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専門家にアイディアをもらって無敵になる
久しぶりに このシリーズ やります。
先日 うちの学校に LD等動員さんという肩書きの方が来られまして
授業を見てくださって その後特別支援的な立場から
学級経営のアドバイスをいただきました。
必ずしも 自治体が求めている教育像の形にはならないのですが
専門家の方が子どもたちにとって一番いい方法を
教えてくださってるんだなあ というのがよくわかる回でした。
今日は全部を言うと個人情報も入ってしまうので
当たり障りのないところですが、その時のお話をしたいと思います。
教室環境は整っているか
当たり前の話ですが 教室環境について最初にお話をされました。
はっきり言うと私が関わっているクラスは
教室環境 はずいぶんと素晴らしい。
整理整頓 も行き届いているし 使いやすいように表示がされていたり
道具が分かりやすい形で並んでいます。
それでもその指導員さんはこのようにおっしゃいました。
並べ方は大変素晴らしい子どもたちも
自分たちで使えるようになっている。
ただし 掲示が多すぎるのではないか
要は子供たちの作品を後ろに並べて貼ってるところに加えて
道具の片付け方や目当てなども貼っていたので
目移りしてしまうと一つ一つの掲示の力が
落ちてしまっているというようなことを
おっしゃられました。
なるほど 確かに10年ほど前から子どもたちの視覚の負担を減らすために
前の方に掲示をしないというのはよく言われるし
一般的になってきました 。
その結果 後ろに掲示が集中するというのがよくあることですし
学習形態が変わってしまったため 単元を通して子どもたちの発言を
残すようになり、掲示の量も増えてきていました。
それが返って掲示の数を増やしてしまうことになり
子どもたちの一つ一つの掲示を見る時間を奪っていたのかもしれません。
また なかなか読むのが苦手な子については
確かにこれだけ貼ってあると全部読んで
確認せねばならず なかなか しんどい状況だったかもしれません。
本当にその掲示は必要なのか
もう1つ教室環境について言われたことが
誰のために作った掲示なのかという ところです。
結局掲示がなくてもできる人たち ばかりだったら
注意喚起を流すような 掲示がいらないわけです。
ところがどのクラスも どの学年も統一して
注意喚起を流すような 掲示があってあるため
子どものためというよりはクラスのルール・・・
もっと言うと教員の気をつけるところが貼ってあるような
状況になってないかというようなことを突っ込まれました。
確かにそうです。
4月から 学校で統一しようということでやってることについては
掲示物が配られ それをここまでずっと貼りっぱなしにしてきました。
それは1年は通して達成すべき目標だというものもあったのですが
すでにクリアしていることからすると
もっとレベルの高いことがしたいというはずです。
またいつの間にか 苦手だった子たちも
習慣化されてクリアできるようになってるのかもしれません。
だとしたらその掲示を減らすことで新しい 掲示を持ってきたり
数を減らすことで子どもたちの 読みやすい環境が整うかもしれません。
掲示についてはずいぶん 指摘されました。
苦手な子に個別対応することが必ずしもゴールではない
教室で一斉指導する時におそらくこの話が苦手だろうという子はいます。
その後に 教師は特別に関わったり 後でもう1回 アドバイスを
したりするのですが、本当にそれがその子にとっての最高の支援か
という話です。
今日の指導員さんは1つ 褒めてくださったのが
もちろん その子にあった特別な支援をするのですが
一方で 教室 全体で子どもたちが 励まし合ったり
仲間を引き上げたりするような場面もあったことです。
教師が全て する必要はなくって子どもたち同士で
話して気づけるなら そっちの方がいい。
また そういう活動を通しながら受け身になるのではなく
自分から質問に行ったり 相談に行ったりできるような子が
たくさんできるのではないかという風に おっしゃってました。
確かにその子にあった方法や個別最適化なんて言葉が
一昔前から流行ってて本校でも子供について
どうしたらいいかということで個人の対応が
非常に多かったように思います。
グループで巻き込んで子どもたち全体でよくしていく
っていう発想も 子供たちが豊かな生活をするためには
必要なのかなという風に思いました。
他にもたくさん言われたことがあったんですが
今回 思ったのが やっぱり専門員さんの視点から見ると
まだまだ不足してるということです。
100% それを実現したらいいかと言うと
それはまた違うかもしれませんが
今苦戦してることとかがもしかしたら このアドバイスで
うまく解決に向かうかもしれません。
いろんな人の 立場で子どもたちを見て
みんなでそれをどうしたらいいかって考えることは
ずいぶん 効果的な価値であることなのかもしれません。
少なくとも私個人は大変勉強になりました。
専門家の話を聞いて無敵になる。ここも大事です。