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流れ星の向こう 12話

 レポルトは下を向いていたが、やがて、決心をしたように、リナの顔を見た。
「行こう。マザーの娘を探しに。そして、広い世界を見に」
 その言葉を聞いたリナは嬉しそうに微笑んだ。

 二人はロープをつたい、部屋を出た。
 身を潜めながら、ある場所に向かった。子供の頃に見つけた秘密の抜け道に。外の世界を怖がっていた頃の彼女たちはもういない。いるのは、未知の世界に心を躍らせる少年と少女だけだった。
 二人は小さなトンネルから、外へと飛び出した。
 外の世界はとても広く、美しかった。
 上を見上げると、満点の星空に、一筋の光が流れた。
「いつか、あの向こうをみんなで見よう」
 そう呟いたリナの目の前には、自由へと繋がる道が広がっていた。

第一章 完

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