日記(10月20日)

起きたのは7時58分頃。
毎日7時に起きるクセをつけなければ、平日9時からの作業所に対応できない。
まあいいよ。
今日は日曜だ。

以前入院仲間だったKさんとのランチの約束までは、まだ時間がある。
衣替えをしたいし、夏物を洗っておこう。
洗濯機を2回まわした。
ほんとうは、グループホームのルールでは、洗濯機をまわしていいのは1日1回まで。
けれど、順番の取り合いになっているわけでもないし、衣替えのタイミングくらいいいだろう。
ここはそれほどルールに厳しいグループホームではない。
よく晴れている。
片っ端から洗濯物を干していく。
洗濯機をまわしている間にも、大雑把にではあるけれど、夏物をしまい秋冬物を出す、という作業をした。
まだ半袖が必要な場合もあるだろう。
完全に衣替えしてしまうのは今から2週間後くらいでもいい。

ランチに着ていく服装を考える。
憧れのKさんとのランチだから、スカートで行こう。
Kさんとはいつも、待ち合わせてごはんを食べたらすぐ解散するから、たくさん歩くわけではない。
靴もパンプスでいい。
黒のタートルネックの長袖を着て、買ったばかりのベストを羽織る。
いいんじゃね?
でもベストはいらないかもな。
24℃って、そこまで寒くないだろ。
ベストを脱ぐ。

部屋を出て、バス停に到着。
あれ?バスカードがない。
あ!
着替えたとき、ポケットのバスカードを移し忘れたんだ!
急いでグループホームの自室に戻る。
大慌てでバスカードを探し、見つけたバスカードを今度こそポケットに入れる。
バス停に向かう。
ちょうどよく、遅れてきたバスに乗れた。

ギリギリ間に合うかなあ、遅刻かなあ、遅刻ならラインしといたほうがいい。
あ、でも間に合うな。
あれっ?トイレ行きたくなった。
ショッピングモールに着いたら三階でトイレ済ませて待ち合わせ場所に行ったほうがいい。
やっぱりちょっと遅刻する。
Kさんに、5分遅れます、とラインを入れる。
けれど、トイレを済ませても、待ち合わせには1分だけの遅刻だった。
Kさんが笑顔で手を振っている。

「なにを食べましょうか」
「なにがいいでしょうね」
ふたりとも、好き嫌いはあまりない。
なんでも美味しく食べる。
だからよけいに迷う。
「三階行ってみましょうか」
「そうですね」
ショッピングモール三階の、レストラン街に来た。
そしててきとうなお店に入る。
ちょっと中華っぽいお店だった。
あれ、メニューに酸辣湯麺がある。
「わたし、酸辣湯麺にします。
食べたことありますか?
お酢が入ってて、美味しいですよ」
「じゃあ僕もそれにしよう」
ふたりとも酸辣湯麺セットを頼む。
お店の烏龍茶が美味しい。
セットの前菜も、エビチリも美味しい。
そして酸辣湯麺が来た。
わあ!酸辣湯麺!
十年ぶりくらいに食べる。
これって美味しかったよなあ。
スープを飲む。
あれっ?

酸辣湯麺ってこんな味だったっけ。
なんか違う。
今日美味しくない。
きのことかめちゃくちゃ入ってて身体に良さそうだけど、美味しくない。
わたしの味覚が変わったの?

食後、申し訳なさそうにこっそりKさんに言う。
「なんか、昔食べた酸辣湯麺と違う味がして」
「そうなんですか?
僕は美味しかったですよ」
あっ、ならいいや。
Kさんさえ良ければ、問題ない。
次回から、酸辣湯麺には気をつけよう。

Kさんと別れ、ダイソーをぶらつき帰りのバスに乗る。
酸辣湯麺美味しくなかったけど、とにかくきのこやきくらげや、いろいろ入ってて、身体に良さそうなメニューだったな。
こんな日もあるよ。
そう思ううち、グループホームの部屋に帰り着く。
シャワーを浴び、858円のお気に入りのフリースジャケットを着こむ。
ふかふかだ。
洗い替えも買ったし、冬場はこのフリースジャケットでいいよ。
あ、雑巾あと2枚縫っとこう。

コンピューターミシンの電源を入れ、使い古しのタオルであと2枚雑巾を縫う。
下糸が絡まるなどのトラブルは一切なし。
性能のいいミシンは、雑巾縫っただけでも違いがわかる。
これで雑巾が4枚できた。
明日作業所に持っていこう。
作業所の雑巾は、もうみんな真っ黒だ。

1日がまた終わる。
今日はなかなか充実した日曜日だった。
また1週間が始まる。
明日から張り切っていこう。




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