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パウロは「悪人に生殺与奪の権を任せよう」と言う異常性を持つ
1、警告と説得と主導権
警告は話し手に主導権がある。
説得は聞き手に主導権がある。
警告は、一方的に言い捨てるだけでいい。
説得は、聞き手が嫌がらせすると抜け出せなくなる。
人の子よ、わたしはあなたをイスラエルの家の見張りとした。あなたが、わたしの口から言葉を聞いたなら、わたしの警告を彼らに伝えねばならない。
わたしが悪人に向かって、『悪人よ、お前は必ず死なねばならない』と言うとき、あなたが悪人に警告し、彼がその道から離れるように語らないなら、悪人は自分の罪のゆえに死んでも、血の責任をわたしはお前の手に求める。
しかし、もしあなたが悪人に対してその道から立ち帰るよう警告したのに、彼がその道から立ち帰らなかったのなら、彼は自分の罪のゆえに死に、あなたは自分の命を救う。
新約聖書:使徒行伝:18章:4節
パウロは安息日ごとに会堂で論じては、ユダヤ人やギリシヤ人の説得に努めた
新約聖書:使徒行伝:28章:23節
そこで、日を定めて、大ぜいの人が、パウロの宿につめかけてきたので、朝から晩まで、パウロは語り続け、神の国のことをあかしし、またモーセの律法や預言者の書を引いて、イエスについて彼らの説得につとめた。
パウロは、危なっかしい。
良いところのお坊ちゃんだから、悪人の害意にさらされた経験が無いのだろう。
ローマ市民権を持っているぐらいだから、悪人に主導権を握らせろと言い出す。
本人が説得しようと思っていなくても、他の人から見ると、説得に取り組もうとしているのが明らかなのだろう。
その説得の意味は、「相手に主導権を握らせる」「背教者に主導権を握らせる」「悪人に主導権を握らせる」という事だ。
2、なぜ、甘いのか
なぜ、パウロは、こんなにも甘っちょろいのか。
多分、ローマ帝国の市民権という特権階級に生まれたからだろう。
新約聖書:使徒行伝:22章:28節
これに対して千卒長が言った、「わたしはこの市民権を、多額の金で買い取ったのだ」。するとパウロは言った、「わたしは生れながらの市民です」。
西暦40年代50年代のローマ市民権なら、かなりの特権がある。
特に裁判権は、すさまじい。
悪人からしてみると、パウロを害すると、国内と隣国まで治安当局の手が及んで逮捕されたり、その場で死刑にされるかもしれない。
パウロに訴訟する気が無くても、悪人はパウロの心なんか判らないのだから、悪人はパウロの復讐を常に考える。
こうなると、悪人はパウロを加害するのは怖くて出来ない。
パウロは、それを自覚しているのかしていないのか、両手に武器を持たず開いて話し合えば判ってくれると思い違いをしている。
実際は、悪人は天の主やパウロに心服したのではなく、ローマ帝国の軍事力に屈服している。
パウロは、それなのに、自分の説得で悪人が改心したと思い違いをしていたのだろう。
ローマ帝国の軍事力がどれほどすさまじいのか、パウロは良く判っていなかったのだろう。
千人隊長に、自分は市民権を持っていると言うぐらいだから、少しは判っていただろうけど、本質的には判っていない。
3、かたき討ちの力
ローマ帝国の市民権の恐ろしさは、殺された場合に発動する。
ローマ帝国がどこまでも、かたき討ちのために追いかけてくるからだ。
悪人は、国内では殺されるし、隣国でも殺される。
ローマ帝国の対立国へ逃げても、余計な厄介者を抱えたくない対立国は、そんな犯罪者は追い返す。
逃亡先で必ず殺されるか、奴隷として死ぬまで使い潰されるか、拷問にかけてなぶり殺しにされる場合もある。
これが恐ろしいから、悪人はローマ市民権の保有者を加害しない。
どうにも、パウロは、ここまでの恐ろしさが判っていない感じがする。
自分の力で説得できたと思っているぐらいだから、悪人がローマ帝国の軍事力に屈したと判らないのだろう。
無防備に説得して受け入れてくれたと思えるぐらいだからな。
パウロの説得は、悪人に自分の生殺与奪の権を任せるのだけど、悪人はローマ帝国の報復が怖いから殺せるわけがないのだから、悪人に生殺与奪の権を任せていない。
