【磁石魔救トラミッド】について
皆さん初めましての方は初めまして、そうでない方は前回までの記事を読んでいただきありがとうございます。その辺の決闘者の衣玖(いく)と申します。
今回記事にするのは、以前紹介した【オッドアイズ】の原案者である友人へ提供した、友人の使いたかったカードを詰め合わせたデッキです。
当初より友人は【磁石トラミッド】を使用していましたが、「アダマシア」も使ってみたいなあ、という話になったため酒を飲みながら一晩で組んで提供したデッキとなります。酒の力は偉大。
デッキの基盤が存在していたことと、やりたいこと(各テーマのエースモンスターを使いたい)がある程度決まっていたことから、一晩クオリティとは思えないほどの完成度となったためたまには普通のデッキの記事も書こうと思い今回記事にすることにしました。
なお筆者と友人とのデュエル環境は手札誘発の存在しない平和な環境となっています。
大会環境で勝ち進めるほどのガチガチな構築を見たい人はブラウザバックしてください。
それでは早速見ていきましょう。
デッキコンセプト
先述した通りですが、《超電導戦機インペリオン・マグナム》と《トラミッド・スフィンクス》を使いたいなーっていうデッキです。
実は基盤となっていた【磁石トラミッド】にはなんと《融合》が入っておらず、《超電導戦機インペリオン・マグナム》を出す手段がありませんでした。
加えてエクストラデッキの利用も一切考えていなかったことから安定性も無く《トラミッド・スフィンクス》も出すだけで終わってしまっていました。
そのため基本的には《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》で戦線を維持しつつ、各種エースモンスターを出せる機会を窺ってエースモンスターでフィニッシュする、というコンセプトで組みました。
使ってみたかった「トラミッド」についても、あくまで展開補助のために必要最低限だけ採用することで、ある程度の安定性と柔軟性を獲得することに注力させました。
また相性の良い数多くのリンクモンスターについては友人が毛嫌いしているため極力採用していません。
それでは各カードについて見ていきましょう。
メインデッキ
《磁石の戦士α》
アニメ『遊戯王デュエルモンスターズ』における主人公である武藤遊戯の切り込み隊長的なカードです。
カード名のおかげで差別化されていますが、単体のステータスだけで見ると《磁石の戦士γ》の完全下位互換となります。
レベル4の「マグネット・ウォリアー」であることから、「ストラクチャーデッキ-武藤遊戯-」で登場したレベル3の「マグネット・ウォリアー」の効果でリクルートできます。
しかしステータスは貧弱であり、リクルート先の最有力候補である《磁石の戦士ε》よりも優先させる必要がほぼ無いため、もっぱら《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》のコストとして利用されます。
デッキの都合で採用されているだけです。
《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を主体としないため、複数枚採用する必要はありません。
《磁石の戦士β》
雄々しい《磁石の戦士α》と比べると可愛らしい見た目ですね。
その見た目に反する攻撃力の高さから《磁石の戦士α》と並びアタッカーとして何度も活躍しました。
他に語ることはありません。
引いても困るし1枚で十分です。
《磁石の戦士γ》
ステータスだけなら《磁石の戦士α》の完全上位互換となるカードです。
その守備力から《ビッグ・シールド・ガードナー》と共に武藤遊戯の盾として活躍しました。
こいつも1枚です。
《磁石の戦士ε》
このデッキがデッキとして成立している要であり、このデッキを完成に導いた功労者の一人です。
マスターデュエルに未実装なためこのデッキはマスターデュエルで組めません。
言い換えるとこのカードが実装されたら組めます。
多分半年後くらいですかね。
召喚・特殊召喚に成功した場合に「マグネット・ウォリアー」1体をデッキから墓地に送ることで、そのモンスターと同名カードになります。
さらにフィールドに同名モンスターが存在しない「マグネット・ウォリアー」か「磁石の戦士」を蘇生させることができます。
主な用途としては、《電磁石の戦士β》を召喚し相手のターンでこのカードをリクルートした後、再び《電磁石の戦士β》を特殊召喚することで《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》の召喚条件となるモンスターを揃えることができます。
無論リクルート自体は他のレベル3の「マグネット・ウォリアー」でも行えるので、このカードさえ引かなければ2枚分の壁を用意できるでしょう。
画期的なカードであり極めて優秀ですが、手札に来てしまうと扱いに困る点と複数回繰り返して使うほどの効果でもないことから1枚のみの採用としています。
《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》
原作『遊☆戯☆王』およびアニメ『遊戯王デュエルモンスターズ』における武藤遊戯&海馬瀬人vs光の仮面&闇の仮面において登場した合体モンスターです。
《青眼の白龍》を囮に召喚され、最終的に《オベリスクの巨神兵》を出すための生け贄にされました。
手札かフィールドに存在する《磁石の戦士α》《磁石の戦士β》《磁石の戦士γ》をリリースすることで手札から特殊召喚でき、フィールドの自身をリリースすることで墓地の素材となるモンスターを蘇生させます。
元々【磁石の戦士】といえばこのカードを出すために高速でパーツをかき集め、何度もこのカードを蘇生させることで繰り返し素材をフィールドに並べ、エクシーズ召喚を繰り返すデッキでした。
しかしこのデッキはそのような意図で組んだわけではありません。
このカードもフィールドに出すことは想定しておらず《超電導戦機インペリオン・マグナム》を出すための融合素材としてしか考えていません。
そのためあちらの効果でリクルートできる2枚目のこのカードやこのカードを出すことができる《磁石の戦士δ》は採用せず、《電磁石の戦士α》でサーチして融合素材にするための1枚のみの採用としました。
なおこのカードを軸に組むのはどうかと友人に尋ねたところ「それは考えてない」と言われたため、エクシーズ召喚・リンク召喚を主体とするこのカードが軸の【磁石の戦士】はお蔵入りとなりました。
《魔救の分析者》
「アダマシア」における唯一のレベル4チューナーであり、このデッキを完成させたもう一人の功労者です。
《サイバー・ドラゴン》と類似した特殊召喚効果と、「アダマシア」チューナー共通のガチャ効果を持っています。
このカードの特殊召喚はチェーンブロックを組むため《虚無空間》や《増殖するG》に弱く、1ターンに1度しか発動できないためバウンスにも弱いです。
しかし後攻から展開し相手を倒すための要でもあり、召喚権を使わずに動ける貴重なカードでもあります。このカードのおかげで後攻を渡されてもしっかり戦えるデッキとなりました。
後半のガチャ効果については、ノーコストの起動効果でデッキの上から5枚をめくりチューナー以外のレベル4以下の岩石族1体を特殊召喚できる効果です。
この効果だけで見れば他の「アダマシア」チューナーも同じため、前半の自身を特殊召喚する効果とステータスで差別化することになります。
このカードの場合、レベル4をめくればレベル8のシンクロやランク4のエクシーズ、レベル3をめくればレベル7のシンクロができます。
おまけの不採用カードのコーナーでも書きますが、他の「アダマシア」チューナーと異なりこのカードだけがレベル4のカードであることが採用の決め手となりました。
【岩石族】における万能サーチャーの《御影志士》をエクシーズ召喚でき、強力なフィニッシャーである《魔救の奇跡-ドラガイト》や除去要員である《妖精竜 エンシェント》、一応妨害がこなせる《ナチュル・ランドオルス》といったカードに繋げられることが評価点となり他の「アダマシア」チューナーよりも優先する明確な利点となったのです。
他の「アダマシア」チューナーはレベル2でありシンクロ召喚の幅が広がることは間違いないのですが、それはそれでエクストラデッキの圧迫に繋がるため今回は採用を見送ることにしました。
もし片方でもレベル4であればそちらも併用していたと思います。
このデッキのキーカードであり先攻でも後攻でも強いカードなので3枚積みです。
