上手な「並」の先生は、みんなの話を上手に軌道に乗せる。
皆さんこんばんは 夏休み いかがお過ごしですか 私の町では今日が 夏祭りの日でしてさっきまで子供達と一緒に お祭りに行ってきました 。ここ数年 コロナの影響もあってずいぶん 質素になってたこのお祭りも 花火が上がったり 屋台が増えたり だんだんと前のような賑わいを取り戻してきて嬉しい限りです。
さて 今日は 午前中に近隣の先生方と一緒に研修をする機会がありました その時にグループワークがあって話し合いをするような機会があったんですが 上手な波の先生のいるグループは時間いっぱい ずいぶんと話が盛り上がっていたような気がします。
一方で 管理職がいたグループは 比較的早く終わってしまったり、あんまり上手な先生がいないんだろうなあ という風に思ったグループについては 時間が足りなかったり話の方向があちこち行ってしまってるような感じがしました では どうして上手な波の先生がいるグループはうまく話し合いができるのか 今日はそんなことを話してみたいと思います。
上手な 「並」の先生は自分の発言の順番を分かってる
これは管理職の先生のグループを見て思ったことですが 一番最初に管理職がコメントしてしまうのです そうすると他の人たちが話を展開しづらいように思います。これ そういえば 他のとこでもあったなと思ったのですが 一番最初に 有識者層の人が話をしてしまうとその他の人が自分の意見を言いにくくなると思います 上手な波の先生のグループは見ているとまず 若い人に話を振って自由にトークさせてその後 その言葉をうまく返してあげながらグループの持って行きたい方向に話を持っていかれるように思います。そしてある程度話が煮詰まってくると先に上手な先生の方が話をして君はどう思うという風に話を振ったりという風に話が止まらないように 適度に前に出たり待ったりをされていました その結果 みんなが自分の発表をできたという風に思うので ずいぶん 気分がいいようで 話が盛り上がっていたようです 上手な波の先生はいつ発言すると一番効果があるかをご存知です。
上手な並の先生はあえて結論を言わない。
上手な並の先生はこういう話し合いの時に自分の感想は言われるのですが あまり 結論は言われないように思います。また 同意を求めたりする場面が少ないのもおそらく 結論をあえて言わないようにされているからだと思います。
その結果 何が起こるかというと、みんながそれぞれ自分の意見を言おうとして立場をはっきりとさせます 例えばなぜ事故が起きたのかというようなケース の時は上手な並の先生はおそらく 運転手さんが調子悪かったんじゃないかなというように感想は言われるんですが、そう思った理由とか結論とかを持ってこられません。その結果 周りの先生が運転手さんは調子悪かったかもしれませんね なんか 絵が顔色 悪そうだし とか 運転手さんは元気だったんじゃないですかね 早起きして運転しました って書いてあるし などという風にいろんな意見が出始めます 全くないところから話を進めるよりも こうやってある程度話のたたき台があると話し合いは盛り上がるように思います この辺の加減も上手な並の先生は上手です。
上手な並の先生はみんなの不明確な意見を明確にさせる。
今日の勉強会の中である先生が授業の取り組みを発表されたのですがそれを聞いた後 それでは話し合いをしましょう という風な展開になりそうでした その時に 全体の場で上手な並の先生が質問してくださったのですが、そもそも論ですが子供達がどんな様子かっていうのをどのように把握されましたか 先生は苦手だと言っておられますが苦手だと思われた理由は何ですか という風に聞かれました。
そうすると授業を進めた先生は実は困ってしまわれました そもそも アンケートを取ったり 苦手な子に挙手をさせたりとかっていうようなことはされてませんので 全くの先生の看取りということだったのです こうなると割と子供の実態はボケてきます そこでさらに上手な並の先生が 質問されて見取りをされてどうして苦手なんだろうっていう風に思われたか 教えていただけませんか?と質問されて先生はそれは 計算に ずいぶん時間がかかる人がいたり ノートになかなか 適切に書けない人がいるからです という風に答えられました つまりここで初めて子供が 計算が遅く ノートに書くのが難しいからこの授業の中で取り組みを行い それが効果があったかどうかの検討ができるようになったわけです。
世の中には割と話し合いをすることが先になっていてそもそも何のために話し合いをするのか どういう状況だから何が必要なのかということについて触れないことがよくあるように思います 上手な並の先生はあえて みんなの発言を明確な言葉に直すことでより 話し合いの密度を上げていくように思います また それを繰り返していくうちに参加してる人たちの思考が整ってくるし 同じようになってくるので 話し合いがどんどん深まっていくのだと思います。この辺も上手な先生のすごいところだと思います。
上手な並の先生は1人いると 別に 前に立ってないのにそのグループがうまくいったり話が盛り上がったりするというような関わり方ができます そして自然なので意外に忘れてしまいがちなのですがそれを体験した人は 雰囲気を覚えておいていつか別の場面でも使うとよりみんなが幸せな気持ちになると思います 論破することよりも 説明することよりも みんなで話を共有して進めていくことの方がきっと より深いところに行けて幸せなところに行けると思います 皆さんの周りにも上手な並の先生が話を上手に進めておられたら是非 観察して真似してみてください。