パウロは、悪人に生殺与奪の権を実質的に任せていないのに、生殺与奪の権を任せたと本気で思っていたのだろう。
だから、ノンビリと「説得」に取り組めるのである。
パウロはローマ帝国の軍事力に守られている自覚は少しは有るけど、本質的には判っていない。
4、自分で働いたというけど
ローマ市民権の特権は、日本の昔で言えば公家や華族である。
今風に言うと、世襲政治家の息子みたいなものか。
楽な肩書で年収1000万円を超える仕事に就ける立場だから、苦労したなんて大したことは無い。
5、管理者が恐れていたのは裁判権
この裁判権は、起訴されると、総督や管理者も裁判に出ないといけなくなる。
これが恐ろしいのである。
出世ルートから外れるかもしれない。
本来なら死刑に出来る犯罪でも、むち打ちで体面を保つしかない。
パウロのやっていることは、国家転覆罪に相当する。
当時のローマ帝国の国教とは別の宗教を布教しているからだ。
日本で言えば、神道以外仏教以外の良く判らない属国の民族宗教を禁止されていながら布教するようなものかな。
6、生きている間も利用される
パウロは、生きている間でも、良いように利用されていたような感じがする。
悪人にしてみれば、加害が出来ないなら、利用して食い物にしてやればいいだけだからな。
現代でも、権力者の息子を殺すと報復が怖いから出来ないけど、良いように煽てて漬け込んで甘い汁を吸えばいいからな。
そこで、日を定めて、大ぜいの人が、パウロの宿につめかけてきたので、朝から晩まで、パウロは語り続け、神の国のことをあかしし、またモーセの律法や預言者の書を引いて、イエスについて彼らの説得につとめた。
ある者はパウロの言うことを受けいれ、ある者は信じようともしなかった。
互に意見が合わなくて、みんなの者が帰ろうとしていた時、パウロはひとこと述べて言った、「聖霊はよくも預言者イザヤによって、あなたがたの先祖に語ったものである。
この、「信じようともしなかった」人は、離れたとは書いてない。
つまり、漬け込んで食い物にしようとする人は、信じなくても離れないからな。
家に帰ろうとしているだけで、離れるとは言ってない。
色々と疑問は有るだろうけど、重要なのは、他人から見てパウロは「説得」しようとしているところだ。
つまり、相手に主導権を任せようとしているところだ。
他人から見て説得しようとしていると判るなんて、相当のめり込んで話しているのだろう。
警告なら、言い捨てて終わるから、一言で終了になる。
数秒で終わる。
一方的に言い放つから、理屈を言って、相手の質問には答えない。
警告は、相手の質問に答える義務はない。
神は、警告だけしろ、相手(背教者・悪人)の反論に答えるな、と命令している。
なぜ、悪人は反論に答えてくれると思っているのだろうか。
善人なら、反論する前に、まず自分で聖書を読んでみるだろう。
悪人は、相手の隙を足掛かりにして利用する。
パウロの隙は、生まれ付きの市民権の特権階級で甘い認識の有るところだ。
7、死んでからも利用される
死んだ後まで良いように利用されている。
偽装キリスト教団に良いように利用される。
8、だからといって
パウロが全て悪いとは思わない。
パウロの言う事が全て悪いとは思わない。
良い事を言っている部分は良いと思う。
良いモノは良い。
悪いモノは悪い。
パウロは、市民権を持っているぐらいのお坊ちゃんだから、異常性は有るだろうな。
だからといって、言う事を全て否定する気はない。
現代でも、良いところのお坊ちゃんでも、良い事を言うなら良いと思う。
現代でも、権力者の息子が無防備に話し合って解決しようと言うけど、実際は相手は権力者集団の報復が怖いから、加害は出来ない。
お坊ちゃんで終わるか、御子息となるかは、本人の天運と努力だから。
生まれ付きの才能や健康状態もあるから、お坊ちゃんだから何でもかんでも悪く言うのはダメだな。
パウロと付き合いのある人達は、本当にどれぐらいが心の底から改心しているのか。
ローマ帝国の軍事力や見返りに屈服ではなく、改心したのがどれぐらいか。
9、パウロの両親
市民権を生まれながらに持っているということは、両親も生まれながらの市民権を持っているのか、両親がローマ帝国に貢献して市民権を貰ったのか、という話になる。