《魔救の奇石-ドラガイト》
「アダマシア」の効果で特殊召喚された場合に1枚ドローする効果と、フィールドか墓地の水属性シンクロモンスターをエクストラデッキに戻すことで自身を墓地からデッキの一番上に戻す効果があります。
ゴミです。
単体で引くと何の役にも立ちません。
ではなぜそんなカードが入っているのかというと、《魔救の奇跡-ドラガイト》の効果の発動条件である水属性モンスターを用意するためですね。
はっきり言ってこれ以上の理由はありません。
《アダマシア・ラピュタイト》の効果で《魔救の分析者》と共にデッキの上に置くことでこのカードの存在を確約させ、《魔救の奇跡-ドラガイト》か《御影志士》に繋ぐ役割を担っています。
ですがそれだけであり、単体では機能しないカードとなります。
なんかやたらと守備力が高いので、適当に伏せられたこのカードに《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》などで殴りかかって反射ダメージを受けることもありますが、引いただけ基本的にマイナスとなります。
と散々酷評しましたが、《魔救の分析者》の効果で特殊召喚した場合に1枚ドローできる点は優秀であり、この1枚で勝負がついたことも少なくありません。
《アダマシア・ラピュタイト》で予約できるとはいえそちらに依存するのも良くないので2枚採用しています。
《電磁石の戦士α》
「ストラクチャーデッキ-武藤遊戯-」で登場した新たなる「マグネット・ウォリアー」の一員です。
《磁石の戦士β》と並び「マグネット・ウォリアー」における最高打点の持ち主となります。
召喚・特殊召喚に成功した場合にレベル8の「磁石の戦士」モンスターをサーチできる効果と、相手ターンに自信をリリースすることでレベル4の「マグネット・ウォリアー」1体をリクルートできる効果を持ちます。
前半の効果では《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》と《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》をサーチできます。これ以外にはいません。
現状「磁石の戦士」モンスターはレベル8しか存在しないため、"レベル8の"という部分は蛇足ですね。今後違うレベルの「磁石の戦士」でも出そうと考えているのでしょうか。
基本的には自身を召喚条件として利用する《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》をサーチすることになるでしょう。
《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》はある程度余裕のある時かデッキ内の《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》が尽きた時にサーチすることになると思います。
後半の効果はレベル3の「マグネット・ウォリアー」全員が持つ共通効果です。
効果を無効にする旨の記載が無いため、《磁石の戦士ε》はその性能を遺憾無く発揮することができます。
相手ターン中にフリーチェーンで発動できるため対象を取る効果に強く、リクルート先の表示形式も指定されていないため棒立ちでターンを返しても壁の役割を果たしてくれます。
《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》の召喚条件でもあり効果のコストにもなるため3枚積みです。
《電磁石の戦士β》
《磁石の戦士β》とは異なりステータスはいずれも凡庸ですが、恐らく「マグネット・ウォリアー」の中で最も優れたカードです。
召喚・特殊召喚に成功した場合に同名以外のレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」1体をサーチできる効果と、レベル3の「マグネット・ウォリアー」の共通効果を持ちます。
現状「マグネット・ウォリアー」は全てレベル4以下なので、こちらも"レベル4以下の"という部分は蛇足となります。さらに「マグネット・ウォリアー」が増えると戦略の幅が広がりそうですがどうなんでしょう。
実はこのカードがこのデッキにおける初動札になります。
1.自身を召喚して《電磁石の戦士α》をサーチ
2.相手ターンに自身をリリースして《磁石の戦士ε》をリクルート
3.《磁石の戦士ε》の効果で適当なカードを落としてこのカードを蘇生
4.このカードの効果で《電磁石の戦士γ》をサーチ
5.次のターンに《電磁石の戦士α》を出して《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》をサーチ
という流れで素材と効果のコストを用意しながら《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》を次のターンに立てることができます。
このおかげで安定した戦線維持が可能となりました。
恐らく公式もこの流れを想定して《磁石の戦士ε》を作ったと思います。そうだよな?
言い換えるとこのカードに対する依存度はやや高めですが、他のカードは下級モンスターにしてはステータスがそこそこ優秀であり、このカードが無くてもある程度戦えるようにはなっています。
貴重な初動札となるため3枚積み確定です。
《電磁石の戦士γ》
《磁石の戦士γ》のアイデンティティを奪ったカードです。
そのステータスから《ホーリー・エルフ》や《E・HERO クレイマン》を彷彿とさせますね。
召喚・特殊召喚に成功した場合に手札の同名以外のレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」1体を特殊召喚できる効果と、レベル3の「マグネット・ウォリアー」の共通効果を持ちます。
こちらにも"レベル4以下の"とか書いてありますが蛇足です。インクの無駄遣いです。
レベル3の「マグネット・ウォリアー」を特殊召喚すればランク3やリンク2に繋がります。
上述の流れで《電磁石の戦士α》をそのまま出すのではなく、このカードを経由することで《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》の横に何かしらのモンスターを並べることができます。
先程までの2体と異なりサーチャーではないため持て余し気味なカードですが、貴重な展開要員であることや《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》のコストでもあるため3枚積みです。
《トラミッド・ダンサー》
このデッキがエースモンスターを出せなくても戦える理由となるカードです。
起動効果で墓地の「トラミッド」カードをデッキに戻して岩石族のステータスを永続的に500アップさせる効果と、相手ターンに「トラミッド」フィールド魔法をデッキの「トラミッド」フィールド魔法に張り替える下級「トラミッド」の共通効果を持ちます。
ステータスが軽視されがちな現代遊戯王ですが、そのステータスを軽視したために泣きを見る場面は割とあります。
《魔救の奇跡-ドラガイト》のための水属性を《魔救の奇石-ドラガイト》にした理由や、逐一ステータスの高さについて言及していた理由はここにあります。
このデッキはいざとなれば下級モンスターによるビートダウンもできるのです。
このカードの効果は永続でありターンを跨げば重ねがけできるため、放置していると岩石族達がムキムキになっていきます。
このカード自身も守備力が1900もあるため、その辺の下級モンスターの攻撃であれば耐えられます。1度でも効果を使えば2400です。強い。
もちろん《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》や《トラミッド・スフィンクス》などの大型モンスターも強化されるため、相手に除去を使わせることもできます。
欠点としてはやはり耐性が一切無い点と、起動効果である点ですね。発動タイミングの遅さや場持ちの不安定さは否めません。
しかしそれを差し引いても全体強化は強力であり、デッキに「トラミッド」カードを戻すことで《トラミッド・スフィンクス》の特殊召喚を何度も狙えるため採用に踏み切りました。
共通効果はあまり使いませんが、《トラミッド・クルーザー》を《トラミッド・キングゴレム》に張り替えることで《トラミッド・スフィンクス》のサーチを、《トラミッド・キングゴレム》を《トラミッド・クルーザー》に張り替えることで《トラミッド・スフィンクス》の特殊召喚を狙うことができます。
