オーバードーズ
大量服薬、とも言う。
わたしはかつて、いつから始終オーバードーズをしていた。
人生に絶望していた。
「大量服薬しちゃって」
そう言うわたしに、看護師さんは優しく言った。
「たくさんお薬を飲めば、早く病気が治ると思ったのよね?」
わたしは言った。
「死にたかったんです」
看護師さんは微笑み、また優しく言った。
「たくさんお薬を飲めば、早く病気が治るというわけではありませんから」
なぜ、過去に繰り返されてきた、こんな会話に傷ついたのだろう。
わたしは、どれほどの思いで理解してほしかったのだろう。
あんまり思い出せない。
けれど、過去にかかってきた病院には、もう戻りたくない。