R5年度航空大学校受験記録(総合Part1編)
今回は、航空大学校総合Part1の試験の概要と、僕が総合Part1を突破した際の勉強法について書いていきます。
追記:この記事はR5年度の受験記録であり、情報が古くなっている可能性があります。あくまで過去の記録としてご覧ください。参考にするかどうかは自己責任でお願いします。
この記事は1次試験の総合Part1編です。その他の記事は以下リンクから飛んでください。
総合Part1の概要
航大の「総合」科目はPart1とPart2に分かれています。このうち、Part1は100点(20問)の配点で、主に以下のような分野から出題がなされます。
ここで、R4年度の出題範囲を見てみると、以下のようになっています。
ここから、R4とR5の変更点として、以下のことが挙げられます。
試験方式の変更:R4までは「総合」科目は総合1と総合2に分かれており、総合1は試験時間50分の独立した科目でした。しかしR5の試験から、総合1と2が合体し、新しく「総合」として120分の試験に生まれ変わりました。
試験内容の変更:R4までの総合1は出題範囲が多岐に渡り、確率や計算処理から、総合2で出るような物理系の簡単な問題までが幅広く50問出題されていました。そのためおよそ1問を1分で解かなければならず、スピードがとにかく求められる試験でした。しかし、R5の試験からは計算処理と確率が出題範囲から消えました。そして試験問題も「5点×20問」に切り替わり、より1問あたりの重要性が増す試験となりました。後述しますがこれは足切りにも大きく関わってくる要素のため、より対策の重要度が上がったとみていいと思います。
一方、変わっていない点もあります。それは「試験問題が回収される」という点です。試験終了後に問題が手元からなくなるため、正確な試験内容を覚えている人は少ないと思います。そのため、初見の問題にも幅広く対応できる能力が求められると考えます。
対策
僕は、以下のテキストを使用しました。
参考書
主に「資料の読取」分野の対策に使いました。
どちらも就活で用いられるSPIの参考書ですが、特に非言語分野の問題が役に立ちました。このうち、「表の解釈」「情報の読み取り」についてはR5で出題されたため、特に重点的に学習した方がいいと思います。逆に、R5で出題範囲から外れた「確率」はやらなくていい分野です。
(また、余談ですが、1次試験が終わったあとすぐに就活が始まった時、これをやっておいたおかげでSPI(テストセンター)でも緊張せずに試験に臨めました。)
補足:空間認識の分野に関しては、(僕はやらなかったのですが)いいテキストが見つかり次第紹介したいと思います。
パイ予備のテキスト
主に「空間認識」と「資料の読取」分野の対策に使いました。
入会後に送られてくるテキストのうち、「総合1」用のテキストがあったので、1年目はそれを勉強しました。その後、各年度ごとに予想問題集を送ってくれたので、それを何度もリピートして対策をしました。感想としては、予想問題集に関してはかなり質のいいテキストだったと思います。
その他
主に模試を活用しました。パイ予備主催の航大模試、またネバギバ航大模試
の問題を何度も解き直し、基本的な考え方を身につけました。両者ともに質の高い予想問題を出題してくれたため、繰り返し解くことで十分な対策になったと感じています。
最後に
時間の確保
「総合」試験ではPart1とPart2合わせて120分という試験時間が設定され、どのように時間を配分して解くかは受験者の自由です。僕は20問という問題数を見た時、「Part1は30分で、Part2は90分で解こう」と決め、結果的にその戦略が見事にハマりました。R6以降の試験問題がどのような形式になるかは分かりませんが、とにかく普段から問題演習をたくさん積み、どのような問題がきても慌てず素早く解くことで、(特に文系は)Part2の物理・数学に時間をかけることができます。
足切り点について
Twitter等でちらほら、「総合Part2や英語は高得点だったのに、Part1の点数が基準点以下で不合格だった」という声を見かけます。募集要項には記載されていませんが、どうやら総合Part1には足切り点があり、他の科目がいかに高得点でもPart1で点数が低いと不合格となってしまうようです。
ちなみに、僕が予想するR5の足切り点は65点です。20問中13問以上の正解を求められたと考えます。来年以降の足切り点がどう変化していくかは分かりませんが、問題数が少なくなった分、1問あたりの重要性がより増しています。
そのため、基本的な計算ミス、またマークシートの塗りミスなどに十分気をつけましょう。十分勉強を重ねれば本番で見直しをする時間があるはずなので、何回も見直しをして一つでも上の順位を掴みましょう。
R4とR5の試験を受けた感想としては、R5では「資料の読取」分野の問題数が増えたように感じます。より精密な文章読解力が必要となるため、それまでの試験と比べてやや文系有利になったような感じがしました。
とはいえ、初見で解けるような問題ではないのも確かです。しっかり対策をして、ぜひ高得点を掴み取ってください。