手放し運転
今日、手放し運転が少しできることに気がついた。
何の気なしに、自転車から両手を離していた。
何だかちょっぴり嬉しかった。
小さい頃は自転車を如何に早く漕げるか、
如何にかっこ良く漕げるかを競い合っていた。
「かっこいい部門第一位」が手放し運転だ。
その頃は頑張って両手を離そうとしたけど、離れなかった、
それでも良かった、楽しかった。
誰が手放し運転できるとか、
誰か一番自転車を漕ぐのが早いとか、
そんなことを話しているうちにあっという間に放課後が来て、
またみんなで帰る。
片道2kmの道を2時間くらい道草しながら帰った。
今よりも1日はうんと長かったし、5時と6時は全然違ったし、
夜の9時と10時も全然違った。
夜の10時、洗面台に行くと、お風呂場の換気扇を回し忘れており、
夜の9時のお風呂場の空気が私の体を包み込んだ。
シャンプーとボディーソープの匂い、
むっとした空気が何故だか心地良かった。
夜の9時と10時の違いに気づけた。
なんだかちょっぴり嬉しかった。
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