1人目BizDev&Analysisの入社半年徒然草
はじめに
こんにちは!
GENDA Advent Calendar 2023 12/15の記事を担当する松沼雄祐(NUMASEA)です。GENDAに今年5月にJoinし、1人目のBizDevとAnalysisを兼務しております。早いもので入社から半年が経過したので、徒然なるままに日々の奮闘を書き記したいと思います。
入社エントリーはこちらから。
私の職歴としてはCyberAgent(AbemaTV出向)→Walt Disney→GENDAと3社目で、キャリアもゴリゴリの広告セールス→商品開発→PdM→ライセンスセールス→マーケター→データアナリスト→BizDevという流れでして、広告/エンタメ畑で非エンジニアのBiz育ちで後からSQLやサーベイ設計等を身に着けていったタイプです。
GENDAにおけるBizDev&Analysisの役割
まずGENDA社についてですが、グループにおけるホールディングス機能を担い、
①本社機能(バックオフィス業務)や経営企画(特にM&A)を推進する部隊
②グループ企業のDXや収益性向上にテクノロジーを武器に直接介入していくバリューアップ部隊
の大きく2部隊で構成され、BizDev&Analysisは②に属していますが、①と②を繋ぐ機能と言っても良いと思います。
私見ですが、時価総額・企業価値を最大化するため、①がM&Aによる期待値の醸成と経営戦略を描き、②で経常利益など事業アウトカムを株価にHITさせ、実体を大きくしていくイメージです。
ではGENDAにおけるBizDev&Analysisについてですが、本来BizDevとAnalysisは別組織ですが、1人目の私の希望やバックボーンによって暫定的に同組織として存在しています。インターン生2名に加え、12月には新たなデータアナリストを迎え現在4人体制となっています。
まずAnalysisに関しての役割は明確で、
私の場合、エンジニアリング寄りのデータアナリストというより、事業企画寄りのビジネスアナリストと認識しております。
ではBizDevはというと、各社によってその定義はまちまちかと思いますが、
BizDev(事業開発)に求められるスキルは昨今各方面にますます広がりを見せています。
パートナー開拓やディールメイキングなどに責任を持つセールス面
中長期計画や財務諸表などに責任を持つファイナンス面
プロダクト開発やガバナンスなどに責任を持つエンジニアリング面
データベースや市場調査によるデータ分析から得られるグロースハックに責任を持つアナリティクス面
BizDevの力量は上記の総合的な戦闘力だと思っており、より多くの面をカバーできる経験をお持ちの方が活躍できるフィールドだと思います。
私は1,4に特に強みを持つタイプですので、入社時にGENDAにおけるBizDev&Analysisを下記のように定義しました。
BizDev&Analysisはデータ分析によるビジネスインサイト抽出を武器とした事業インパクト最大化組織だと思っています。連続的な非連続成長を実現するにはYOY110%の視座では見つけられないレバレッジポイントを見つけ、高度な遂行力を持って具現化することが求められていると思います。
大切にしてきたこと
この半年でBizDev&Analysisとして大切にしてきたポイントをまとめます。
インパクトが大きいレバレッジポイントにフォーカスする
入社してまず目標設定と業務領域の策定を行いました。真っ先に行ったことは関係者へのヒアリングで、①事業課題の所在 ②課題と解決方法に関する仮説立案 ③インパクト試算し、どこから着手するかを決めました。具体的には、バリューチェーンの中で特に発注プロセスと廃棄に関する課題にレバレッジポイントを見つけたため、最優先に取り組むようにしました。
緊張する打席に立つ&示唆と結論を出す
次にこだわったことは、エグゼクティブ(会長/社長)へのプレゼン機会です。有難いことに週次定例でバッターボックスに立つ時間を頂き、毎週分析テーマを決め、①問題提起②現状整理③インサイト抽出④解決策の提案/結論を10枚前後のスライドで報告し続けました。毎週違うテーマ(事業課題)を探してファクトデータを作り、解決策までのアウトプットを作り続ける鍛錬を積んだことで、結果的に自分の事業構造/課題の理解に繋がり、毎週のワークサイクルができただけでなく、コンフォートゾーンから距離を置くことができました。
理想状態を語る
7月に東証グロースへのIPO果たしたGENDAですが、度重なるM&Aによる業界プレゼンスの向上は肌身を持って実感するものの、ホールディングス機能はまだまだ50人名ほどのスタートアップです。特に魅力的な人材の確保には潤沢なリソースが必要ですが、我々はまだ競合に対して不十分ですので、そのGAPを「夢を語ること」で埋めなければなりません。語ることで結果的に自分の思考が整理され、言動一致としてアクションにもつながっていく実感がありました。常套句もキャッチーなワードへと昇華されます。これらを採用デックや構想にも散りばめていくことで、組織に還元していきます。
ひたすらフレームワークを導入する
各領域のエクセレントカンパニーにはエクセレントたる理由があり、高度に最適化された業務フローや意思決定のためのプレームワークのような謂わば秘伝のたれがあると思っています。私の場合、組織開発/活性化やオペレーション構築はサイバーで多くを学べましたし、フレームワークはディズニーで学びました。以下のように外部の考え方や指標をインストールしていくのもBizDevの役割かと思っています。
番外編1:どんなに忙しくてもジムに行く
環境が変わるとまず100%のリソースをオンボーディングに注いで、早くバリューを発揮しないとと、成果を焦る気持ちは誰しもあるものです。私もそうでしたが、業務領域の定義から入るようなシチュエーションではすぐに大きな成果が出るものなどは限られています。過度な焦燥感はメンタルを削ります。私も「緊張する打席に立つ」ことで更にその予兆を感じたので、自尊心とレジリエンスを高めるためにこれまでも続けてきた週2~3のウエイトトレーニングをどんなに忙しくても死守しました。習慣化した良いルーティンを焦燥感によって断ち切ってしまうのは悪手です。これによって、コンフォートゾーンからの脱却とモチベーション管理を良いバランスで行うことができました。
番外編2:エンタメにオールジャンルで触れる
エンタメ業界人で飲んでいると必ず話に出るのは、エンタメに生で触れている人間が一番秀逸なインサイト抽出ができるということです。マーケティングやアナリスト視点に加えて、ユーザーとしてエンタメを語れないと、長期的な成功は難しいと思います。自戒の念も込めて、これまで以上にエンタメに触れる時間を増やし、食わず嫌いをせず幅広く触れて、WhoやWhyの深堀として誰に何故流行っているのかを考える時間を確保していきます。
次の半年のチャレンジ領域
今回は数値的な業務成果や細かな内容の記載は行いませんが、この半年で取り組み、成果の芽が出たことや、今後のチャレンジ領域についてまとめます。
既存事業の立て直し
PL分析からのコスト構造の見直し(損益分岐点を下げる動き)
データ分析→改善施策出し
業務フローの最適化(特に発注や廃棄関連)
プロダクトガバナンスの強化と効果検証スキームの確立
広範囲の事業への介入とインパクト拡大
中核事業におけるデータドリブン組織の立ち上げとデータによる意思決定文化の醸成
データの利活用の理想像/未来の描写と推進
新規M&A/PMIへの介入件数の増大と経営参画
新規事業創出
優秀な人材のアトラクト
面接/面談の質量転化とデック/スクリプトの推敲
インターン→プロパー採用へのルート確立
組織開発/活性化におけるHR連携
今回の記事では、入社してからの半年で大切にしてきたことを整理しました。最後までお読み頂きありがとうございました。