R5年度航空大学校受験記録(3次試験編)

今回は、航空大学校の3次試験の概要と、僕が3次試験を突破した際の勉強法について話していこうと思います。

追記:この記事はR5年度の受験記録であり、情報が古くなっている可能性があります。あくまで過去の記録としてご覧ください。参考にするかどうかは自己責任でお願いします。

この記事は3次試験編です。その他の記事は以下のリンクから飛んでください。

英語編
総合Part1編
総合Part2編
2次試験編
その他編


試験の概要と対策

航大の3次試験は宮崎本校で実施され、

・面接
・フライトシミュレーター

の2つの科目で構成されます。それぞれ対策が必要な科目で、特にシミュレーターは本番で慌てないためにも練習することをおすすめします。

面接

面接カードの書き方、また面接練習について話していきます。

面接カード

2次試験合格後、航大から郵送され、面接の際の資料として使われます。手元に届いてから返送するまでの期間がかなり短いので、合格発表前から準備をしておくのをおすすめします。

カードには、「氏名・性別・出身学校・卒業の有無・現住所」といった質問のほかに、

・得意な科目、特技・資格、趣味などを書いてください
・エアラインパイロットになりたい理由を書いてください
・達成感を感じた経験を書いてください
・最近関心や興味を持ったことを書いてください
・自分自身を自由にアピールしてください

という5つの質問が書いてあります。

まず、届き次第、スキャンしてPDFデータを取る、もしくはカラーコピーを十分に取りましょう。本番はボールペンで書いて提出するので、書き間違いがあった時のための対策です。ちなみに、僕は元の用紙に清書して提出しましたが、コピーを提出しても面接時に何か言われることはないそうです。

また、面接カードは全て手書きです。そのため、文字を綺麗に書ければそれに越したことはないですが、そうでなくても丁寧に書くことを心がけましょう。加えて、解答欄に罫線が引いていないため、線を自分で引いて書き終わった後に消しましょう。過去には線を引かず、字を斜めに汚く書いて不合格となった人もいるようなので、細心の注意を払うのが吉です。

僕が実際に行った方法を以下に書きます。

・面接カードを2枚用意する(練習用と本番用)
・練習用のカードに定規と鉛筆で約7mmの罫線を引く(なるべく薄く)
・1度鉛筆で内容を清書し、文字の大きさなどを確認する
・本番用のカードに同じように罫線を引く
・ボールペンで内容を清書する(なるべく練習と同じように)
*書き間違えたら破棄し、もう1枚カードを準備する
・消しゴムで罫線を消す

7mmの罫線を引いていくと、約10行(得意な科目などは3行)分のスペースが生まれます。目安として、僕は1つの質問につき約400字で答えるようにしていました。

では、各質問を具体的に見ていきます。

得意な科目、特技・資格、趣味など

質問の中で唯一、箇条書きで書く箇所です。「科目」「特技・資格」「趣味」の3つをそれぞれ1行づつにまとめました。僕はスキーを「趣味」の欄に書いたところ、そこから話が広がったので、書いたものに対する面接官からの質問は想定しておきましょう。航空無線通信士をすでに取得している人、自動車の免許を持っている人などは、「特技・資格」の欄に書いておくといいと思います。

エアラインパイロットになりたい理由

ここからは文章で気持ちを伝える欄です。

回答の共通点として、僕は就活のESを参考にしました。具体的には、「結論→理由」「抽象→具体」の順番で伝えることをとにかく意識しました。

この質問に対しては、「幼少期に初搭乗した経験がそのままパイロットへの憧れにつながっている」ということと、「初搭乗の時に与えてもらった感動を自分の手でお客様に伝えたい」ということの2つを軸として書きました。

余談ですが、この質問は数年前まで「航空大学校に入学したい理由」だったそうです。ですがそこから質問が変わったことで、「エアラインパイロットになりたい」本質的な理由がより問われるようになったと考えられます。そのため、なぜ自分がエアラインパイロットを目指すか、という自己分析を十分に行うことで、より洗練された回答が書けると思います。

達成感を感じた経験

いわゆるガクチカに近い質問だと思います。ただ、あくまで「達成感を感じた経験」であって、自分がどう頑張ったかだけを伝えてもあまり回答になっていないので注意しましょう。

