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気性難という言葉で救われる人間(気性難)


劇場版ウマ娘プリティーダービー新時代の扉

只今絶賛公開中のこの映画、もうご覧になりましたかーーーー???

私はウマ娘からまんまと競馬に入った人間なので、公開と同時に映画館で観ました!

美少女モノだと思っている人にも週刊少年ジャンプ連載作品にトリガーの要素を入れたこの映画を映画館で楽しんで欲しいな♪あわよくばウマ娘にもハマって欲しいな♪と思っています。


さて、この競馬という趣味について書き出すとあれも言いたい!これも言いたい!で、とっ散らかるので、

「競馬を知って精神的に落ち着いたこと」

を書いていきたいと思います。






馬に限ったことではないが、何かを好きになるとオタク特有のもっと色んなことを知りたいな♪という欲求が湧く。

競走馬についてはこれが充実しているというか、競馬という賭け事の特性上、賭けに勝つ上での判断材料として様々な情報が入ってくる。

調教師、厩舎、騎手、馬主、生産牧場、育成牧場、スタリオン…

はたまた、昨今の競馬ブームの後押しもあって、引退馬の様子がSNS上にアップされることもあり、私のように賭け事よりも馬に重きを置く人も楽しめる環境にある。
(※馬は繊細な生き物なので、見学できる施設だとしてもルールは一読して、きちんとルールを守ろう!)

競馬を知りだすと、おそらく最初の方で「気性難」という言葉に出会う。

気性を人間に言い換えると性格なのだが、もっと『生まれ持った気質』に近いようなニュアンスである。

それが「難」なのだから、気性が荒く、手がつけられない暴れ馬…みたいな感じが気性難。
(頭が良すぎて、人間をおちょくる気性難もいるので、多岐に渡る)

サラブレッドは競走馬として、より強い馬、より速い馬を求め、改良を重ねた結果、この気性が荒い馬がよく走りがちである。

日本においては、日本近代競馬を作り上げたといっても過言ではないサンデーサイレンスの血が入っている馬が多数を占める。

(このサンデーサイレンス、Wikipediaを読むと映画を1本見たようなドラマチックさがあるので、一読をおすすめするhttps://ja.m.wikipedia.org/wiki/サンデーサイレンス)

このサンデーサイレンス自体が大変な気性難(もっと言えばその父のヘイローが…)であった為、しっかりその血を受け継いだ子孫達が今日の日本競馬でも活躍しているというわけである…

(とここまで書いて、サンデーサイレンスのせいでーすみたいな感じになってしまったが、否定はしないけど日本でサンデーの血が繁栄して数が絶対的に多いのでこんな感じになっただけである。)

具体的な行動としては、ゲートを嫌がったり、調教を嫌がったり、立ち上がったり、ラチに突っ込んだり、騎手を振り落としたり、噛んだり、他の馬を蹴ったり、ウイニングランの前に退場しようとしたりする。

これを初めて知った時、馬はおとなしいというイメージがあった為、ええ…こんなに性格に差があるのか…と驚いた。

と、同時に込み上げるなんて尊大で奔放な強者なんだ…という憧れにも似た畏怖。

競馬は命懸けである為、この気性難が人馬共に望んでいない形で出ることもあることは念頭に置きつつ、そのキャラクター性はファンに強い印象と親近感を持たせた。




この「気性難」「気性」という概念を知ってから、人間と接する時、特に、時折遭遇するなんだこいつ…みたいな人間にぶち当たってしまった時に非常に捉え方が楽になった。

理由もなく店員に横柄な態度を取る客、そんな言い方する必要ないだろと思う迷惑な通行人、なんだか知らないがマウントを取ってくる知り合い…

気性難である。

競走馬達や関係者に少し意味合い違うよね…人間なんだから言葉で通じることもあるだろうけどね…と平謝りしつつ、思う。

生活をしてくると深くその人と関わらないけどムカつくやつっていうのは不幸にも現れる。

なんでそんな事を言うの?私が悪かったのかな…?話のわからねえ奴だなクソクソクソ…
と渦巻く気持ち…

誰かに愚痴ってしまいたいけど、それはあなたが悪いよと言われるかもしれないし、それくらいでそんなに腹を立てること?と言われるかも…ああ誰にも言えず、悶々と抱え込んでしまう…


ノンノン♪


一言で片付けます。心の中で、Say、

「気性難だなこいつ。」

見知らぬ人間を、こちらが勝手に決めつけた気質で、カタを付けてしまうこの傲慢さ。

いいんですよ。どうせあっちも決めつけてきてるので。

あくまでもこれは見知らぬ相手への決めつけなので、パートナーや友人、会社の人とトラブルになった時は原因を探ったりする必要もあるかもしれませんが、理不尽な見知らぬ他人へはさっさと気性難の一言で済ませる。

なんだか魂のステージが1ランク上にいるようなそんな気持ちになれる。(こう思う私も気性難なのかもしれないね!)


人間も動物だけど、教育や社会規範で気質を抑えたりしてるだけで(それが人間たる所以)、それがなかったら気性が顔を出すよな…とぼんやり考える今日この頃。




競走馬は関係者に本当に大切に育てられている。

今回取り上げた気性難が落ち着くこともあれば、どうしても出てくることもある。

馬であれば愛すべき資質だと捉えることができるこれも、考えて意思疎通ができる人間であれば、なんでもかんでも性格だからで投げ出されると、周りも投げ出すだろう。
(例えばそれが障害によるものだったりするのであればまた話は別になってくるが…)

馬にも関係者にも、生活をうまくこなす善良な人々にも日々の努力に感謝しながら、今週も応援馬券をちまちまと買って良い週末を過ごしましょう。



宝塚記念、私はドウデュース、プラダリア、ディープボンド、ルージュエヴァイユです。
理由は好きだからです。

結局、好きな馬をそのまま買う方が後悔がないです。

サムネに使ってある写真のフェノーメノ君は、気性難で有名なステイゴールドの産駒としては比較的真面目で落ち着いている模様…ボス馬気質ではあったみたい…

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