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上手な「並」の先生はこの辺りで子どもが何ができて何ができてないかをもう少し細分化して考える。

今日 元校長先生という感じの肩書きの人が来られて授業を見て回られて最後に話をされました。たくさんの話をされたのですが 多分一番言いたかったことは、なかなか子供ができるようにならないのは子供のせいではなく 教師の方に問題があるということだと思います。その時に 事例として 言われたのは昔自分が職員室でなかなか子供ができるようになるとぼやいたら隣の先生に ずいぶん 叱られたという話でした。この話 大部分 同意できますが 私は個人的に現代の組織の中ではあってないなあ という風にも思いました。それは2つ理由があるのですが1つはその時 子供ができなかったことは何なのかという点です。子供の発達に合わせた活動だったのか?十分に時間が確保できている状態だったのか?子供の個性や成長の段階により本当にそこで結果が出る時期だったのか?ということがここからは分かりません。
また もう一つ思ったことはその指導内容がその学年のものだったのか それとも 一般的に身につけなければいけないようなマナーや教養のような部分だったのかというとこについても触れられてないからです。現代の教育ではやはりもっと研究が進みその時その時の発達段階や 成長段階に合わせた学びが存在するようになったと思います。今日はなんとなくその話から 思ったことをまとめたいと思います。

子供に十分な環境を用意できているか?

これは教師というか 組織に問題があるような気がするのですが?例えば 机の高さの指標になってるのは 全国平均で代替身長はこれぐらいだとこの高さっていう風になっていますが、時々 随分と 足が長い子がいたりするとその限りではないなあ という風に思います。こういう事って結構あって、一般的にはとか平均的にはこういう物って用意されたものは その子達にはまってないケースって結構あると思うのです。ところが 修繕費とか消耗品のことを除けば 学校の備品だとか 環境整備にかかる予算は前年度に予想して請求されているので そこに合わせて組むことができません。そうなると学校の中にあるものでやりくりしたりとかするのですが、よくあるのが教室同士が近くてうるさくて集中できなかったり、学校の外の風景が気になって勉強できなかったりなどなど ある程度配慮はできるけど完全には解決できない問題もあったりします。もしそういうような状況があるなら教師の子供も今見えてる姿が精一杯なのかもしれません。そこを度外視してさらによくしようとか質をあげようとかっていう風に 子供や教師要求していくと多分最後まで続かないような くたびれたような状況が来ると思います。今の状況は無理ないレベルでできてるのかというのは確認する必要があると思います。

学校の教科については 教科書通りの指導が行き届いているか?

先ほどは 学校の 備品というか 環境というかについてはある程度 仕方がないというか ある程度 差し引いて考える必要があるという風に話を持っていきましたが、逆に必ずきっちりやっとかなければいけないのは教科についてです。自分の体験からすると恥ずかしながら若い時は教科書から少し 逸脱したことをやっていた時期もありました。その時期はそれでも各学年でしっかりやっていけばある程度 子供たちが成長するという風に言われてたんですが、近年はやはり 研究が進んだせいか 下の学年から上の学年にものすごく 系統的に学習内容が考えられるようになりました。その結果 前年度までにある程度 履修してなかったがために 次の年になかなかついていけず 困るというような 起こるようになり始めました。それを防ぐために私がおすすめしてるのは 教科書通りの授業です。教科書通りにきっちりやっていれば次の学年の教科書にうまく繋げるはずです もし この段階で 教科書通りにやってないんだとしたら少し見直す必要があるかもしれません。そんなにうるさく言わなくてもうちのクラスは成績いいです っていう風に思われる先生もなるかもしれませんが、意外に その年は調子が良くて 次の年 調子が落ちる なんていうことはよくあることであまりにも学年に特化した 教え方については私の場合ではかえって困る場面も出てくるように思います。

それ以外の指導については長い目で見れているか?

教科の指導についてはきっちりやってくべきだと思いますが 一方で割と長い目で見なければいけないものは生活習慣の部分です。例えば忘れ物がなかなか治らないっていうような場合は、その子だけでなく 家の環境がそのようにさしてるかもしれませんし、なかなか落ち着いて授業に参加できないなどという場面については 発達が間に合ってなくって だんだん 学年が上がっていくにつれて目立たなくなっているケースもあります。その他にも友達関係や構成しているメンバー 使っている道具や教材などによっても やりにくさ や やりやすさが 出てくると思うので ここについてはあまり急いで直す必要はないと思います。ただし アセスメントシートのようにある程度 何が得意で何が苦手なのかというのを把握して誰かに行かれた時にすぐに引き継ぎができるようにしておく必要があると思います。

色々書いてきましたが この時期 自分のやり方を一度見直してみるのはどうでしょうか?大幅に指導を変更することはできなくてもある程度見直して軌道修正することでさらにレベルアップして子供たちにいいものを渡せるかもしれません。そういう意味でも是非この時期 自分のやっていることについて疑ってみるのがいいかもしれません。

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