僕は「スキーインストラクターのアルバイトをやっており、受講生により技術的な指導をしたいと考え、資格取得に成功、取得後のレッスンで指導が成功し、お褒めの言葉をいただいた」ことを書きました。

最近興味・関心を持った出来事

2つのパターンが存在すると思います。

・航空知識に関する出来事を書く
・航空知識以外の出来事を書く

上の場合、面接官が航空分野のプロのため、内容について掘り下げられた質問をされることが予想されます。なので、どんな質問にも対処できるよう、これまで以上に理解を深めておきましょう。

僕は答えに詰まってしまうことが怖かったので、航空知識以外のニュース、具体的には中学の時にやっていたカーリングについて書きました。ただし、そのニュースがどのようにパイロットという仕事と関連しているかということに注意しました。具体的には、カーリングはチームでプレイする競技なので「1人では達成不可能なことも、チームで達成することができる」という点を、実際の業務と重ね合わせて書くようにしました。

自分自身を自由にアピール

上記3つの質問と同様、自分の長所がいかにパイロットという職業に向いているかを関連させて書きましょう。その際具体的なエピソードを交えて書くと、より効果的です。

僕は長所として「目標達成の際の行動力」「最高の準備力」をあげ、高校時代に地域活性化コンテストに参加し、最優秀賞を取った例を用いて、長所を具体的に説明しました。

面接練習

面接カードを書き終えたら、いよいよ面接練習に移ります。僕は2通りの方法で練習を重ねました。

・航ゼミの3次試験対策講座
蒲田にある航ゼミ(パイ予備)に行き、対面で練習をしました。担当してくれた先生はとても気さくな方で、かつ、以前は医学部受験のための面接指導をしていた方だったということで、終始リラックスした雰囲気ながらも鋭い質問、本質的な質問などを投げかけてくれ、それに対する答え方を学ぶいい練習となりました。

また、対面実施が難しい際には、zoomを用いて30分ほどの練習をしました。zoomでの利点としては「録画を残せる=自分で自分の癖や悪い点を振り返ることができる」ことがあり、実際に僕も録画を見返してみて、「喋りが早口になる」という反省点を見つけることができました。

・受験生との合同練習
2次Bの時に知り合った受験生がTwitterで面接練習の募集をしていたため、僕もそれに乗っかりました。最終的には10人ほどのLINEグループを作り、その中で自由に日程を調整して練習を行いました。

僕はここで2人の方と練習をしましたが、どちらの方も僕があまり知らなかった切り口から質問をしてきたり、また僕自身が面接官となって逆に面接をしたりもして、総じてとても有意義な練習となりました。受験生の受け答えの仕方や内容などの学ぶべき点がたくさんある内容でしたし、(ないとは思いつつも)面接官が言いがかりをつけてきた時の対応なども練習できました。

シミュレーター

内容

航大のシミュレーター試験はSR22型機のものを使います。内容は、

・直線飛行
・旋回飛行

の2つです。詳しい内容については「当日の流れ」に書いてあるので、そちらから見てください。

対策

こちらは、主に航ゼミのシムを使うことで対策を重ねました。

昨年までのパイ予備はシムに触れる時間がとても短いと聞いていたため、どのくらいの練習ができるのか正直不安ではありました。しかし、パイ予備→航ゼミとなったタイミングで指導方法が変わり、予約さえ取れば3次試験までの期間で何回でも練習ができるようになりました。

そのため、僕も3回ほど蒲田にある航ゼミのシムで練習を重ねました。航ゼミ側も航大のシムと同じような環境を整えてくれたこともあり、最終練習では航大のシムとほぼ同じ環境で練習することができました。

当日の流れ

航大に着くと、まず1階で受付をし、2階にある待機室Aで待機します。その後、集合時間になると試験官の方から試験について説明を受け、全員で視聴覚室のようなところに連れて行かれ、シムの操作方法と試験内容についてのビデオを見せられます。内容は1度しか流されないのでよく聞きましょう。その際メモはとってもいいと言われますが、確認のために絶対取りましょう。内容については試験官に一切質問禁止です。

その後、実際にシムの置いてある部屋に全員連れて行かれ、どのシムを使うかの説明を受けます。個人的にはパイ予備のものと全く同じシムが置いてあって、ほっとしたのを覚えています。