だけど、パウロの親の話は、全く出てこない。
ユダヤ人は、ローマ帝国の属州人なのだから、当時で市民権を貰えるなんて、相当な貢献をしたのだろう。
今の日本で言えば、アメリカの選挙権を貰えるようなものか。
それなのに、親の話が全く出てこない。
既に死んでいるのか。
勘当でもされているのだろうか。
まあ、ファリサイ派など極端なカルトにのめりこむから。
今の日本で言うと、世襲政治家の息子が、神道系の新興カルトにのめりこんで、どこかの大社の神主を集団リンチで殺すようなもの。
使徒ステファノを殺したように。
・・・勘当されるわ。
そりゃ、親の話をしないわけだ。
10、金持ちのボンボンに多い
こういう金持ちのボンボンというのは、自分の名前を歴史に残したくて、極端な活動をする。
日本で言えば、昔は学生運動とか。
今でも、学生運動で人殺しを助長したくせに、シレっと言論界に居座っている人間が居るから。
パウロも、ファリサイ派という極端な活動で自分の名前を歴史に残したかったのだろう。
シレっと使徒を自称して、異常性が増しているけど。
11、文才が無い
金持ちのボンボンが何かを成し遂げようと極端な活動をするけど、地道な努力をしない。
だから、文才が無い。
パウロは、「パウロの手紙」以外の聖書で書かれていない単語をイチイチ出してオリジナリティーを出そうとする。
何か、解釈もおかしく感じるところもある。
普通、「パウロの手紙」以外の聖書の文章量で外典を含めて300万字もあるのに、その原作設定の範囲内でオリジナリティーを出せないのは、文才が無い。
作文の練習をしていないのか。
単純に読解力が無いのか。
300万字と言えば、文庫小説では20冊ぐらい、漫画で言えば100冊ぐらいはある。
それだけの原作設定があるのに、原作設定の範囲内で二次創作が出来ないのは、文才が無さ過ぎる。
それだけの原作設定があるのに、原作設定の範囲内でオリジナリティーを出せないのは、文才が無さ過ぎる。
そうでなくても、使徒を勝手に自称するし、教師を名乗り手紙に書いて呼ばせようとするし、説得に取り組んで「悪人に主導権を握らせよう」とするし。
イエス・キリストの言葉。
新約聖書:マタイによる福音書:23章:10節
また、あなたがたは教師と呼ばれてはならない。あなたがたの教師はただひとり、すなわち、キリストである
パウロの手紙が下のコレ。
新約聖書:テモテヘの第一の手紙:2章:7節
そのために、わたしは立てられて宣教者、使徒となり(わたしは真実を言っている、偽ってはいない)、また異邦人に信仰と真理とを教える教師となったのである。
新約聖書:テモテヘの第二の手紙:1章:11節
わたしは、この福音のために立てられて、その宣教者、使徒、教師になった。
手紙で教師を自称して送って呼ばせようとする。
そして、女の身なりについて下のコレ。
新約聖書:テモテヘの第一の手紙:2章: 9節
また、女はつつましい身なりをし、適度に慎み深く身を飾るべきであって、髪を編んだり、金や真珠をつけたり、高価な着物を着たりしてはいけない。
いやいや、創世記のイサクの嫁取りで金の耳輪や鼻輪を贈り物にしていただろう。
誰の装飾品なんだよ。
金の飾りを贈り物にするのは、侵略された時に金目の物を身に着けておけば、直ぐに逃げられるからだ。
エステル記でエステルが着飾ってるだろ。
旧約聖書を読んでないのか、と思うような文章を書くのがパウロだ。
12、悪人に主導権を握らせる方が都合がいいから
なぜ、サタンの手先であるカトリックはパウロを持ち上げるのか。
それは、パウロの説得の姿勢は、悪人に主導権を握らせるから、サタン側にとって都合がいいからだ。
善人を罠にはめて、延々と時間を無駄にさせる事が出来る。
また、軍事力の強い方が有利だからだ。
互いに相手に生殺与奪の権を握らせれば、軍事力の強い方が報復の圧力で有利になるから、都合がいい。
13、前科があるからと言って
善人が良い事を言えば褒める。
善人が悪い事を言えば批判する。
悪人が良い事を言えば褒める。
悪人が悪い事を言えば批判する。
前科者が良い事を言えば褒める。
前科者が悪い事を言えば批判する。
これだけの話だ。
パウロの言う事だろうと、良いモノは良いし、悪いモノは悪い。