雑巾

今日はミシンで雑巾を4枚縫った。
作業所で使ってもらおう、と思った。

雑巾など、今は100均でいいのが数枚買える時代だ。
けれど、わたしが使い古しのタオルを雑巾に仕立てる、そのことに意味がある、と思った。

今通っているB型作業所に、ほんとうに感謝している。
職員さんもみんな優しい。
利用者さんもみんな優しい。
見学のときから感じていたことだけれど、わたしという見ず知らずの新人をのけ者にしようなんてことは、誰もしない。
みんな、とっても親切だ。

雑巾、というアイテムは、地味に喜ばれる。
雑巾は、必需品だ。
誰かが縫ってきたら、やはり作業所としてはありがたいだろう。

慣れないミシンを作動させて、1枚1枚、心をこめて縫っていく。
こんなめんどくさい作業をするくらいなら、100均で雑巾を買って持っていくほうがはるかに楽だ。
けれどそれでは、作業所に気を遣わせる。
使い古しのタオルなら、何枚も持っている。
それに雑巾を縫うことでミシンの練習にもなる。
雑巾、という、地味で目立たない、けれどなくてはならない掃除用具を準備することで、なんだか縁の下の力持ちになった気分にもなれる。

雑巾を縫うこと、それはわたしの日頃の感謝の証だ。
いつもていねいに作業を教えてくれるTさん、疲れたから帰りたい、なんて言ってもこころよく許してくれる施設長、ぬいぐるみが出来上がったらひとつひとつ褒めてくれるサビ管さん、そして、いつも親切な周りのみんなへの感謝の証だ。

明日は職員さんが少なくて、作業所はお昼までだけ開くらしい。
忘れないように、いつものリュックに、できたばかりの雑巾を入れておこう。
また1週間が始まる。
月曜日からまた、頑張っていこう。




いいなと思ったら応援しよう!