説明が終わると、半分は待機室Bに移動し、各自で試験が始まるまで待機します。試験時間はそれぞれ30分が予定されています。僕は面接・シミュレーター共に午後に予定されていたため、午前中は何もすることがなくただただ緊張していました。

待機室では他の受験生と自由に喋ることができたため、シミュレーターの手順の最終確認をしたり、面接が終わった人から面接官の雰囲気や具体的な質問を聞いたりすることができました。皆さんとてもいい人ばかりで、この人たちとは入学しても絶対にうまくやっていける!と思ったのを覚えています。

面接

以下、僕が実際に受けた面接の流れです。
ちなみに航大の面接は「面接官3人対受験生1人」という構図です。

3回ノック、「失礼します」といって入室
→受験番号と氏名を伝え、「お座りください」の合図で着席

(真ん中の人)
はい、じゃあこれから面接を始めていこうと思います。よろしくお願いします。
→よろしくお願いします。
・宮崎に来たのは人生で今日が初めてですか?
→初めてです。
・素直な印象はどうですか?
→東京と比べて暖かいので、住みやすい印象を受けました。
・そうなんですね。では面接カードに沿っていくつか質問をしていきたいと思います。まず○○大学法学部って書いてありますけど、どんな勉強をしているんですか?
→民法や憲法、刑法などの法律について、条文の中身がどんな意味かについて、また法制史の授業で法律が制定された歴史などを学び、「法」について体系的に理解しようとしています。
・なるほど。何で〇〇大学を選んだんですか?
→公務員試験に強いという実績があり、公務員を志望していたからです。
・じゃあ何で〇〇大学からパイロットを目指そうと思ったんですか?
→実はパイロットには幼少期からずっとなりたくて、そのために航大自体はずっと目指していましたが、中学生のときに家庭の事情で断念し、自社養成を目指そうと思っていました。
・(答えを受けて)え、それで何でもう一度航大を目指そうと思ったんですか?
→コロナの影響で自社養成の採用が止まり、かつ、大学生協主催のパイロットセミナーで航大という道を改めて知り、パイロットになりたい思いを親に相談して「やってみろ」という言葉をもらってここまで辿り着きました。
・じゃあ、面接カードと被るかもしれないけど、改めてパイロットを目指す理由を教えてください。
→面接カードの内容を簡潔に話した。
・今大学3年生ということですけど、就活は何かやってます?→はい。
・具体的にはどんな業界を?→自社養成、航空会社総合職、また「飛行機製造」という観点から重工業系のインターン・選考を受けています。
・今まで挫折感を感じた経験ってありますか?
→浪人時代です。寮で生活し、悔しくて泣いてしまったこともありましたが、この経験からプラスになるものも得られました。志望校との差を埋める計画をたて、それをきちんとこなす「課題解決力」が身についたと思います。
・ありがとうございます。私からは以上です。

(左の人)
・スキーをやってるって書いてありますけど、普段はどこのスキー場で滑ってます?
→出身が〇〇県の〇〇町なので、そこのスキー場など。あとは同じ〇〇県の中でも、〇〇や〇〇(地名)などでよく滑っています。
・このテクニカルプライズ(スキーの資格名)を取ったのはいつですか?
→昨年の冬です。
・(答えを受けて)あ、じゃあ今はスキークラブとかには入っていないんですか?
→今は入っていませんが、小学生の時に地元のレーシングチームに所属していました。
・(答えを受けて)じゃあ、そのレーシングチームで得られたものってなんですかね?
→1つは向上心です。ゴールまでのタイムを競う競技なので、自然と「負けたくない」という気持ちが芽生えました。もう1つは分析力です。滑りが遅い原因を分析して修正したり、分からないところはコーチに聞いたりして改善することができました。
・スキーって個人競技で上を目指すと思うんだけど、航大の訓練みたいにみんなで合格を目指すような、そんなエピソードがあったら教えてください。
→中学生の時にカーリングをやっていました。4人1チームとなって練習を行うので、1人の技術力が足りないとみんなで上達の手助けをするなど協力して、結果的に県選手権3位という成績を残すことができました。
・(答えを受けて)でも、カーリングは4人だけど航大は1クラス27〜8人で、その中で馬が合わないとか気に食わない友達もいると思うんですよね。そういう人と付き合うときに、どうしますか?
→良くも悪くも、ビジネスライクに付き合います。感情を表に出して反応するのではなく、意見の食い違う理由を聞いて、冷静・論理的に対応します。その後の相手の意見でいいものがあったら自分に取り入れますし、違うなと思うものがあったらもう一度反論します。
・自己PRのところに「鉄道車両の快適さを追い求め」って書いてあるんですけど、具体的にどんな快適さを追い求めて、どんな解決策を提案したのかを教えてくれますか?
→面接カードの内容(観光客用の旅情を感じる座席配置と、通学客が快適さを感じる座席配置を、1つの車両の中に両立させる配置を提案)を話した。
・航大に入って、例えば教官に理不尽なことをされた時にどうしますか?
→なんで理不尽なことをされたかの原因を考えます。原因が自分にあれば素直にその間違いを直せばいいし、原因が分からなかったり、分かってもなお理不尽だと思った時は教官にしっかり聞きます。そうしてお互いのすれ違いをなくしていくことが、一番重要だと思います。
・私からは以上です。

