お金のことでヘタこいてる公務員専門のFPという仕事のニーズ【FP2級・早期退職者の考察】
公務員は安定収入なもんで、お金のことでドヘタをかましている人が多いんですよ。
つまりお金の管理とか運用とか、計画性とか、そういったものに対する知識が、行動が、全て足りてない。
正直ちょっと、将来ヤバい人がいます。
ファイナンシャルプランニングという仕事がここに入り込む余地が、マーケットがあると思うんですけど、どうでしょうか??
ここでは、俺が実際に遭遇したヤバめの職員をタイプ別に紹介します。
定年間近になって、なぜか資金借り入れする職員
公務員の場合、共済組合、互助会って職員団体組織があって、そこからお金を借りることができます。
一応、担保なしで借りられるんだけど、そりゃ自分の給料とボーナスを人質に取られているからで、借りたらそこから毎月返済額が天引きされるシステムなんすよ。
それで俺が現役の時、退職間際の職員がやってきて。
聞けば「娘が結婚するのでそのお祝いやら初期費用やらで、100万円借りたい」とぬかしよる。
そりゃ借りるのは自由ですが、当然1年足らずでは返済しきれません。
でも、この借入金、退職した際、退職金から借入金の残高を一括で控除して返済しちゃうこともできるんですね。
つまりそのもうすぐ退職の職員は、退職金を担保にゼニを借りると。
いや~正気ですか?と思いましたね。非常に危険です。
そもそもが、なんで100万円ぐらいのお金を準備できないのでしょう?
エエ歳こいた立派な大人が????
これって定年退職を目前にして貯金がないってことですよね。
たかだか100万円ぐらいの?
まあ、あるにせよ定期預金とかを崩したくないってことでしょうか。
そうだにせよ、絶対借入金の利率の方が高いでしょうし、借りて、すぐ返すのであればトータルで利息払い損になると思います。
まあ、退職後も再就職するつもりかも知らんけどもね。
借入金返済で退職金を一挙に減額するようなマネープランはちょっと怖くて、俺ならお勧めしませんね。
退職金の運用について銀行員に相談する人
あ~、これ一番やっちゃいけないやつ!!!!wwww
これは何回か職場で見ましたねー。
あああ~もう、カモがネギ背負って鍋に飛び込もうとしている。
って思いつつも俺は横から口出ししませんでしたがね。
しょせん、他人のゼニですから。
なんでダメなのかって、今さら説明の必要があるんですかね!?
いちおう書いときますけど、自己資金の運用・投資については、他人を信用してはいけません。
特に銀行員に相談して運用を任せるようなことはもう、絶対にやったらダメです。
というのも、銀行は基本、自身の儲けのことを最優先するのであって、あなたのお金の将来の価値になんの責任も取るつもりがありません。
たいてい「最終的には自己責任で」という決まり文句で手数料がバカ高い金融商品を売りつけて終わりです。
たぶん、定期預金と投資信託の組み合わせを勧めてくると思います。
将来価値が下がったとしても、自己責任なんだから当然受け入れろ、ということでしょう。
退職者が将来損しようと得しようと、自分たちはたんまり手数料が入ってきて、それでお終いですから、痛くもかゆくもないわけです。
投資でリスク資産に手を出すなら自分の頭で考えて、しかも若い頃から時間をかけて経験・勉強しておかなければいけません。
頭を使わない投資はたいてい損するか、大して儲かりません。
退職してからでは遅いです。
異常な数の保険に入りまくっている職員
年末調整の時、いったい何件、生命保険に入ってんの!!???
