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-08-さようなら、30歳の恋。お気持ち汲み取りマシーンは卒業👏

コミュニケーションで相手を「ずるい人だな」って思ったりずるさに軽蔑したりすることはあんまりない。
まして、人のことあまり好きにならないから好きになった人のことを軽蔑したり冷めたりすることはもっとない。

もしかしたら好きになった人に心からもういいやって冷めたのははじめてだったかもしれない。そんな憤りのエピソードをひとつ放り投げたら、丸山くんの話はこれにて終了。完全に冷めてしまいました。


丸山くんとは、これで終わりだろうなって思った微妙なご飯に行ってから連絡が途切れてた。
朝9時頃から夜22時頃まで働いている私の毎日の体感は人に話しても理解されないくらいにあっという間で。
ほっとくと1ヶ月終わったっけ?なんて思うこともあるくらいだ。

そんな体感速度の日々だから、丸山くんに連絡しなくなってからふと思い出して「あれ?3日くらいかと思ってたけどもしかして2週間くらい経ったんじゃないか?だとしたらもう連絡できないな」と思ってカレンダーを見たら、思ったよりも時間は過ぎてなくて8日経っていた。

1週間経っている…連絡したいかしたくないかは良く分からない気持ちになってた。でも、もう一回連絡をしてみるならこのタイミングくらいしかないなとも思った。
そんなタイミングでのクライアントとの会食のあと、ほろ酔いの帰り道でYouTubeを見ていたら、好きな配信者に背中を押された。
「やるか、やらないか悩んでたらもうやっちゃったほうがいい。これはマジで絶対そう。俺の6月の気づき。」と言っていて。
そんな一言に、たしかに連絡しなかったことで何かの期待をしたまま過ごしてしまいそうで、それは嫌だなと思った。

だから、軽い文章で丸山くんにデートの誘いのLINEを送った。

「前に水族館行こうって言って行けてなかったよね〜!7月どっか休みの予定あったらいかないー?」

こんな軽さだった気がする。

正直、ほんとに行く未来は想像してなかった。行きたいかすらわからなかった。

「ごめん7月は予定あって〜」

みたいなかわし方をされて、「あぁこれで終われる」って白黒つけてスッキリしたかっただけだった。

「行こう」って言われたらそれはそれで行ったのかもしれないけど、その時にはたぶん何かしらの不満を当日感じるかもう終わらせようと思っていろんな話をぶっ込むかして終わってたと思う。

遅かれ早かれ終わらせる気だった。
なんとなく自分の中で、消化不良な距離感を何とかしたくて軽く送っただけだった。


たぶん当日返信は来てたと思うけど、数ヶ月ダラダラしたものを酔いながら終わらせると感傷的になりそうで、返信の通知も切って1日置いておいた。


次の日の仕事に疲れた夕方に、なんとなくLINEを手癖で開いたら、トークリストに丸山くんの返信が1行だけ見えた。

「あれから自分の気持ちに向き合ったんだけど……」
みたいな1行だった。

その瞬間に心がスンッと冷めて、これ以上彼と関わることは自分にとって時間の無駄だなって悟ってしまった。

会話は開かず非表示にした。


彼がもつ、私にはない誠実さは憧れて眩しいものだったけど、嘘をつくことが相手にとっていいこともあるって知らないだけな気がした。

彼はLINEの返信をいつも決して自分から切り上げない人だった。
一見優しいけど自分からいい感じに相手にコミュニケーションを終わらせられないだけな気がしてしまった。

私が欲しかったのは、下手くそなLINEの文章で紡がれる誠実なお気持ち吐露じゃなかった。

だってそんなの読んだところで国語の授業じゃないんだからさ、行間なんて伝わらないのよ。

断るならスマートにあってほしかった。嘘も方便。

不器用な誠実さに向き合えるおおらかさも不器用さももう31歳の私にはないんだなって改めて感じた。でも、そんなものなくていいよ、私は成長してきてここにいるんだから、このまんまの私でいたいから、君とは今のこの時点では合わないなって悟れたよ。

ねぇその文章打ってるときに、送られた相手がどういう反応をしなきゃいけないか想像したかい?  

お気持ち文を汲み取って、「そう、教えてくれてありがとう、あなたのことは諦めるね!いい時間だったよありがとう」
とでも送ってあげるのが理想でしょうね?

すまんね、そんなことしてあげないよ。自分のための浅い誠実さを見せてくるな。相手がどう思うか読み取れバカ者が。

なんて思ってしまったよ。

振られてるのを見たくないプライド高い女の人負け惜しみかもしれないけどね。

でも、これで終われるよ、バイバイ。


教訓:
私はお気持ち汲み取りマシーンになれるだけの庇護欲は持ち合わせてない。
自分が楽しめる範囲で恋愛はします。
私は私の好きなものを堂々と主張させてくれる人と次は出会います。




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