(右端の人)
・コンプライアンスって大事だと思うんですよ。例えば交通ルールとか、航空関係だと飲酒の問題とか...そういうような、コンプライアンスを守っているような具体的な事例があったら教えてもらえますか?
→道を渡る時、誰も見ていなくても横断歩道を必ず渡るようにしています。横断歩道が設置された意味は必ずあると思うので、安全のために必要な意味を考えて渡るようにしています。
・なるほど。私からは以上です。他に質問ある方はいらっしゃいませんか?(見回す)

(真ん中の人)
…では私から最後にもう一度いいでしょうか。
・航大に今年落ちたらどうしますか?
→個人的には「パイロットになりたい」という憧れがとても強いので、来年も受験しようと考えています。ただ、親は就職浪人を避けてほしいので、今年で最後にしてほしいと思っています。なので、実際にはまた親とも話し合います。ただ、 個人的な思いとしては、来年も絶対受けようと思っています。
・ありがとうございました。

「以上で本日の面接は終了です。急いで次の人を呼んできてください。」
→立ち上がり、「失礼しました」といって退室。


「急いで次の人を〜」と言われたため、30分をオーバーしているかと思いましたが、実際には約20分強と、かなり短めな面接でした。

同じ待機室の中でも、午前中の試験官はかなり雑談メインな方で、面接カードの内容にはほとんど触れられなかった(少しゆるめ?)ので少しホッとしていましたが、僕が受けた時はゴリゴリに面接カードの内容を深掘りされた、いわゆる「堅い」面接だったので、その差に驚いてしまいました。色々なパターンの面接官がいると思って準備をしておいた方がいいと思います。

「宮崎初めて?」や「法学部から何でパイロットを目指すの?」といった質問は事前に聞かれることを想定していたため、落ち着いて答えることができました。逆に、個人的には定番だと思っていた、「それでは最初に○分間で自己紹介してください」の質問がなかったことに驚きました。

また、「コンプライアンスを守ってる〜」の質問は全く想定していなかったため、一瞬頭の中が真っ白になりかけましたが、面接官が言った「交通ルール」というヒントからうまく連想できて答えを導き出せたと思います。

シミュレーター

試験時間になったらシムが置いてある部屋に行き、入る前に持参した運動靴に履き変え、アルコール消毒をしてゴム手袋をつけます。ちなみに僕は運動靴を忘れたので宮崎駅前の ABC マートで買いました。忘れないようにしましょう。

入室後、試験官に受験番号と名前を言い、シムに案内され、乗り込んでシート合わせをします。過去に「ラダーペダルに足をつけていなくて不合格」という例を聞いていたので気をつけていましたが、試験官から「合わせましたか?じゃあペダルはもう使わないので、足を外しちゃってください」と言われ、少し驚きながらも足を外して試験を受けました。ただ、他の受験生に聞くとそう言われなかった人もいるらしいので、試験官の話をきちんと聞いて指示に従いましょう。

以下、僕が受けた試験の流れです。

試験は
自由飛行→試験
という順で行われます。

まず、CD の音声に従って(以下全て音声は CD)練習を行います。ピッチ+5°,10°,−5° をそれぞれ2回ずつ、バンク(ピッチ 5°で右に 20°)を1回。順番はピッチ→バンク→ピッチです。本番ではストップウォッチを使いますが、この時に指示に従って触ることができます。

