B型作業所工賃日

精神疾患を持っている。
住まいは障害者グループホーム、お仕事はB型作業所。
不調のときはお休みしたり、朝寝坊したときは遅れて通所したりして、のんびり働いている。
今日は作業所の工賃日だった。
先月の通所日数は16日。
1ヶ月の工賃は8,500円だ。
ちょうど一般で社会人として働いていたときの、日給くらい。
けれどわたしは、そのお給料に満足している。

よくあるB型作業所では、作業は工場の下請けだったりする。
ひたすらシールを貼る、ひたすらプラスチックの部品に釘を挿す、そういったB型作業所では、きっとわたしはそんなに満足しないと思う。
けれど、前回通所していた作業所の作業はアクセサリーの製作、今通所している作業所の作業もハンドメイド。
知らないこと、難しいことは教えてもらえる。
今のわたしの生活は、まるで習い事をしながら工賃をもらっているようなものなのだ。

1ヶ月習い事に通って、8,500円ももらえた。
8,500円だ。
大金だ。

保佐人さん、グループホームの社長、相談員さんに、工賃の額を報告する。
作業所の利用を始めたばかりで16日通所した、8,500円稼いだ。
B型利用者としては、まあまあなほうだ。
自信を持っていい。

「好きを仕事にする」
健常者が働く場合、それができる人はほんの一握りだ。
けれどわたしは障害者だから、
「好きを仕事にする」
これができてしまう。
それはきっと、幸せなことなのだろう。




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