使える時に使うことがあるかなー、くらいの効果ですね。
でもまあ正直引きすぎても困るので1枚だけの採用です。必要な時に《トラミッド・クルーザー》でサーチします。
《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》
このデッキにおけるエースモンスターその1です。
《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》と異なり素材となるモンスターを手札・フィールド・墓地から1体ずつ除外することで特殊召喚できます。
その緩い召喚条件から、先に素材となるモンスターでリンク召喚することで盤面を強固にしたり、時には手札から除外したりするいったことも状況次第では必要となります。
効果としては墓地のレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」1体を除外することで相手フィールドのカードを破壊できる起動効果と、相手によって破壊された場合に素材であったモンスターを1体ずつ特殊召喚できる誘発効果を持ちます。
こちらでも"レベル4以下の"とかいうインクの染みがありますね。
起動効果であり対象を取る破壊なので信頼性はやや低めですが、1ターンに1度の制約が存在しません。
墓地が肥えていれば相手のフィールドを更地にすることもできるでしょう。
《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》に存在した任意の分離効果は消えましたが、相手によって破壊された場合に素材が帰還する効果になりました。
相手ターンに無防備だった弱点もそれなりに克服できており、破壊を中心とする相手には非常に鬱陶しく立ち回ることができます。
そうなれば相手は必ず破壊以外の除去をしてくるようになるはずなので、本来ならば素材1体ずつを使い回せるカードですがあえて素材も複数枚積んで後続を途切れにくくさせるようにしました。
シンプルな破壊効果と後続を絶やさない継戦能力の高さを誇る、優秀なエースモンスターです。
融合しなくてもこれだけで戦えるくらいには強いと思います。
そのお手軽な出しやすさから3枚積みです。
《トラミッド・スフィンクス》
このデッキにおけるエースモンスターその2です。
自分フィールドの「トラミッド」カードが破壊された場合に手札から特殊召喚できる効果と、他に「トラミッド」カードが存在する場合にステータスを墓地のフィールド魔法の枚数×500アップさせつつ攻撃対象を自身に限定させる効果を持ちます。
「トラミッド」カードの効果でしか特殊召喚できませんが、自身の効果による特殊召喚も「トラミッド」カードによる特殊召喚であり、他のカードの効果でもそれなりに出す機会はあります。
後半の効果の適用条件に「トラミッド」カードを要求してきますが、フィールド魔法でもモンスターでも構わない上、このカードが複数体並んでいても適用されるので意識すれば簡単に条件は満たせます。
ステータス強化はこのデッキでは最大2500アップとなり、《トラミッド・ダンサー》やフィールド魔法との併用により強固な壁として相手の前に立ち塞がります。
一方で効果に対する耐性は何一つありません。
あくまで火力ゴリラです。
戦闘を主体とする相手には強い一方で除去を連打してくる相手にはあまり役に立ちません。
しかしそれなりに緩い条件で出すことができるため最低限の仕事はしてくれるでしょう。
《古代遺跡の静粛》により出しやすくなったこともあり2枚の採用としました。
結構な頻度で飛んできます。怖いです。
《トラミッド・ハンター》
《電磁石の戦士γ》と並ぶ展開の要となるモンスターです。
フィールド魔法が存在する場合に岩石族の召喚権が1回増える永続効果と、「トラミッド」下級モンスターの共通効果を持ちます。
この召喚権が増える効果がシンプルながら優秀で、発動後の特殊召喚を封じられる《同胞の絆》と併用することでモンスターを横に並べることができます。
特殊召喚で展開する《電磁石の戦士γ》とは異なり召喚であり、岩石族であれば何でも召喚できるためあちらより優秀な場面が多いです。
欠点は貧弱なステータスであることですが、だいたい次のターンにはエクシーズモンスターになっているので気にするほどの欠点でもありません。
むしろ戦闘破壊されることで《トラミッド・スフィンクス》の特殊召喚に繋がるためメリットとも取れます。
純粋に使い勝手の良いカードですが、初手でどうしても欲しいカードでもないので2枚の採用にしました。
《マグネット・フィールド》
存在が目立たないだけで効果が狂ったフィールド魔法です。
それぞれが1ターンに1度、自分フィールドにレベル4以下の岩石族・地属性モンスターが存在する場合に墓地のレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」1体を蘇生できる効果と、岩石族・地属性モンスターとの戦闘で破壊されなかった相手モンスターをバウンスする効果を持ちます。
またインクの染みがありますね。
余ってたんでしょうか?
発動条件こそありますが「マグネット・ウォリアー」をノーコストで完全蘇生できる効果はシンプルに強力です。
効果も使えるため、《磁石の戦士ε》を使い回すことで《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》の蘇生も狙えます。
そして後半のバウンス効果は1ターンに1度ながら牽制としても大きく機能する効果です。
《トラミッド・ダンサー》による全体強化も含めて戦闘による突破をより困難なものとさせています。
打点の高いモンスターはエクストラデッキから出てくることも多く、それらを完全除去できる点は優秀です。対象を取らないバウンスであることから、時には自爆特攻することも視野に入れられるでしょう。
総じて非常に強力で相手にすると鬱陶しいカードと言えます。何度も相手にしている筆者が言うのだから少なくともそのような側面は持ち合わせています。
蘇生効果の発動条件となるモンスター、蘇生対象、バウンス効果の発動条件となるモンスターはそれぞれ細かく異なっているため、使いたい効果がある場合はちゃんとその条件を満たしているかの確認を忘れないようにしましょう。
あまりにも強すぎて3枚積みにしました。
《マグネット・インダクション》
まあまあ使いやすい展開札です。
フィールドに元々のレベルが4以下の「マグネット・ウォリアー」が存在する場合に、フィールドに同名の存在しないレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」1体をリクルートします。
さらにそのターンは「マグネット・ウォリアー」と「磁石の戦士」に破壊耐性を付与します。
発動条件には元々のレベルが4以下となる「マグネット・ウォリアー》を要求しているため、《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》や《伝説の騎士 ヘルモス》などの効果でカード名をコピーしたモンスターは発動条件を満たせません。そんなカードは入ってませんが。
リクルート先に関しては、このカード以外に《電磁石の戦士β》をサーチする手段が無いため割と役に立ちます。
そして発動ターン中の破壊耐性の付与はそれなりに役に立ちます。
後から出たモンスターにも適用されるため、《奈落の落とし穴》や《激流葬》に強くなります。
戦闘破壊にも耐性がつくため《マグネット・フィールド》の後半の効果のために自爆特攻させたモンスターを生き残らせることもできます。
総じて優秀なカードですが、1ターンに1度の誓約が存在することや既に展開されている場合は腐り気味になることから1枚のみの採用としました。
実際には1パックも購入しておらず時間の経っていた「WORLD PREMIERE PACK 2021」のノーマルカードをストレージから探すのが面倒だっただけですが、1枚でも十分な感触を受けるので1枚でいいのではないでしょうか。
《アダマシア・ラピュタイト》
「アダマシア」のフィールド魔法です。
自分の岩石族のステータスを500アップさせる効果とデッキの「アダマシア」カードを5枚までデッキの上に置ける効果を持ちます。
純正の【アダマシア】はともかく、大会環境などで使われる【アダマシア】には入ってるんですかねこれ?
