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流れ星の向こう 4話

 リナの計画とは、まさにその伝説に基づいていた。リナはそれが迷信であることを知りながら、それを自分の思惑に絡めようとしたのだ。彼女はエスティアに言った。
「ねえ、エスティア。流れ星の向こう側を見に行かない?」
 エスティアはしばらく固まっていた。リナが自分に話しかけたという事実が、衝撃的であったらしい。
「流れ星の、向こう側?」
「ええ」
 エスティアは、リナの言葉を反芻し、自分の中でゆっくりと溶かしていく。彼女の頭の中で何かがつながったようだ。目を爛々と輝かせ、無邪気に言う。「行きたい!」と。
 リナは笑った。嬉しさからではなく、嘲りからでもなく、ただこれから起こる混乱を、予測してのことだった。

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