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哲学〜ブッダ〜なぜ鉄は錆びるのか?

 今日のお気に入りの言葉

鉄から生じた錆が、鉄自体を崩壊させるように、自分の行い(業)が、罪を犯した自分を不幸へと導く。

 鉄が錆びて使い物にならなくなるのは、誰のせいかというと、誰のせいでもなく鉄のせいです。鉄をダメにするその錆は鉄の中から生まれるものです。この現象を人生にたとえて考えてみましょう。
 人間もまた、自分の心から出てくる錆によって崩れていきます。社会のせい、親のせい、家族のせい・・・。全てを他人のせいにして自分の人生がダメになったという人はまさにこの鉄と同じです。自分自身の中に何か錆びる原因があったから、周囲の影響を受けたのです。要するにただの鉄だから錆びたのです。錆びたくなかったら自分を錆び難いステンレスに変えればいいのです。
【原訳「法句経(ダンマパダ)」一日一悟 A・スマナサーラ著より】

 自分を顧みるという作業は時に辛いことでもあり、目を背けたくなることもありますが、そこで人のせいにして逃げてしまうとただの鉄すなわちダメな人間のままで、そのまま錆続けてしまう。だから、ステンレスに変えるすなわち強い人間になっていくためには、まず自分の悪い点と向き合っていくことが大切なのでしょう。


最後まで読んでいただきありがとうございました^ ^


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