こんなことは今までなかった別れの言葉を探している

一昨年の4月からお世話になっていたグループホームを退所することになった。
理由は、わたしの病状悪化だ。

一昨年の5月、今のグループホームに入居して1ヶ月かそこらで、わたしは恋をした。
せつない片思いだ。
相手は、自分よりふたまわりも若い、グループホームの社長だった。

わたしは2年以上、ずっとずっと悩んでいたのかも知れない。
わたしは自立を目指していた。
けれど、恋している社長のそばにいたかった。
そうだったのかも知れない。

社長はものすごく優しい人だ。
いつもいつも優しかった。
そして、いつもいつも、どんな話も聞いてくれた。
わたしは社長にベッタリ甘えていたのだろう。

相談支援事業所の担当さん(若くて優しくてきれいな女性)が、社長とものすごく親しい、ということに、嫉妬の炎を消すことができなくなった。
そのことで苦しんだ。
それをきっかけに、わたしは社長にそのことを話し、グループホームを退所したいと申し出た。
社長は、12月にオープンするという、別のグループホームを紹介してくれると言った。

さよならを言わなければならない。
そのことは、身を切られるようにつらい。
けれど、さよならを言わなければ、もっとずっと長く、わたしは苦しむことになるのだろう。

潮時だ、いい機会だ。
心機一転、新天地に出ていこう。

こんなことは今までなかった
別れの言葉を探している♪
ちょうどいい。
秋の気配はもう訪れている。



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