っていう人もいますね。
もうそれこそ掛け金が年100万円以上、とかですね。
保険に関するトラブルや無知というのは現場ではよくあります。
保険屋さんがグイグイ営業にきて、断り切れずに入っちゃった、という人もいます。
若い時自分もこれをやられたことがあります。
終身保険とか養老保険とか、「貯蓄性」のあるやつに入っているから大丈夫、損しない、という人もいます。
ですが、保険と名の付く金融商品は全て、大して得になりません。
貯蓄性の高い保険の掛金は高いですよね。
その掛金の何割かは、すぐに保険会社で働いている人たちの食い扶持になります。
まあ、手数料としてはかなり割高なのです。
そもそも保険と言うのはそういう商品なのです。
これはFPの勉強するとすぐに出てくる基本的な話です。
保険は貯蓄とは別物です。
ちなみに終身保険を途中解約したらいくら戻ってくるのか、試しに保険屋さんに聞いてご覧なさい。
たぶん元本割れして、びっくりするほど少ないと思いますよ。
契約内容にもよりますが、ある程度長い期間支払わないと元が取れません。
運用を考えるのであれば、自分で手数料率が低い金融商品を直接買うというのが正解です。
財形貯蓄をしょっちゅう取り崩す人
財産形成貯蓄というのんが、公務員に限らず、いまだに職場で実施していることがありますね。
略して財形と呼ばれます。
これ、要するに銀行とかと提携して、給料から直接天引きして貯蓄するシステムです。
けっこうやってる職員多いんじゃないですか??
別に利息が格別に高いわけじゃないし、いったい何がお得なのかよくわからない金融商品です。
まあ、あえてメリットを考えると、
1 貯蓄が苦手な人は強制的に貯金できる。
2 利息が非課税になる特典がある。
ぐらいでしょうかね?
1についてですが、普通の貯蓄と違って口座はあるけど通帳が無いです。
年に2回残高のお知らせが届きます。
給料もらってもすぐ使っちゃう、というお金にだらしない人には向いていると言えます。
何しろ給料・ボーナスから任意の金額を設定して、直接差引きされますからね。
そして、万一取り崩したくても、手続きが面倒なのでなかなか減らないでしょう。
2についてですが、財形には3種類あります。
一般、年金、住宅です。
このうち年金と住宅は利子を非課税にできます。
しかしまあ~、そもそもその利子ってのが利率が低いですからね。
どれだけ非課税の効果が有利なのか、イマイチよくわからないです。
いざ家を買う段になると、住宅貯蓄は使い勝手が非常に悪いです。
家を購入する証拠書類を山ほど提出して、最初に降りてくるのは貯蓄額の9割です。残り1割は家が完成した証拠書類を提出することでようやく降りてきます。
それで、一般財形は解約せずに一部取り崩しができるんですよ。
これをやたら取り崩しする人が、たまにいて。
書類がけっこう面倒なんですけど、慣れちゃってるから何度もやって。
言っときますが、取り崩すと財産形成できないんですよ。
まあ、これは家族に内緒でへそくりを積み立てている、ようにも見えます。
給料明細をよく見ないと財形やってることが分かりづらいです。
使うの前提で財形なんかやっても、あんまり意味ないですよ?
将来お金のことで困らないために
ファイナンシャルプランニングというやつは、着手が早ければ早いほど良いのです。
ファイナンシャルプランナーの重要な任務は、お金に関する心配を和らげる、マネードクターのようなもの、と考えています。
若い時であればやや積極的な投資プランにすることができます。
積極的、ってのはつまりある程度損失が出るとしても大幅な値上がり益が期待できるやつです。
若い人は人生の残り時間がいっぱいあるので、多少損失が出ても取り返せる機会が多くなるのです。
逆に年配の方は時間が少ないし、退職したら収入が減るので、リスク有りの積極的な投資プランはおすすめできません。
生き延びるための大切なお金です。簡単に失うわけにはいきません。
どうも定年近くになって慌てだす人が多くて、困ります。
こと日本人の場合、お金に関する知識が不足していて、マネー教育については未だ一般的ではありません。
ファイナンシャルプランナーにお金を払って相談するというのも理解が得られていないですね。
お金が惜しいのであれば、多少時間がかかっても、自分で勉強すれば良いのです。
無料の知識がネットでも図書館でも入手できますからね。
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