俺は地方公務員を50歳で早期退職して「自由」を買った。だいたい6800万円で。
2023年3月末に地方公務員を早期退職してから1年が経過しました。
そもそも、どういった理由と経緯で早期退職したか、説明してみたいと思います。
別にヤケを起こしたり、トラブルを招いたりして仕事を辞めたわけじゃありません。すべて計画ずくの円満退職です。
全部説明すると長くなるのが分かっていますので、何回かに分けて紹介していきます。
ここでは、地方公務員を辞めるにあたって、どういうマネープランがあって、勝算ありと踏んだのか、にフォーカスします。
人生で一番高い買い物は「自由」でいいじゃないか
皆さんは、人生で一番高い買い物といったら、何を思い浮かべますか?
家ですか?土地ですか?車ですか?
まあ、だいたいそれぐらいじゃないですか?
自分の場合、「自由」を買うことにしました。
今まででもっとも高価で、高貴な買物になりました。
ある程度資産を貯めて仕事から解放されることは、自分自身の人生そのものを買うことに等しい。
そう思います。
今だから言いますが。
十数年前から、退職した場合のライフプランというかマネープランニングの計算シミュレーションを何度も繰り返していました。
表計算ソフトなどを駆使して、早いとこ退職して80歳まで生き残るためのマネープランを構築していたのです。
いちおうファイナンシャルプランナーの資格を持っていますが、別にそんなたいそうな知識がなくてもマネープランは作成できます。
現在の資産額と、毎年の給与収入による貯蓄可能額、各年度末の退職金、将来もらえるはずの年金額などを年ごとに一覧表にします。
そこへ毎年の支出予定額を並べて、必要資産額が貯まり、早期退職できるタイミングを計るわけです。
幸い、公務員の給与体系は非常に単純でわかりやすく、毎年の昇給ペースが明らかになっています。
収入の予測がかなり正確にできます。
退職金も、自分で計算できます。
年金については年金定期便と、毎年共済組合から年金予定額の計算書が届くので、これもわかります。
資産と退職金合計6800万円、将来貰える年金を足したら1億円
その年(2022年度)、我が家の資産額と、退職手当金額と、投資資産のキャピタルゲインとを合計すると(その後の「想定外のちょっとした収入」を含め)、結果的に6800万円超となりました。
ちなみに負債はありません。
家などの不動産なんて高い買い物には興味が無かったので、今後も買うつもりはないです。
高額なローンを組んでいたりしたら、一生自由になれなかったでしょう。
そして、今のところ我が国の年金制度は65歳から年金がもらえる仕様となっていますので、満80歳までの15年間分の年金「手取り」となる金額を夫婦二人分合わせると3600万円ちょい(※)。
先ほどの手持ち資産と合わせると、なんと1億円を余裕で超えているじゃないですか。
いつの間にかそれほどの価値を自分たちは手にしていたのです。
逃げ切り可能です!
※年金の手取り額:政府は平気で嘘ついたり、前言撤回したり、変更・改悪したりするのであまり信用していません。年金額は大幅に減らされるかもしれないし、受け取り時期が70歳にずらされたり、なんてことは充分考えられると思っています。
この金額は税金や公的保険料を差し引いた上に、「9割」の金額です。念のため。
80歳まで生き残るプラン
うちの父親が死亡したのは83歳の時でした。
自分の寿命もだいたい80歳と想定しています。
健康上、もっと短い可能性もあります。
50歳で退職したら、死ぬまでの30年間、この手持ち資産と年金で生活していくこととなります。
当然、最初の15年間は、先ほどの手持ちの資産のみで生活します。
はっきり言って、15年は余裕です。
おまけに十分な余剰があると見ました。
生活費が月30万円だとしても、60歳になれば個人年金保険と国民年金の保険料、合わせて年間で50万円超が浮きます(国民年金については65歳まで延長との議論が出ているようですが)。
途中、とんでもない「何か」が起こって大量の資産を失う、だなんてことも可能性ゼロではありませんが、そんなまだ起きてもいないトラブルを無限に心配しても意味がありません。
心配するならお金はいくらあっても足りないことになるし、いつまでたっても自由になれはしません。
トラブルが発生したら、その都度対処方法を考えれば良いのです。
以上のことにより、定職に就かなくても80歳まで生存可能、逃げ切り可能と判断しました。
さほど無鉄砲なプランだとは思いません。
うっかり90歳まで生き残ったら・・・それは生活レベルをダウンサイジングして、年金でやりくりしていくしかないですね。
ただし実際この1年間は、ちょっとでも資産が減るスピードが遅くなるように、倹約して節約して、ちょっとだけお小遣い程度はネット内職で稼いでいる状態です。
ややざっくりした解説ですが、これが我が家の「80歳まで生き残るプラン」です。
まとめ:うまくいくかどうかは、やってみないとわからない
退職した詳しい理由はまだ全部書き切れていませんが、近いうちに整理してnoteで発表していきたいと思います。
自由になって1年経過しましたが、良いことも悪いことも、どちらもありました。
退職後の、1年間の支出総額はだいたい想定内、計算の範囲内であることが分かっています。
私が構築したプランがうまくいくかどうかは、正直なところ、この先10年ぐらい経過してみないとわからないと思っています。
10年経たずにその辺で野垂れ死んでいたら、それは御免なさいということでw