決して弱いカードではないと思うのですが。
このデッキでは基本的にステータス強化しか見ていません。
《トラミッド・ダンサー》と同様に強力な全体強化なので、併用することで下級モンスターでもガンガン攻めにいけるようになります。
しかし後半の「アダマシア」カードをデッキの上に置く効果も優秀であり、《魔救の分析者》と《魔救の奇石-ドラガイト》をデッキの上に置くことで、次のターンにお前を殺すぞ、という圧力になります。
この効果を使った後にレベル3の「マグネット・ウォリアー」の効果を使うとデッキがシャッフルされてしまいますが、ノーコストで使えるため適当に発動させて問題無いでしょう。
《トラミッド・スフィンクス》の攻撃力のために使えるカードないかなーって探して見つけたカードなので、1枚のみの採用としています。
下級ビートできるようになれるカードというだけでありこのカードに依存はしていませんからね。
《古代遺跡の静粛》
11期に現れた「トラミッド」の新規カードです。
フィールド魔法が発動した場合に「トラミッド」魔法・罠カードをサーチできる効果と、自分の岩石族が相手によって破壊された場合に「トラミッド」モンスター1体をリクルートできる効果を持ちます。
前半の効果ではこのデッキでは「トラミッド」フィールド魔法しかサーチできませんが、効果の発動トリガーは相手のフィールド魔法でもOKです。
そのためとりあえず発動しておくだけでもサーチができるかもしれないですね。
フィールド魔法も3種類のうち後述する2種類しか採用していません。
そのため意識してフィールド魔法を発動していくとすぐにサーチ先は尽きると思います。
再び使いたいと思ったら《トラミッド・ダンサー》で補充しましょう。
後半の効果ではなんと《トラミッド・スフィンクス》が出せます。このカードが「トラミッド」カードなのであちらの特殊召喚条件を満たすためですね。
このカードの存在だけで相手に《トラミッド・スフィンクス》の存在を意識させることができるため、破壊に対する大きな牽制として機能するでしょう。
このカードが「トラミッド」カードであるため、あちらの攻撃誘導効果や強化効果も適用され、堅牢な盤面を築くことができると思います。
またこのカードを《幻影騎士団ブレイクソード》などで破壊することで、手札《トラミッド・スフィンクス》を出すこともできます。
その場合は別途「トラミッド」カードを用意する必要がありますが、このカードの効果でフィールド魔法をサーチしていれば問題無いでしょう。
その効果だけでなくカード名までが綺麗に噛み合った素晴らしい新規カード(1年前)です。
しかしそれぞれの効果が1ターンに1度ずつであることから1枚のみの採用としました。
引けたらラッキーみたいな感じですね。
《トラミッド・キングゴレム》
「トラミッド」フィールド魔法のうちの1枚です。
岩石族の攻撃力を500アップさせる効果、自分の「トラミッド」モンスターの戦闘時に相手のカード効果の発動を封じる効果、フィールドゾーンから墓地へ送られた場合に手札の「トラミッド」モンスターを特殊召喚できる効果を持ちます。
岩石族の全体強化は攻撃力だけであり、相手の岩石族も強化してしまうため《アダマシア・ラピュタイト》と比較すると少々見劣りします。
しかし昨今の遊戯王で汎用的な岩石族は《原始生命態ニビル》と《転晶のコーディネラル》くらいであり、自分の岩石族を奪われても特別困るようなモンスターはほとんどいないので問題無いでしょう。
守備力が上がらない点も《電磁石の戦士γ》や《トラミッド・ダンサー》などの元々守備力が高いモンスターならばあまり気になりません。
「トラミッド」モンスターに《ジェムナイト・マディラ》のような戦闘時の効果発動封じを付与する効果はシンプルながら強力です。
《トラミッド・スフィンクス》にとって天敵である《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》や《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》などの効果を封じながら一方的に攻撃することができます。
攻撃される場合でもこの効果は適用されるため、正面から超火力の《トラミッド・スフィンクス》を突破しなければならなくなるのです。
そしてフィールドゾーンから墓地へ送られた場合に手札の「トラミッド」モンスターを特殊召喚できる効果では、《トラミッド・スフィンクス》をも特殊召喚できます。
フィールドゾーンから表側表示のまま墓地へ送られる必要があるため、セットした状態で墓地へ送られたり発動そのものを無効にされたりした場合はこの効果は発動できません。
ただしフィールド魔法の張り替えでも発動できるため必要に応じて見捨てることも肝要です。
《トラミッド・スフィンクス》を引き立てつつ、岩石族全体の強化ができる優秀なカードと言えるでしょう。
特に2つ目の効果が非常に強力であるため張り替えても問題無いように2枚の採用としました。
《トラミッド・クルーザー》
「トラミッド」フィールド魔法その2です。
岩石族が召喚される度にライフポイントを500回復する効果、「トラミッド」の召喚に成功した場合に1枚ドローして1枚捨てられる効果、フィールドゾーンから墓地へ送られた場合に「トラミッド」モンスターをサーチする効果を持ちます。
微量ながらライフゲイン効果は優秀であり、モンスターで殴り合うことを前提としたこのデッキでは若干有利に立つことができる効果でしょう。
召喚にしか反応しないため基本的には1ターンにつき500回復する効果ですが、《トラミッド・ハンター》で召喚権を増やしたり相手が岩石族を召喚したりした場合にはさらに回復できます。
手札交換効果は「トラミッド」モンスターの召喚にしか反応しないため、使える機会はほとんどありません。
そもそも召喚できる「トラミッド」モンスターが3枚しか入ってませんからね。
しかし手札に来てしまった《魔救の奇石-ドラガイト》を処理できる効果でもあるため、あって困る効果ではないでしょう。
そして《トラミッド・キングゴレム》と同じ条件で「トラミッド」モンスターをサーチできます。
《トラミッド・スフィンクス》を特殊召喚できる状況が整っている際に墓地へ送り、そのまま降臨させる動きが単純に強力でしょう。
フィールドに置かれている時の効果がいずれも微妙であり、サーチ先も5枚しか採用していないことから1枚のみの採用としました。
《古代遺跡の静粛》でサーチできることも採用枚数を絞った理由のひとつとなります。
《同胞の絆》
武藤遊戯が使用した強力な展開札です。
2000のライフポイントを失い発動ターンのバトルフェイズと発動後の特殊召喚を封じる代わりに、自分のレベル4以下のモンスター1体と同じ種族・属性・レベルのモンスターを2体デッキから特殊召喚できます。
このデッキでは岩石族・地属性のレベル3か4のモンスターを展開できますが、もっぱら対象となるのはレベル3のモンスターです。
《トラミッド・ダンサー》を守備表示で特殊召喚できる他、《電磁石の戦士β》をデッキから引っ張り出すことができます。
また封じられるのは特殊召喚だけなので、《トラミッド・ハンター》によって召喚権を増やせばさらに展開することもできます。
特殊召喚が封じられるのはこのカードの発動後である点も強みで、事前に《魔救の分析者》からモンスターを特殊召喚することも可能です。
様々な代償を支払う必要はありますが、それを差し引いても採用する価値のあるカードです。
あくまで各テーマのエースモンスターを繰り出せるデッキですが、下級モンスターによるビートダウンもこなせるため、その双方の基盤を支えられるカードです。
微妙なんて書いた《トラミッド・クルーザー》のライフゲインもこのカードのサポートとして十全に機能します。
そんなわけで3枚積みです。
特に先攻で発動させたいカードなので、採用枚数をケチる必要はありません。
持て余したら《トラミッド・クルーザー》で捨てればいいのです。
《チキンレース》
言わずと知れた強力すぎるノーマルレアですね。
ライフポイントの少ないプレイヤーは一切ダメージを受けない効果、1ターンに1度ライフポイントを1000支払って1枚ドローorこのカードの破壊or相手のライフポイントを1000回復のいずれかを発動できる効果を持ちます。
前者の効果はよく忘れ去られて直接攻撃したらダメージが発生せず「あれ?」となることがあります。
使う側も使われる側も忘れないようにしましょう。
後者の効果に対してあらゆる効果はチェーンできません。発動したら止められません。
1枚ドローする効果は強力ですね。
これだけを目当てに採用するデッキもあるくらいで、《成金ゴブリン》と異なり相手にライフポイントを渡さない点が魅力的です。
このデッキでもこれを目当てに採用しています。
このカードを破壊する効果は上記のダメージを0にする効果を解除するために使われるでしょう。
相手にライフポイントを1000払わせるか除去札を使わせるかを選ばせる効果とも言えますが、よほどライフポイントが逼迫している状況でなければこの効果で破壊されると思います。
そして相手のライフポイントを1000回復する効果は……何に使うんですかね?
