RISEスーパーフライ級についての雑文
国内のキックボクシングで最激戦区の階級と言えば、RISEのスーパーフライ級だと思います。
最激戦区の頂点に君臨するのが19連勝中(肘無キック無敗)&4連続KO勝利中の大﨑一貴。
その絶対王者への挑戦権をかけた戦いが、漸く動き出した感じがするので、RISEスーパーフライ級についての雑文を書きました。
独断と偏見と暴言と戯言と妄想です。
悪しからず。
挑戦者候補1人目 政所仁
現在、挑戦者候補は3人に絞られていると思います(僕の中では)
まずは先日、風音にリベンジした現在1位の政所仁。
2戦続けてリベンジマッチを制したってのがいいですね(風音戦の前試合の対戦相手は政所が連敗していた滉大)
次戦、志朗が苦戦したルベン・セオアネに完勝するようなことがあれば、最もタイトル挑戦に近い選手だと思います。
RISE170で聖愛が魁塾初のRISE女王に輝きました。
聖愛→憂也→政所→聖愛→百花とバトンは見事に繋がっていて、魁塾は今RISEで最も勢いのあるジムと言えるでしょう。
エースが最高の形でバトンを受け取ったのでこの対戦は非常に楽しみです。
挑戦者候補2人目 花岡竜
次はまだTHEMATCHの余韻が冷めやらぬ昨年の6月24日にRISEデビューした現在5位の花岡竜。
RISE初戦で滉大に勝利、次戦で政所仁にTKO勝利と次でタイトルマッチでも何ら不思議のない結果を出したんですけれど(現王者大﨑一貴はRISEデビュー戦で風音、次戦で政所に勝利して、3戦目でタイトルマッチになった)
如何せん挑戦者の席には2021年DOA優勝者かつTHEMATCHで現K-1王者黒田斗真に勝利を収めた風音が誰からも咎められることなくしっかりと着座していたので、RISE3戦目は花岡サイドからしたらあまりメリットのない翼戦を受けることになりました。
しかし、第2代ジャパンキックボクシング協会バンタム級王者であり、キャッチウェイトの54kg契約を除けば53kgでは2連続KO勝利中(対戦当時)の翼はRISE移籍に対する思いと同じくらい並々ならぬ覚悟で臨んだのでしょう(ちなみに翼は花岡より4ヶ月ほど先にRISEデビューを飾っている。自身の苦労したであろう移籍と比べても、どこか負けられない気持ちがあったのかもしれない。妄想ですけど)
花岡旋風を食い止めます。
昨年のRISEで大番狂わせと言えば翼vs花岡竜が真っ先に思い浮かびますよね。
ですが、その後花岡はNO KICK NO LIFEバンタム級トーナメントで優勝して評価を取り戻ります(元々落ちたわけでもないですが)
約10ヶ月ぶりのRISE復帰戦の相手はニコラス・リヴァース。
3R以内でKO勝利するようなことがあれば(大﨑一貴は4R。3Rマッチだったら結果は変ったかもしれないけれど)一気にタイトル挑戦に近づくと思います。
ちなみにジムの先輩である安本晴翔は次戦勝利するとタイトルマッチになる可能性が高いです(試合内容による)
挑戦者候補3人目 長谷川海翔
最後は花岡竜が翼に敗北した試合から約2週間後に鮮烈なRISEデビューを飾った長谷川海翔。
結果はノーコンテストながらも、過去に同階級のベルトに挑戦したこともある金子梓相手に圧巻の試合運びでした。
そして先月(2023年7月30日)、超RIZINの真裏でごく一部の村人達に衝撃を与えたのがこの試合です。
長谷川はRISE3戦目で翼に勝利したことで現在ランキング3位。いまだ無敗。
長谷川が所属している誠剛館の館長で、長谷川の叔父に当たる拳剛は、昨年鈴木真彦が持っているバンタム級のベルトに挑戦しましたが敗れてしまいました。
自身のみならず、誠剛館や叔父の為に是が非でもRISEのベルトを獲得したいでしょうね。
それにしてもスーパーフライ級の新陳代謝が激しい。
前王者田丸辰が成人したと思ったら、10代の花岡竜がランキング入りして、今度は更に若い現役高校生の長谷川海翔がランキング入りと、まるで全盛期のモーニング娘のようです。
RISEの未来は~WowWowWowWow
長谷川海翔と花岡竜のSNSでの絡みは最高に面白かったです。
花岡がニコラス・リヴァースに勝利したら、長谷川海翔vs花岡竜が実現するかもしれません。考えただけで涎が止まらないです。
ただ難しいなあと思うのは、仮にこの対戦が実現したとして勝利者は十分にタイトル挑戦の資格があると思うんですけれど、順番で行くと政所仁が先に並んでいるということです。
僕は仮に政所がルベン・セオアネから判定だとしてもダウンを奪うとか、それなりに差をつけて勝つことが出来れば(KOは勿論)、そのまま挑戦権を獲得しても全然いいと思うんですけれど、仮に長谷川と花岡が対戦した場合、その勝者を無視するわけにもいかない気もします。
花岡は政所からTKO勝利をしていて、長谷川は花岡に勝利した翼からKO勝利をしていますしね。
そして54kgトーナメントの勝敗にも、スーパーフライ級のタイトルマッチはなんらかの影響を受けるんじゃないかなと思っています。
54kgトーナメント
仮に田丸辰が大﨑一貴に勝利するようなことになれば、スーパーフライ級王者の挑戦者として最も相応しいのは田丸でしょう。
ただ、田丸の優先順位としてフライ級の防衛戦があるので、仮に大﨑に勝利したとしても、田丸が次期挑戦者になることはないんじゃないかなと思います。
