作業所をお休みした日(10月11日日記)
精神疾患を持っている。
そんなわたしの住まいは障害者グループホーム、仕事は障害者作業所だ。
けれど昨日、作業所に電話を入れていた。
「明日お休みしようと思って。
なんだか疲れてるんです」
職員さんは、こころよくお休みすることを受け入れてくれた。
今朝は8時35分まで眠り続けていた。
ふだん、平日の起床は7時台。
けれど今朝は起きようと思ってもなかなか起きられなかった。
疲れている、という自分の感覚は、正しかったのだろう。
ゆっくりのんびりして、朝からシャワーを浴びた。
今日はお休みだ。
リフレッシュ休暇だ。
遊びに行っていい。
そう思った。
ユニクロの3,990円のデニムスカート。
定価のときから、いいなって思ってた。
なかなか売れなかったのだろうか。
今は1,290円になっている。
試着に行ってみよう。
試着してみて、よかったら買おう。
そう思って、ショッピングモール行きのバスに乗った。
ショッピングモールは、そこそこ混雑していた。
平日なのに、と思ったけれど、平日でもそれなりに人が入るショッピングモールなのかも知れない。
まっすぐにユニクロに向かい、お目当てのデニムスカートを2枚手に取り試着室に入った。
試着してみる。
あんまりタイトじゃないから、そんなにシュッとしたシルエットにはならない。
けれど、あんまりタイトじゃないぶん、歩きやすいだろうと思った。
生地の厚みもあり、タイツをはけば冬にも対応できそうだ。
なにより、中高年がデニムスカートをはいていると若々しく見える。
1,290円のタイミングなら、買っていい。
そう思い、そのデニムスカートを色違いで2枚レジに持っていき、お会計を済ませた。
帰りのバスに乗り、いったんグループホームの自室に帰り着いた。
12時半をちょっと過ぎていた。
今日はイオンネットスーパーが来てくれる。
けれどそれは16時以降だ。
以前通院していた精神病院に併設されている支援センターに行こう、と思った。
そこには、かつて入院仲間だったKさんが来ているはずだった。
またバスに乗り、病院前で降りる。
支援センターに向かう。
Kさんは、すぐに気づいてくれた。
Kさんがニコニコしている。
わたしも、ニコニコしている。
支援センターの片隅では、カラオケのプログラムがあっていた。
それには参加せず、Kさんの隣に座り、売店で買ったお弁当を食べ、Kさんと話し込んだ。
下手くそな歌が聞こえてくる。
そのあやふやなメロディーに思った。
ああ、懐かしい。
ここがわたしのホームグラウンドだ。
今日のKさんは、いつもよりもっとニコニコしていた。
そして、7年前の入院中、病棟に許されていた2時間半の外出時間にふたり一緒にお散歩に出たことを話した。
それ、わたしも覚えてる。
Kさんは68歳なのに、なんでも覚えてるんだなあ。
思い出話は、とても楽しかった。
イオンネットスーパーの宅配の時間に間に合うように、帰りのバスに乗った。
今日はたくさんバスに乗ったから、バスカードに千円をチャージした。
(障害者だからバス代も安い)
お出かけは、やっぱりちょっとお金をつかうけれど、こんな楽しいつかいみちなら全然いい。
ふだん、別の無駄遣いを少し控えるようにすればいいだけだ。
夜になった。
やっぱりほんの少し、疲れたのかも知れない。
けれど今日のお休みは、かなりな充実感があった。
楽しい1日だった。
今の作業所は祝日も開いているから、次回の通所は月曜日だ。
張り切っていこう。