この効果を使うと都合2000のライフポイント差が開くため、自分のライフポイントを下げた状態で《No.35 ラベノス・タランチュラ》の効果による攻撃力上昇を狙う場合に使えるんでしょうか。
よくわかりません。
このデッキには上述した通り1枚ドローを目的に採用しましたが、それだけが目的ならばこのカードを採用する理由はありません。
このカード単体での真価は40枚デッキに入れることでデッキの枚数を実質的に減らすことにあるわけですからね。
では何が目的かというと、それは《トラミッド・スフィンクス》の攻撃力に貢献するためです。
あちらの攻撃力上昇は墓地のフィールド魔法の種類を参照します。
そのためなるべく多くのフィールド魔法を採用することであちらの効果に貢献できるというわけです。
フィールド魔法単体で汎用性が高く腐りにくいカードとなると相当限られるわけですが、中でもこのカードは飛び抜けて使いやすいカードになります。
そのためデッキの枚数が少々膨れてでも採用したかったのです。
墓地のフィールド魔法の種類を増やすことがメインとなるため、採用枚数は1枚で十分です。
あまり入れすぎても無闇にライフポイントを減らすだけになってしまいますからね。
《融合》
言わずと知れた融合召喚に必要なカードです。
このデッキでは《超電導戦機インペリオン・マグナム》のためだけに採用されています。
融合素材は集めやすいですが、《超電導戦機インペリオン・マグナム》に特化したデッキではありません。
そのため引けたら使うくらいの感覚で1枚のみの採用にしています。
当初筆者は2枚採用して融合召喚しやすくしていましたが、引きすぎて要らん、と一蹴されてしまいました。
《マグネット・コンバージョン》
「マグネット・ウォリアー」をサポートする罠カードです。このカテゴリ、インクの染みが多いですね。
罠カードとしてそのまま発動するとレベル4以下の「マグネット・ウォリアー」を3体までサルベージする効果、墓地からこのカードを除外することで除外されている「マグネット・ウォリアー」1体を特殊召喚できる効果を持ちます。
前半の効果は実はあまり使いどころがありません。
「マグネット・ウォリアー」は《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》のコストのためにも墓地にいた方が都合が良いですからね。
《磁石の戦士ε》の効果を使いたい場合に発動させたり、相手の墓地に干渉する効果に対して発動させたりするような使い方になるでしょう。
一方で墓地効果は使いやすく、《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》のコストとして除外されたモンスターを帰還させることができます。
こちらも筆頭は《磁石の戦士ε》になるでしょう。
そのままレベル4の「マグネット・ウォリアー」を蘇生させればランク4まで繋げることができます。
墓地へ送られたターンには発動できない点がネックですが、それを加味しても強力な効果でしょう。
言ってしまえば中途半端なカードであり使いにくさは否めませんが、それでもリソースを回復できる点は評価できるため1枚だけ採用されています。
当初組んだ際は外していたのですが、友人が1枚は入れる、と言ったので入りました。
エクストラデッキ
先に書いておくと、基本的には全て自由枠です。
また基本的に色々な状況に対応するため全て1枚のみの採用としています。
《超電導戦機インペリオン・マグナム》
新旧の「磁石の戦士」が合体した、このデッキの切り札となるカードです。
融合代用モンスターは使用できませんが、1ターンに1度ノーコストであらゆるカードの発動を無効にでき、相手の効果でフィールドを離れた場合に融合素材となる「磁石の戦士」を1体ずつ手札・デッキから召喚条件を無視して特殊召喚できます。
攻守4000から繰り出されるノーコストの万能無効は強力であり、相応の圧力を誇ります。
カードの発動にしか対応していないため既にフィールドに存在していたり墓地で発動したりする魔法・罠カードには無力ですが、まあ仕方ないでしょう。
また相手の効果でフィールドを離れると、融合素材に指定されている「磁石の戦士」を1体ずつ特殊召喚できます。
「磁石の戦士」に備わっている分離能力を引き継いだ形と言えるでしょう。
ですが残念ながらこのデッキには《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》が1枚しか入っていません。また墓地のカードをデッキに戻す手段もありません。
したがってこの効果はインクの染み同然です。
さらになぜかこの効果は戦闘破壊に対応していません。
流石に攻撃力4000を超えるモンスターが正面切って殴りに来ることはあまり無いと思いますが、それで倒されると後続が呼べなくなります。
それでもなお切り札としては強力なカードでしょう。
そもそも《融合》を引けた時だけ出せるカードでありノーコストの万能無効が非常に強力なので、それをも突破されたらそれまでです。
《妖精竜 エンシェント》
漫画版『遊戯王5D's』に登場する決闘竜の1体です。
自分のターンにフィールド魔法が発動した場合に1枚ドローする効果と、フィールド魔法が存在する場合に攻撃表示モンスターを破壊できる効果を持ちます。
複数のフィールド魔法を張り替えて戦うこのデッキではその度にドローできる効果は手札が枯れにくくなるためありがたいです。
1ターンに1度しか発動できませんが、守備力も高くそれなりに場持ちが良いため、2枚ドローできることもあります。
また相手が《メタバース》などでこちらのターンにフィールド魔法を発動してもドローできるため、相手の動きに期待してもいいでしょう。
攻撃表示モンスターを破壊する効果も使いやすく、召喚時の効果を使うために出され放置された下級モンスターなんかが狙い目になります。
また自分フィールドのモンスターでもいいため、「トラミッド」モンスターを破壊することで《トラミッド・スフィンクス》の特殊召喚を補助することもできます。
《魔救の分析者》でレベル3モンスターを特殊召喚できれば出せるカードであり、フィールド魔法を主体とするこのデッキでは役に立つモンスターです。
どこかのタイミングで使いたいなーと思っていたカードなので、就職先が見つかってよかったです。
これで友人も立派な決闘神官です。
《ナチュル・ランドオルス》
なぜかあまり見かけない「ナチュル」シンクロモンスターの1体です。
手札の魔法カードを墓地へ送ることで、モンスター効果の発動を1ターンに何度でも無効にして破壊する効果を持ちます。
《ナチュル・ビースト》と同様にフィールドに存在しなければ発動も効果処理も行えませんが、天敵である《幽鬼うさぎ》には自身の効果で対処できるため、あちらよりも幾分マシでしょう。
召喚時に発動する効果にこの効果を使い、そこに《激流葬》なんかを使われるとディスアドバンテージが大きくなってしまいますが、まあそんなことはそうそう無いので気にしなくていいです。
厳しいシンクロ素材の縛りも《魔救の分析者》から出せるレベル3モンスターでクリアできるため、このデッキでは縛り無しに等しいです。
また手札コストとする魔法カードについても、2枚目以降の《同胞の絆》や《マグネット・フィールド》など持て余しているカードをコストにできるのであまり重く感じないでしょう。
いざとなれば《融合》もコストにできます。
攻撃力が低くシンクロ素材も効果のコストも厳しいため採用率が著しく低いカードですが、せっかく岩石族であり全体強化の恩恵を受けられることと素材の縛りもクリアしやすいことから採用に踏み切りました。
こういうデッキでなければなかなか採用しないカードなので、就職先が見つかってよかったです。
《オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン》
