イライラ
精神疾患を持っている。
住まいは障害者グループホーム、仕事は就労支援B型作業所。
今日もせっせと働き、通所を始めてから今までの2ヶ月で5つ目のぬいぐるみを作り上げてきた。
誇らしかった。
満足していた。
グループホームに戻り、のんびり休んでいると、17時に世話人さんがやって来た。
わたしがいつもお世話になっている、大好きな世話人さんだ。
張り切って、ぬいぐるみのことを話した。
彼女は言った。
「切り取ったパーツは用意してあるんでしょう?」
「そういうところ(B型作業所)だから、パーツは用意してあるんだろうと思ってた」
わたしは固まった。
瞬時にイラッときた。
布地から型紙に沿ってパーツを切り取る、いつもそこからやっている。
B型作業所だから生地の裁断からはできないだろうとか、ふざけんな。
怒りをこらえて彼女に言った。
「そういうのが得意な人が集まってる作業所だと思うんです。
そのへんの健常者よりよっぽど器用な人が何人もいます」
すると彼女は言った。
「まあ!そんなところで、あなた大丈夫?
やっていける?押しつぶされない?」
怒りを通り越して脱力した。
ああ、わたしはそこまでバカにされてるんだ、B型作業所はそこまでバカにされてるんだ、と思った。
たまらなくイライラした。
精神障害者として生きる、ということは、ときにたまらなくつらいことだ。
健常者に比べると能力は劣るはず、世間は精神障害者を、そういう目で見ている。
こんななにげない瞬間にも、そのことは明らかにされる。
技術を磨こう。
スキルアップしていこう。
悔しければ、もっともっと努力しよう。
それでもまだ、
「精神障害者なのだから健常者よりは能力が劣るはず」
という目で見てくる人は、きっといる。
けれど、自分の中に、確固たる自信が持てていれば、そのことはたいして気にならなくなるのだろう。
そう願う。
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