは絶対に覚えておきましょう。
忘れると負けに直結します。
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》
ペンデュラムのズッ友です。
説明はもはや要らないでしょう。
まとめ
以上が現在のマスターデュエルで使用している【オッドアイズ】になります。
勝率はあまり芳しくありませんが、使用感があまり変わらないように改造したので違和感なく運用できています。
特に《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》が1枚しか使えないことからワンキルに失敗した後のリカバリーや詰めに頭を使うようになったのは良い傾向じゃないでしょうか。
現在はどちらかといえば【EMオッドアイズ】の方がシェアは高いですが、【オッドアイズ】という形で組む以上「EM」は蛇足だと考えてほとんどのカードをリストラしました。
またおまけに不採用カードについてまとめておくので、暇な方は読んでみてください。
それでは、良いデュエルライフを!
おまけ(不採用カード)
《オッドアイズ・ペンデュラムグラフ・ドラゴン》
【オッドアイズ】を使う友人と共に制定した「オッドアイズ」産廃四天王の一角に名を連ねる強者です。
相手のエクストラデッキからの特殊召喚に反応して地味バーンを与える効果と、自身をペンデュラムゾーンに移動することで魔法の効果を無効にする効果があります。
ペンデュラム召喚でも出せる儀式モンスターということで使い道を考えたのですが、打点では《オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン》に負けており、儀式召喚しなければ後続が出ず、エクストラデッキからのペンデュラム召喚もできないということで不採用となりました。
専用デッキを組もうとしても《オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン》に勝てません。
ということで不採用です。
よくこのカードをピン挿しで採用している構築がありますが、素材にも使いにくいしスケールも使いにくいこのカードをあえて採用する理由は何でしょうか。
明確に理由があれば是非コメントなどで教えて頂けると嬉しいです。
《EMオッドアイズ・バレット》
レベル変動ができ、攻撃してきた相手モンスターを弱体化させることもできる優秀なカードです。
不採用の理由としては、レベル変動効果のために墓地へ送るカードの使い道が特に無い点と、このカードのスケールが8である点が挙げられます。
ここでまとめて紹介しますが、相方とも呼べる《EMオッドアイズ・バトラー》はこのカードの効果で墓地へ送りつつ、このカードを破壊して自己再生でき、このカードは破壊されることでペンデュラムゾーンに置けるという素晴らしいシナジーを誇るカードです。
ではなぜ不採用かというと、ペンデュラムスケールが《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》と競合する点と、上記の動きで《EMオッドアイズ・バトラー》を出す理由が特に無いためです。
そもそもこのデッキには後述する《EMジェントルード》などの「オッドアイズ」ではない「EM」もほとんど採用していません。
そのため上記の動き以外にも純粋に墓地を肥やす必要のあるカードが無いのです。
ペンデュラム効果も優秀で大幅な永続の弱体化が狙えますが、後攻ワンキルが基本となるこのデッキではそれを狙う理由もあまりありません。
総じてこのデッキでやりたいことと噛み合っていないことがネックとなり不採用となりました。
流行りの【EMオッドアイズ】なら採用できるカードなので、このカードを使いたいならそちらを組みましょう。
《EMジェントルード》
《EMレディアンジュ》と対を成す「EM」です。
あちらとのシナジーも合わせると長くなるので簡潔に書きますが、要するにペンデュラムスケールの安定化とデッキの回転を図ってくれる便利なやつです。
しかしながら《EMオッドアイズ・バレット》と同様に墓地を利用する動きが特別必要ではないことと、ペンデュラムゾーンを競合することから不採用としました。
決して弱いカードではないんですけどね。
《EMペンデュラム・マジシャン》
友人も一時期使用していた元制限カードです。
破壊する効果は《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》とシナジーを形成し、サーチ先には《EMオッドアイズ・ディゾルヴァー》や《EMオッドアイズ・シンクロン》がいるなど採用に一考の余地があるカードです。
それでもなお不採用となった理由は、闇属性ではないためです。
【EMEm】では地属性である点が評価されて《ナチュル・ビースト》のシンクロ素材になるなど思わぬ利点となっていましたが、このデッキでは《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》を出さなければ話にならないのです。
つまりその素材である闇属性のペンデュラムモンスターであるか否かは非常に重要な要素となります。
友人もペンデュラム召喚したこのカードの処理に困っていたことがあり、自身を破壊してサーチする動きが中心となっていました。
そこまでしてサーチした各種「EM」は他のカードを要求する効果を持つため、サーチ後の扱いに困ることもあります。
優秀であるにも関わらず、重要な役割を担えないということで不採用となった1枚です。
《スモールワールド》
実は割と真面目に採用を検討していたカードです。
この《太陽の神官》というモンスターを経由することで、事実上あらゆるモンスターをサーチ可能にする夢のカードでした。
しかし手札にあったモンスターを裏側表示で除外してしまう点や、《覇王眷竜ダークヴルム》と召喚条件の被る《太陽の神官》を引いた場合のことなどを考えた結果、まとめて不採用となりました。
この《太陽の神官》も活用できたなら採用していたかもしれませんね。
決闘者の数だけデッキの可能性は広がります。
筆者が採用しなかったカードにも可能性を見出し、皆さんだけのオリジナルのデッキを是非組み上げてください。
数多の変t……奇抜なデッキが世に放たれるのを楽しみにしています。
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