「ストラクチャーデッキ-マスター・オブ・ペンデュラム-」の表紙の片翼を担うシンクロモンスターの「オッドアイズ」です。
特殊召喚に成功した時にペンデュラムゾーンのカードを特殊召喚できる効果と、相手モンスターにバトルフェイズ中の効果の発動を封じる効果を持ちます。
前半の効果はインクの染みです。
ペンデュラムのペの字も入ってないので使えません。
バトルフェイズ中のモンスター効果封じは《トラミッド・キングゴレム》には劣りますが、戦闘時だけに限らずバトルフェイズ開始時などでも封じられる点はあちらにはない強みです。
攻撃力も2500と最低限の水準には達しており、このカード単体でも戦闘をこなせます。しかし《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》で伏せカードの露払いを行えばより安全に高い攻撃力で相手を攻められるでしょう。
あと単価が安いのも魅力的ですね。
これだけ汎用的なカードであるにも関わらず安く流通しているためデッキに組み込みやすいです。
《魔救の奇跡-ドラガイト》
このデッキにおけるエースモンスターその3です。
デッキの上から5枚をめくりその中の岩石族の数まで相手フィールドのカードをバウンスする効果と、墓地に水属性が存在する場合に相手の魔法・罠カードの効果を無効にできる効果を持ちます。
前半の効果は対象を取らないバウンスなので、発動さえ止められなければ大抵のカードは処理できます。
デッキの2/3ほどが岩石族である都合上、偏りが無ければ3枚前後はバウンスできるでしょう。
とりあえず2枚バウンスできればボードアドバンテージの面で有利が取れているため、そこを目安にお祈りしましょう。
《アダマシア・ラピュタイト》で《魔救の分析者》と《魔救の奇石-ドラガイト》を予約しておけば最低限の目標には到達するため、併用できる場合は併用しておくと安心してバウンスできます。
さらに後半の効果により魔法・罠カードの効果を無効にすることもできます。
墓地に水属性がいなければ発動できませんが、大抵の場合このカードのシンクロ召喚のために《魔救の奇石-ドラガイト》を使用しているのであまり気にすることではないでしょう。
強いて言うならモンスター効果に対応できない点が唯一の欠点となります。
いずれの効果も強力であり、あまりに強いことから友人は危機的状況でなければ使わないとセルフ縛りを入れています。
《超電導戦機インペリオン・マグナム》では手の届かない魔法・罠カードの効果の発動に対応し、フィールドのカードも処理できるため、あちらと並び立つことで勝利は目前となります。
《アダマシア・ラピュタイト》などの全体強化で攻撃力の合計が8000ジャストになる点も美しいですね。
《ゴルゴニック・ガーディアン》
基本的にピン挿しとなっているエクストラデッキで2枚採用されている、異彩を放つ8期の遺産です。
フリーチェーンでエクシーズ素材を1つ使うことでターン終了時まで相手のモンスター1体の攻撃力を0にし効果を無効にする効果と、攻撃力0のモンスターをノーコストで破壊する起動効果を持ちます。
厳しいエクシーズ素材の縛りに見合った強力なモンスターです。
前半の効果はフリーチェーンでありダメージステップでも発動できます。
攻撃力0のモンスターに対して発動できない点だけが欠点ですが、対象に取れるモンスターであれば後半の効果と併せて処理することができます。
同名カードの発動制限も存在しないため、複数体並べばその数だけ効果を使えます。
後半の効果は起動効果ですが、攻撃力0のモンスターをノーコストで破壊できます。
前半の効果で弱体化させたモンスターはもちろん、攻撃力が0で戦闘破壊が困難な《No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon》や《覇道星シュラ》といったモンスターも処理できます(前者はその後の処理も必要ですが)。
単純明快な効果であり、このデッキでは素材の縛りも気にする必要がありません。
気軽に出すことができ簡単に制圧ができるレアリティ詐欺なカードです。
地属性ではない点が《マグネット・フォース》の後半の効果の適用外となっているため唯一気になる部分ですが、それを補って余りあるモンスターでしょう。
《機装天使エンジネル》
なかなかの保守的な効果を持つ汎用ランク3です。
エクシーズ素材を1つ使うことで、自分のモンスター1体を守備表示に変え、そのターン中あらゆる破壊から守ることができます。
自身に使うことでも2ターンの生存は見込めますが、他のモンスターも守れる点は非常に優秀です。
時には《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》や《トラミッド・スフィンクス》を守ることに効果を使ってもいいでしょう。
モンスターを守備表示に変える必要があることから、リンクモンスターを守ることはできません。
また自身を対象に発動した時に《幽鬼うさぎ》を使われるとそのまま爆散します。
モンスターをあらゆる破壊から守ることができますが万能ではないため注意しましょう。
《超量機獣グランパルス》
ステータスや効果が素材に見合っていない汎用ランク3です。
エクシーズ素材が無い場合に攻撃できないデメリット効果、エクシーズ素材を1つ使うことでフィールドの魔法・罠カードを1枚破壊できる効果、手札・フィールドの「超量士」モンスターをエクシーズ素材にできる「超量機獣」の共通効果を持ちます。
「超量」は戦隊ヒーローが大型メカに乗り込み、さらに合体した巨大ロボットで戦うコンセプトのテーマなので、エクシーズ素材(パイロット)がいなければ攻撃できないデメリットは妥当な効果です。
しかしこのカードは《No.34 電算機獣テラ・バイト》に迫る守備力を誇るため、基本的には守備表示で置かれることになるでしょう。
攻撃力もまあ無いよりマシ程度の数値ではありますがほとんど攻撃することはないので気にならないデメリットです。
エクシーズ素材を使うことで《サイクロン》と同じ効果を発動できます。単純に使いやすいですね。
相手の伏せカードを処理できる他、自分の「トラミッド」カードを破壊することで《トラミッド・スフィンクス》の特殊召喚を補助することもできます。
なおエクシーズ素材に《超量士ブルーレイヤー》が存在する場合はフリーチェーンで発動できるようになりますが、そちらは不採用なので起動効果でしか発動できません。
そして「超量機獣」の共通効果である手札・フィールドから「超量士」をエクシーズ素材にする効果はインクの染みです。
「超量士」は入ってないので発動する機会はありません。(このデッキ、インクの染みが多いな。)
何よりこのカードの優秀な点はエクストラに用意できる汎用的な水属性である点でしょう。
レベル4の「マグネット・ウォリアー」をシンクロ素材として《魔救の奇跡-ドラガイト》を出した場合、墓地に水属性がおらず後半の効果を使えないことがあります。
しかしこのカードを事前に出しておくことで水属性を確保でき、あちらの効果の補助ができるのです。
効果もステータスも全てが優秀だったため貴重な必須枠と呼べるカードですが、除外されなければ1枚で十分です。
《幻影騎士団ブレイクソード》
いつぞやのデッキで強すぎるからと採用しなかったカードです。
エクシーズ素材を1つ使うことでお互いのフィールドのカードを1枚ずつ破壊できる効果と、自身が破壊された場合に墓地の同じレベルの「幻影騎士団」を2体蘇生させそのレベルを1つずつ上げる効果を持ちます。
先程《超量機獣グランパルス》の項で「トラミッド」カードを破壊することで《トラミッド・スフィンクス》の特殊召喚の補助ができると書きましたが、ディスアドバンテージが大きくあまり推奨できる用法ではありません。
このカードならば相手のモンスターでも破壊することができ、「トラミッド」カードを破壊に巻き込むことで《トラミッド・スフィンクス》の特殊召喚の補助ができます。
