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上手な「並」の先生は、思い出を静かに残す。

学期末になりました、この時期は退職したりだとか
転勤したりだとかっていうのが頭に浮かぶようで
みんな割と自分のしてきたことを形にしようという気持ちが
出始めるらしく、何かと記録を残したり
物を残したり思い出を残そうとします。
それが悪いと言うわけではないのですが
ちょっと突出してたり流れを遮ってるなあというようなことも
あったりするので、最近職場にいてその辺のさじ加減は
難しいもんだなと思ったりします。
今年もちらほらそういうことがあるようになってきたんですが
よく観察すると上手な「並」の先生は やっぱりおられて
「実はひそかに」尊敬に値するような行動を取られます。
多分この「実はひそかに」がポイントだと思うのですが
今回はそんな話をしたいと思います

自己承認欲求を職場で出さない

自分も含めてだと思うんですが教師になろうと思った人は
おそらくそこまでの人生で
ずっとうまくいってた人か、少々物足りなさがあって
それを教師になって実現しようとする人か
どちらかが多いと思います。
どちらのタイプもかなり優秀で真面目なのですが
その分、働き始めると自分の思いを伝えたい衝動にかられます。
そうなると子どもたちが主役の現場というのはわかりつつも
「子どもたちに伝えなきゃ」とか「子どもたちに教えなければ」
というような行動に変わる時があります。
しかしながら子どもたちも生き物です。そして1人の個人です。
自分の興味関心に合ってることについては
自分から身を乗り出して聞くでしょうし
興味がないことにはあまりのっていかないように思います。

最後まで子どもの興味関心を優先した話をする。

上手な「並」の先生はこの辺の感覚が優れていて
自分の伝えたいことよりも先に子どもたちの興味関心を
満たすような、そして 結果的に聞き終わったら子ども達が
得するようなお話をされます。
この時期 退職や転勤が決まった人は やり残したことを
子どもたちに伝えようとされます。
しかしながら ここには人間関係が大きく関係していて
今までその方面で子どもたちと話をしたり
活動した人については それが伝わると思うのですが
やり残してたということは大概の場合
そのような活動がここまでにできてなかったことも多いので
急に話がした出てきたような感じになります。
こうなると最後に少し子どもと距離ができ、また伝えようとして
無理が出て難しくなるので
普段から上手な先生のように伝えなければいけないことを
徐々に伝えていき、最後もブレないようにするのが
良いのかなあと思います

発表の台本が子どもっぽくない

この時期 もう一つ 難しいなと感じるのが何かと全校で過ごす
行事が多いのですが、その台本がやや作ったもののように
感じることです。
最後に集大成ということでおそらくその学級のいいところを
披露しようと思い、先生が頑張ってしまわれるんだと思うんですが
その結果、子どもの言葉というよりも
何か大人の事情が先に来てしまうようなセリフになることが
多いように感じます。

行事の台本はすべて子どもに合わせたものを

以前にも書いたのですが私は行事の台本等も子どもに作らせます。
なぜかと言うと子どもの言葉で作る方が
子どもの実態にあっていたり、子どもが覚えやすかったり
また聞く方も普段の人間関係が作用して
そちらの方が自然に耳の中に入っていくと思うからです。

上手な「並」の先生が全て子どもに任せるわけではないのでしょうが
その辺がとても上手。
子ども同士の関係性を大事にしながら
でも先生が子ども達に働きかけて目的を持ったステージ や
発表を作られます。
結果的に子どもたちの方が前に出る感じになるので
先生の評価はあまり上がらないかもしれません。
ですが間違いなく子供の思い出には残るし
自然な形で最後の本番を迎えることができるので
後で振り返ってみた時にやっぱりすごい先生だなあ
という風に感じることができます。

今回はちょっと 漠然とした記事になってしまいましたが
学校の活動の主役は子どもです。
教師はそれをサポートし、活動しやすいように
状況を設定するなどの仕事が近年では主になったように思います。
昔のドラマのように先生が主導権握って子どもたちを
グイグイ引っ張るという時代ではだんだんとなくなってきました。
そんな時代の中で子どもたちと、この時期何か
思い出を残そうとしたらどんな形がいいのか?
私個人の思いとしては一緒に何かに取り組んで
何かを成し遂げたっていうような記億に残るようなものを
するのが良いのかなと思います。
そしてそれが結果的に教師が何かをやった爪痕を
残すことになるのかなと感じています。

この辺のことが上手にできるといいですね。
皆さんの周りの上手な先生の様子を教えてください
今日もありがとうございました。

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