自動車学校の思い出のやつ

死刑宣告


高校2年生か3年生の時に、いきなり「お前は自動車の免許を取れ!身分証になるし、仕事にも使える!」と言われ、自動車学校に行くことになってしまった。

とてもとても嫌で猛反対したが、身分証明書のない人間はこの先生きることが出来ないぞ、と複数の大人にしつこく何度も言われるので、仕方なく私は折れて自動車学校にしぶしぶ通い始めた。この先生きたかったので。

自動車学校への第一印象


自動車学校というやつは、毎回近くだけでなんだか嫌な気持ちになるような所だった。なんか変な田舎の方に建ってるし、近くには畑と般若のような顔をした主婦たちが闊歩する激安スーパーしかなかった。あとパチンコ屋。

【悲報】自動車学校、学費が高い


そしてなにより自動車学校は金がかかる!!なんと費用が30万もした。30万もした。30万も。30万!!!!
学生生活の青春、娯楽を犠牲にしてあくせくバイトをして貯めた自分のお金…30万…!
30万という金があれば、慎ましい生活をしていれば働かなくても1ヶ月間は生きていけるくらいの金。
中古かなんかの軽自動車もギリギリ買える(かも)レベルの金額。結構ハイエンド気味のPCだって買えたりする。頑張れば引越しも出来るくらいのお金。後はなんだろう…自分の貧相な脳ではもうこれ以上思いつかなかった。

とにかく、自動車学校はお金がかかるということが一番のストレスだった。2番目のストレスは待ち時間に知らん若者たちが騒いでたりすること。いや全部ストレス。

まあインターネットによく書いてある鬼教官?圧迫面接?みたいな教官?みたいな人には当たらずに済んだので、そこはめちゃくちゃよかったのかも。

教習官の人たちとの思ひ出


教習官の人との思い出といえば、教習の運転中に上の空でぼけーっとしながら、カレーが大好きなんです〜あとラブライブも〜などとひたすら1人雑談をしていたら、担当の教習官の人から手作りビーフシチューをジップロックで貰った。よく分からないが牛肉を2キロくらい入れてビーフシチューを作るのが趣味らしい。
これが、めちゃくちゃに美味しかった。手料理のビーフシチューというか、煮込み料理ってこんな味染み込んで具材柔らかくなっていい匂いするんだ…感動!となってその日に教えてもらったことは全て忘れた。今はもう全部を忘れた。

あと他の記憶に残ったエピソード、スピード40キロを出して!というミッションを出されたのでアクセルをベタ踏みして直線にそのまま壁に激突しようとしたら隣の教習官が「死んじゃうよぉ!」と叫びブレーキを必死に踏んでたなど。
降りた時、教習官が「このままじゃ本当に死んじゃう…本当に死んじゃうよ…」と青ざめたような悩んでるような顔をしていたのが印象に残った。
教習官でも恐怖したりすることって、あるんだなって。
次の講習?もその人だったので、気まずいからラジオでも付けて場を和ませようと車のボタンを色々弄ったが結局ラジオはつかなかったし、もう何も触らないでと言われて、ミサトさんに「シンジくん!貴方はもう何もしないで」って言われた時のシンジくんってこんな感じの心境なのかなあとふと思ったりした。

あとはS字カーブ?でひたすら車をガコガコ落とすだけのクソゲーを何十回もやらされたり(結局全くよく分からないまま何故かクリアになった。前も後ろも横も何が起きてるのか分からない前後不覚状態で適当にハンドルをクルクル回して進んだり戻ったりする運ゲー)。

自動車学校にある本格的自動車運転シミュレーションゲームで子供を轢く!

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