ステータスの低さが少々気になりますが、《トラミッド・スフィンクス》さえいれば攻撃対象にはされないため、次のターンで再び効果の発動を狙えるでしょう。
後半の効果はインクの染みです。
前半の効果だけを目当てにしたため使いません。
《スクラップ・ドラゴン》のような使われ方ですが、《魔救の分析者》に頼ることでしか出せないあちらと異なりこちらは適当なレベル3モンスター2体から出すことができます。
ステータスもあちらには劣りますが、素材の軽さの代償とでも思っておきましょう。
大抵の敵は《トラミッド・スフィンクス》が蹴散らしてくれるので気にすることではありません。
《No.51 怪腕のフィニッシュ・ホールド》
友人が所有する「No.」です。
彼は決闘神官でありながら「No.」の所有者でもありました。
エクシーズ素材はレベル3モンスター×3と少々重いですが、戦闘破壊耐性、戦闘を行ったダメージステップ終了時にエクシーズ素材を1つ使うことでカウンターを乗せる効果、戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にカウンターが3つ置かれていれば相手フィールドのカードを全て破壊できる効果を持ちます。
岩石族のエクシーズモンスターであり、《アダマシア・ラピュタイト》などの全体強化を受けて高攻撃力で攻めることができます。
そうなると戦闘破壊耐性はあまり意味の無い効果にも見えますが、相手に除去札を使わせるにはちょうどいい耐性でもあります。
モンスター絶対殺すマンである《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》に対しても負けない点は偉いですね。
自身にカウンターを乗せる効果は戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動できます。
戦闘を行えば良いので、相手から攻撃を受ける時やこちらから直接攻撃する時でも発動できます。
まあ直接攻撃はともかく、戦闘破壊耐性を持つこのカードにわざわざ攻撃を仕掛ける相手はそう多くはいないので基本的にはカウンターを乗せ終えるのに3ターンかかると考えて良いでしょう。
そしてカウンターが3つ乗っている場合、このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に相手フィールドのカードを全て破壊する効果があります。
カウンターを乗せるためには戦闘する必要があるため3つ目のカウンターが乗った後に全体破壊ができると考えて良いでしょう。
この効果でカウンターを取り除く必要は無く、維持できれば毎ターン全体破壊ができます。
とはいえそんな効果を持つ上に発動までが遅いため、基本的にはデコイとして除去札の効果を一身に受けることになるでしょう。
効果の発動の遅さもステータスもエクシーズ素材の重さに見合いません。
ではなぜ採用されているのかというと、基盤となっていた友人の【磁石トラミッド】に入っていたからです。
どうせならそのまま入れておいてやろう、と思って構築からは抜きませんでした。
そもそもエクストラデッキ自体がほとんど自由枠なので枠がスカスカだったということもあります。
まあ趣味の範囲のカードなので無理に採用する必要はありませんが、戦闘破壊耐性を持つため《マグネット・フィールド》とのコンボによる自爆特攻からのバウンスを毎ターン敢行できる点は他のカードにはない明確な利点でしょう。
《魔鍵憑霊-ウェパルトゥ》
後から登場した「魔鍵」のエクシーズモンスターです。
エクシーズ召喚に成功した場合にエクシーズ素材を1つ使うことでレベル4以上の通常モンスターをデッキ・墓地から手札に加えることができる効果と、通常モンスターをエクシーズ素材にしている場合にこのカードが自分の墓地の通常モンスターか「魔鍵」モンスターと同じ属性のモンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時にエクシーズ素材を1つ使うことでその相手モンスターを墓地へ送らせる効果を得る効果を持ちます。
前半の効果はレベル4の「マグネット・ウォリアー」を集めるのに少しくらいは役に立つでしょう。
まああって困らない程度の効果です。
後半の効果は面倒ですが、要するに「墓地にいる通常モンスターおよび『魔鍵』モンスターと同じ属性のモンスターはこのカードに勝てない」という効果をエクシーズ素材に通常モンスターがある限り持つよということです。
少々乱暴な書き方をしましたが、他に「魔鍵」モンスターは採用されておらず通常モンスターも「マグネット・ウォリアー」しか採用していないため、事実上地属性には強いカード、くらいの認識で問題ありません。
なぜこんな投げやりな書き方をしているかというと、ほとんど活躍していないからですね。残念。
友人もせっかく入っているのだから使ってあげようと努力していますが、強力な地属性モンスターがほとんどおらず活躍の機会が少ないです。
そもそもこのカードを採用した理由が、ランク4の水属性で墓地に落ちれば《魔救の奇跡-ドラガイト》の補助になるから、ということなので水属性のランク4ならなんでも良かったみたいなところがあります。
普通に《深淵に潜む者》や《No.101 S・H・Ark Knight》あたりで十分です。
エクストラデッキに余裕があるため、ランク10以上の機械族エクシーズモンスターとセットで《No.27 弩級戦艦-ドレッドノイド》を採用しても良いと思います。
このカードに白羽の矢が立った理由は通常モンスター関連の効果を持つ水属性ランク4であり筆者の手元に余っていたためです。
このデッキを提供した際に友人が所持していなさそうなカードをまとめて渡したためそこに含まれる形でした。
なのでこのカードにこだわる必要はありません。
ごめんな、ウェパルトゥよ。そのうちちゃんと私が使ってやるからな。
《御影志士》
岩石族版《キングレムリン》です。
エクシーズ素材を1つ使うことで、岩石族のサーチか手札の岩石族をセットする効果を持ちます。
流石に《キングレムリン》よりも新しいカードなだけあって同名カードの効果発動に制限がかかっていますがどうせ2体も並べられないので関係ありません。
このデッキで手札の岩石族をセットする必要性は皆無なので、サーチ効果のみを目当てに使うことになるでしょう。
大抵の場合は《魔救の分析者》からエクシーズ召喚されるため、召喚権が残ったまま出すこともできます。
サーチ先としては2枚目以降の《魔救の分析者》や《電磁石の戦士β》あたりが筆頭候補でしょう。
《トラミッド・スフィンクス》や融合素材の足りない片割れをサーチするのも良いと思います。
デッキのモンスター全てがサーチ対象となるため、効果が通れば宇宙を感じられます。
それだけで解決しないこともありますが、最低限の攻撃力は備えているため、運が良ければ次のターンまで生き残っているかもしれません。
《アダマシア・ラピュタイト》でも置いておけば攻撃力は2800まで上がるためより信頼できるでしょう。
所持枚数の都合で1枚のみとなっていますが、こちらも2枚目を用意してもいいかもしれません。
《グラビティ・コントローラー》
最近こいつがビルの壁に立っていることを知りました。
リンクモンスター以外のエクストラモンスターゾーンのモンスターを素材にリンク召喚でき、リンク召喚されたターンにはリンク素材にはできません。
エクストラモンスターゾーンにいる場合はメインモンスターゾーンのモンスターとの戦闘では破壊されず、エクストラモンスターゾーンのモンスターとの戦闘を行うダメージステップ開始時にお互い仲良くデッキバウンスする効果を持ちます。
元々エクシーズ素材が無くなり置き物と化した《超量機獣グランパルス》を墓地へ送るためのカードとして採用しましたが、メインモンスターゾーンのモンスターから攻撃を受け続けるサンドバッグと化したため、フィールドに出てくることはほとんど無くなりました。