田丸も政所と同じく54kg契約で風音に勝利したのにランキングが上がっていないのはそういった理由からかもしれませんね(かなりの妄想ですけど)
仮に田丸が大﨑に勝利後、大﨑が2度目の防衛をして、田丸が初防衛した後には、3度目の防衛戦&田丸の2階級制覇をかけて大崎一貴vs田丸辰というタイトルマッチが実現するかもしれません。
もう一つの可能性としては、大﨑が田丸に勝利して、その後決勝で志朗に勝利してトーナメント優勝した場合(志朗とクマンドーイは志朗勝利予想です)
果たして防衛戦って行われるのかなと。
ベルトを返上して、スーパーフライ級の世界王者のベルトを獲りにいく可能性が十分にあるんじゃないかなと。
まあいつものように暴言を吐かせてもらうと、世界ベルトって本当にRISEに必要ですかね?(現に存在している以上、選手が欲しいのは勿論分かります)
元々、那須川天心の肩書の為だけに作られたベルトのような気がしますしね。
世界ランキングもないし、過去に防衛戦が行われたこともない。
ディーゼルレックはいい選手でしたけれど、RISEルールでディーゼルレックに勝てる日本人選手は結構いそうですしね。
世界ベルトの話はさておき、スーパーフライ級のタイトルマッチは前述のように54kgトーナメントの結果によっても影響を受ける可能性があると思います。
なのでちょっと様々な可能性を妄想してみました。
まあたわ言だと思って読んでください(笑)
なんなら読みにくいので飛ばしていただいても構いません。あくまで超妄想ですから。
・大﨑がトーナメント制覇→ベルト返上
・大﨑が決勝で惜敗(延長判定負けとか)→返上の可能性あるし、防衛戦の可能性も
・大﨑が決勝で完敗→次戦は防衛戦
・大﨑が準決勝敗退→次戦は防衛戦
・政所がルベン・セオアネにKO勝利→A
・政所がルベン・セオアネに勝利→B
・政所がルベン・セオアネに敗北→C
・花岡がニコラス・リヴァースにKO勝利→D
・花岡がニコラス・リヴァースに勝利→E
・花岡がニコラス・リヴァースに敗北→F
仮に大﨑がベルト返上した場合
政所はA、Bで挑戦者決定戦当確
花岡がDだった場合、政所vs花岡でタイトルマッチ
花岡がEだった場合、政所vs(花岡vs長谷川の勝者)でタイトルマッチ
花岡がFだった場合、政所vs長谷川でタイトルマッチ
政所がCだった場合
花岡がD、Eで長谷川vs花岡でタイトルマッチ
花岡がFだった場合長谷川は挑戦者決定戦当確
この場合、長谷川の相手が難しい。
ルベン・セオアネかニコラス・リヴァースか、はたまた風音になるか、政所と花岡の再戦になるか。面倒なので必ず政所と花岡のどちらかには勝利していただきたい(笑)
大﨑が返上しなかった場合
政所がAで挑戦者当確
政所がBで花岡がD、Eの場合
政所vs(花岡vs長谷川の勝者)で挑戦者決定戦
政所がBで花岡がFの場合
政所vs長谷川で挑戦者決定戦
政所がCで花岡がD、Eの場合
花岡vs長谷川で挑戦者決定戦
政所がCで花岡がFの場合
長谷川は挑戦者当確 前述と同じく相手が難しい
懸念しているのはRISEは何かとすぐにトーナメントを組みたがるので、大﨑が返上しようがしまいが
こんなトーナメントを組みそうなこと。
これまでの戦績がリセットされてしまう上に、終わった後は焼野原になってしまう。
なので勘弁していただきたいと切に願うんだけど、こうやっていざトーナメント表を眺めてみると面白そうですね(笑)
でも、それはトーナメントが魅力だからではなく、個々の選手に魅力があるからです。
層が薄い階級はトーナメントで盛り上げるのも一つの手段だとは思いますが、これだけ層が厚い階級には必要ないと思います。
仮にこのカードを組むなら臨機応変に出来るように見えないトーナメントにしていただきたいですね。
最後に
今月の8日に滉大が引退を発表しました。
このRISEスーパーフライ級に関しての記事はその前からポツポツと書いていたのですが、滉大が引退を発表したことで、なんとなく書けなくなってしまい、しばらく放置していました。
謙遜でも何でもなく僕のnoteなんて、本当にしょぼくて幼稚なものなんですけれど、こんな物でも書き上げるには勢いとか時間とか他にもいろいろな要素が必要で、お蔵入りした記事も実は結構あったりします(THEMATCHの感想記事なんて5,6回挫折してます)
滉大の引退に関しては、多くの方が素晴らしいコメントを残していて、またそのコメント1つずつに返信をしている滉大に胸がいっぱいになってしまって、僕には何の言葉も思いつかなかったです。
最後の試合から引退を発表するまで期間があったということは、色々と悩んだ末の結論なのかどうかは僕ごときには決してわからないけれど、ただ無責任な1ファンとしてはここから逆襲をする滉大が見たかったのが本音です。
ですが、及川道場の部屋頭だった滉大の思いは、現部屋頭の数島大陸を始め沢山の選手にきっと託されたことでしょう。
DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメントは滉大が出場したことで、価値が一気に上がりました。
第二の人生でも、滉大がいるということで周囲の輝きが増す、そんな存在でい続けると信じています。
現役生活、大変お疲れさまでした。
(了)
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