練習が終わると3分間の自由飛行タイムです。ストップウォッチを「練習始め」の声に従って自分でスタートさせます。僕は本番をもう一度シミュレートしたかったので、2分間直線飛行(ピッチ)、残り1分で旋回飛行(バンク)の練習をしました。3分経つと「やめ」の声がかかり、同時にシムも停止します。

試験の内容は
検査1(直線飛行)→検査2(旋回飛行)→休憩(1分)→検査1→検査2
となっています。

直線飛行は「試験開始」の音声とともに自分でストップウォッチをスタートさせ、ピッチを
10°(30秒)「チェック!」→0°(30秒)「チェック!」→−5°(30秒)「チェック!」→0°(30秒)「終了!」
の順で変化させます。開始から 30 秒、60 秒、90 秒経過のタ イミングで「チェック!」と大きな声で言い、 120 秒経過後に「終了!」と言います。その後自動的にシムが止まり、10 秒後に旋回飛行が開始します。

・旋回飛行は「試験開始」の音声とともにピッチ 5°・バンク 20°で右向きに旋回します。ヘディング (方位)0°(360°)から始まり、90°で「イースト」、180°で「サウス」と言います。そして 270°の時に「終了!」と言い、バンクとピッチを元に戻します。

その後、試験官が「これで終了です」と声をかけてくれるので、シムを降りて試験は終了となります。

実際に試験を受けてみて、ピッチ10°が一番きつかったです。また、2回連続で検査を受けることを想定していなかったので、そこは事前に練習しておくべきだったと思います。また、試験官からのアドバイスが休憩中にあるという話でしたが、実際にはなく、全て音声はCDから流れてくるものを頼りに試験を進めました。

とはいえ、試験内容はパイ予備で教えてくれたものと全く一緒で、かつパイ予備のシミュレーターとサイドスティックの重さなどもほぼほぼ同じでした。慌てずにこなせたという意味では、やはり事前に練習を重ねておいてよかったと感じました。

試験の準備(勉強以外)

その他、試験に臨むにあたって気をつけたことを書いていきます。

まずは、3次試験の日程が分かり次第、宮崎行きのフライトとホテルを予約しましょう。航大側からも書類で「同時期にプロ野球やサッカーのキャンプが開催されるため、早めの宿泊予約をお願いします」という書類が届きます。時間に余裕を持っておくことが気持ちの余裕にもつながると思います。

ホテル

僕は宮崎駅近くのリッチモンドホテル宮崎に泊まりましたが、他の受験生に話を聞くと東横インやJR九州ホテルに泊まったという人も多かったです。

航大への移動手段

バスでも向かうことができますが、タクシーを使うのが無難だと思います。宮崎駅〜航大まで約3,000円、航大〜宮崎空港まで約1,600円です。1人で出すには少し高い金額だと思うので、受験生と相乗りすることをおすすめします。僕も友達と3人で向かい、試験終了後に3人で宮崎空港へ宮崎空港へ行きました。

PCR検査について

R5の試験では、コロナへの対策として、受験に際しPCR検査の実施が「強く推奨」されていました。しかし、陽性判定が出た際の再受験は認められないとのことだったので検査を受けるかどうか非常に悩みましたが、色々な人に話を聞き、最終的には受けることにしました。

検査を受けるにあたり、僕は事前に検査キットを自費で購入しました。いわば予備検査のようなもので、もしこれで陰性が出たらよし、万が一陽性判定が出た際には検査を受けずに宮崎に向かおうと考えていました。結果、陰性判定が出たため、検査を受けることにしました。

PCR検査は、羽田空港内にある検査場で受けました。東京都の事業の一環で東京都民は無料で一度検査を受けられたため、費用はかかりませんでした。

抗原定量検査と抗原定性検査の2種類があるなか、僕は抗原定量検査を受けました。30分で結果が出るのですが、ここで万が一陽性が出てしまうと飛行機に乗れないので、とてもドキドキしながら結果を待ちました。結果、陰性判定が無事に出たため、証明書をコンビニでプリントアウトし、試験当日に航大に渡しました。

最後に

3次試験は合否に直結する、かつ慣れない環境で実施される試験のため、とても緊張する試験です。しかし、裏を返せばそれは、事前にどれだけ対策をしたかが問われる試験でもあるということです。

ぜひ、試験を突破して、晴れて航大への切符をつかみ取ってください。

いいなと思ったら応援しよう!