【召喚シャドール】などでは《エルシャドール・ネフィリム》をリンク素材にして墓地に送りつつ《エルシャドール・ミドラーシュ》の融合素材になるなど活躍を見せるこのカードですが、このデッキでは上手く活躍させることができませんでした。
要するにリストラ候補なので自由枠です。
《召命の神弓-アポロウーサ》
リンクモンスターが嫌いな友人が好きな数少ないリンクモンスターです。
1体しか存在できない制限、元々の攻撃力をリンク素材の数×800とする効果、相手モンスターの効果の発動を自身の攻撃力を800ダウンさせることでその発動を無効にする効果を持ちます。
リンク4の大型モンスターでありリンクモンスターを経由することで重さを軽減したいですが、高い攻撃力を得るために3〜4体はリンク素材にしたいところですね。
このデッキでは《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》によって展開された素材の3体に適当なモンスターを足すことで出せます。
攻撃力3200は《電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン》よりも高い数値であり、相手モンスターの効果を4回まで無効にできます。
一方でこのカードの効果は同一チェーン上で複数回発動できないため、このカードにチェーンされる形で発動される効果には弱いです。
《月鏡の盾》とのコンボが有名で強力ですが、今回そちらは採用していないため使い切りのカードとなります。
しかしモンスター効果に偏重した現環境では十分な効果でしょう。
イラストも良いカードなので見た目も効果も使う側はにっこりですね。
最後に
以上がお酒を飲みながら3時間ほどで組んだデッキとなります。
普段はテーマデッキをそのまま組むといったことはしないのですが、友人との会話からデッキを組んでみたところ思いの外強いデッキが出来上がってしまいました。
「ザ・ダーク・イリュージョン」の余り物だった「トラミッド」やカードショップによくあるスーパーレア以上確定ガチャのハズレ枠によく使われる「マグネット・ウォリアー」が強デッキとして筆者の前に立ちはだかることになったため、その評価を見直す必要が出てきました。
「アダマシア」はともかく他の2つのテーマはあまり見かけないテーマなので、使っても使われても新鮮な気持ちでデュエルできるでしょう。
皆さんもよく見るけどあまり使わないテーマでデッキを組んでみてはいかがでしょうか?
もしかしたら強いカードや強い動きを見つけることができるかもしれません。
おまけの項にいつも通り不採用カードについて書いておきます。
それでは、良いデュエルライフを!
おまけ(不採用カード)
《磁石の戦士δ》
唯一構築からハブられた「マグネット・ウォリアー」です。
召喚・特殊召喚に成功した場合に「マグネット・ウォリアー」を墓地へ送ることができる効果と、このカードが墓地へ送られた場合に墓地の「マグネット・ウォリアー」を3体除外することで手札・デッキから《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》1体を召喚条件を無視して特殊召喚できる効果を持ちます。
何に使うんですかねこいつ?
いや、マジでわかんないです。
わざわざ墓地に送りたい「マグネット・ウォリアー」もいないので墓地肥やしに重きを置くこともありませんし、蘇生制限を満たせない《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》を出す必要性もわかりません。
まだ墓地の「マグネット・ウォリアー」を除外してデッキ・墓地から《磁石の戦士α》《磁石の戦士β》《磁石の戦士γ》を1枚ずつ手札に加える効果の方が理解できます。
筆者の頭ではシラフでも使い道が思い浮かばなかったのでリストラとなりました。
《魔救の探索者》
「アダマシア」チューナーの1体です。
かわいいですね。
「アダマシア」チューナーはいずれも異なる条件での特殊召喚ができますが、このカードは同名以外の岩石族が存在する場合に特殊召喚できます。
【アダマシア】が《原始生命態ニビル》に対して若干強く出られる理由のひとつですね。
この子が不採用な理由は単純にレベル2であるためです。
筆者が自分で使うために展開ルートを考える場合は採用してもよかったのですが、あくまで友人へ提供するデッキのため煩雑な展開ルートはあまり用意したくありませんでした。
エクストラデッキが自由枠だらけである点もそのためです。
採用したい人は採用すると展開の幅が広がるため採用してもいいでしょう。
同じレベル2の《魔救の追求者》も「アダマシア」モンスターが存在する場合に特殊召喚できるため併用してもいいでしょう。
ただし「アダマシア」の密度が上がる分、デッキ枚数を抑える場合は他のカードを削る必要がある点には注意しましょう。
いつの間にか【アダマシア】になっているかもしれません。
《トラミッド・マスター》
「トラミッド」の下級モンスターの1体です。
その中でも最大の攻撃力を誇ります。
自分の表側表示の「トラミッド」カードを墓地へ送ることで、フィールドのセットされたカードを破壊できます。
使いません。なんだこいつ。
昨今の環境でセットされたカードはあまり無いので効果の発動機会自体がかなり限られます。
また墓地へ送るコストも弱く、せめて《幻影騎士団ブレイクソード》のように「トラミッド」カードを破壊してくれたら《トラミッド・スフィンクス》の特殊召喚に貢献できたのに……という残念なカードです。
確かにステータスの高さは魅力的ですが、他のカードを押し除けてまで採用できる効果ではありませんでした。
「トラミッド」カードの破壊かフィールドのカードの破壊であれば1枚採用したかもしれません。
《テラ・フォーミング》
フィールド魔法をサーチできる通常魔法です。
そもそもフィールド魔法主体なのになんで入ってないんだ?と思った人はそれなりにいるでしょう。
理由としてはなんかやたらフィールド魔法を引くからわざわざサーチする必要がないためですね。
だいたいどのフィールド魔法を引いても問題無いためサーチしたいフィールド魔法というのも無いですしデッキが膨れてまで入れたいカードではありませんでした。
《トラミッド・フォートレス》
「トラミッド」フィールド魔法の最後の1枚です。
岩石族の守備力を500アップさせる効果、「トラミッド」モンスターへ効果破壊耐性を付与する効果、《トラミッド・キングゴレム》と同じ条件で墓地の「トラミッド」モンスターを手札に加える効果を持ちます。
守備力の強化はどうでもいいですね。
無いよりはマシですが守備力はほとんど参照しないので気にすることではありません。
「トラミッド」モンスターへの効果破壊耐性は《トラミッド・スフィンクス》の生存に寄与するため割と強力な効果ですが、効果を受けられるモンスターが5体しか採用されていません。
あまりメインで使える効果ではないですね。
そして墓地へ送られた場合の効果は「トラミッド」モンスターのサルベージですが、あってもなくてもどっちでもいい効果です。
そもそも倒されても大丈夫なように2枚の《トラミッド・スフィンクス》が採用されているため、わざわざ回収したいモンスターというものもありません。
《トラミッド・クルーザー》以上にどうでもいい効果しか並んでいないため不採用となりました。
決闘者の数だけデッキの可能性は広がります。
筆者が採用しなかったカードにも可能性を見出し、皆さんだけのオリジナルのデッキを是非組み上げてください。
数多の変t……奇抜なデッキが世に放たれるのを楽しみにしています。
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