R5年度航空大学校受験記録(その他編)

今回は、航空大学校受験について、試験勉強以外で気になった点をいくつか書いていこうと思います。

追記:この記事はR5年度の受験記録であり、情報が古くなっている可能性があります。あくまで過去の記録としてご覧ください。参考にするかどうかは自己責任でお願いします。


航空無線通信士受験について

航大受験の前提となってくる、唯一の資格です。募集要項には以下のように記載されています。

航空大学校の学生は管制機関と交信を行うため無線通信に係る資格が必要になります。無線資格には、「航空特殊無線技士」と、その上位である「航空無線通信士」があります。宮崎学科課程を修了するまでに、「航空特殊無線技士」以上の資格がなければ退学となります。
また、その後の宮崎フライト課程を修了するまでに、「航空無線通信士」の資格がなければ退学になります。どちらも、無資格の人であっても直接受験できますので入学までに取得しておくことを推奨します。

令和5年度航空大学校学生募集要項より引用

はっきりと言ってしまえば、かなり簡単な試験です。航大を目指している皆さんであれば、約1〜2ヶ月の勉強で絶対に受かる難易度となっています(体験談)。ですが、逆に言えば入学前にまとまった時間を作って取得を目指した方が簡単とも言えます。待機期間中に取るというのも一つの手ですが、コロナ禍が終わりつつある現在どうなるかわからないため、結論としては早めの受験をオススメします。

試験日程は3月下旬に公開されるため、HPをチェックし、〆切に間に合うよう申込をしましょう。ちなみに僕はR3の12月中旬から勉強を始め、R4の2月に受験をして合格することができました。

追記:R5の第1回試験は8月24日に実施されます。申込日程は6月1日〜20日です。

勉強方法

航空無線通信士には4つの科目があります。「無線工学」「法規」「英語」「電気通信術(フォネティックコード)」です。以下、それぞれの勉強方法について解説していきます。

無線工学・法規・英語

勉強方法といっても、たいそうなことはありません。

合格のための方法は、ズバリ、「丸暗記」です。

僕は先輩からこの本をもらい、約2ヶ月かけて丸暗記しました。その後、過去問を2年分解いて試験に臨みました。試験ではこの本に出てくる問題と内容が一言一句違わない問題が出てきます。要は「丸暗記」すれば十分に合格できるものです。

また、物理・化学・さらには電験などの内容が含まれる問題が出てきます。しかしそこまで難しいものは出てきません。Googleでわからない単語を検索すれば一発で説明が出てきますので、めげずに調べてみてください。


また、英語についてはこちらのテキストを買いましたが、結論から言います。やらなくていいです。航大の受験勉強をしっかりやっている人なら初見で十分解けます。形式が気になる方は過去問で確認し、専門的な単語があれば辞書などを引いて覚えるようにすれば大丈夫です。

電気通信術

こちらは上3つの科目とは少し違い、単純ですが一番苦労するかもしれない科目です。

電気通信術は「受話」と「送話」に分かれます。「フォネティックコード」というものが存在するのですが、これは(ざっくり説明すると)A〜Zまでのアルファベットにそれぞれ違う読み方が振られているものです。試験では「受話」で流れてくるコードを5文字ずつアルファベットで書き取ります。逆に「送話」は5文字づつのアルファベット表を渡され、試験官にコードを読み上げながらそれを伝えます。

勉強方法です。
まずは、兎にも角にも、上のサイトのコードをA(アルファー)からZ(ズールー)まで全て覚えてください。

その後、このアプリを使って練習をしましょう。受話・送話ともにアプリの中で練習ができます。

まとめ

日常では聞いたことのない単語が出てくるので、テキスト・過去問をしっかりと覚えて試験に臨みましょう。そうすれば必ず合格できる試験です。

過去問入手について

僕自身はパイ予備に入っていたため、10年分の過去問が入会と同時に送られてきました。なのでそれを使って2年間を乗り切りましたが、パイ予備に入っていない人は「パイロット問題集」を購入することで過去問を入手することができます。

1冊につき2年分しか過去問が収録されていませんが、過去の問題集もメ○カリや楽○フリマなどで販売されています。探してみてください。

(あくまでも噂ですが、2021-2022以降の問題集は発売されないそうです。そうなった時にはいよいよ過去問の入手方法がパイ予備だけになるんでしょうか…)

航大模試について

僕は主に2種類の模試を受験しました。

パイ予備航大模試

R4の5月ごろ実施されました。英語(リスニングなし)・総合1、2を受けることができます。問題の質はとても高く、解説も丁寧でした。

ちなみに、航ゼミとなってからはかなり多い頻度で模試を実施しているようです。今年の4月にも実施するということで、告知が出ていました。

追記:パイ予備の方にお話を伺ったところ、R6受験生向けの模試は計4回実施予定だそうです。

ネバギバ航大模試

「ネバギバ敏朗」さんという、航大・自社養成などの情報を発信してくださっている方が主催した模試です。

R5年度は2回実施されました。R4に合格した先輩方が中心になって作っているとのことで、問題の質・量ともにパイ予備の模試よりも難しめでした。受験料は模試の受験のみで3,000円、受験+zoomでの個別相談会で5,000円でした。

R5年2月現在、模試自体は実施予定ですが時期は未定とのことです。Twitterアカウントを貼っておくのでチェックしてみてください。

まとめ

どちらの模試も航大の出題傾向を踏まえ、しっかりと作り込まれていた印象です。そのため、受けておいてよかったと思います。

また、模試の順位についてはあまり気にしないようにしましょう。僕自身どちらの模試も下から数えたほうがいいような順位でしたが、その後の振り返りをしっかりと行なったことで、1次試験を突破することができました。

今回は以上です。

最後になりますが、このnoteが少しでも参考になれば嬉しいです。皆さんが航大に合格できるよう、最大限応援しています。

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