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上手な「並」の先生は一年間をふりかえり、思い出を2月末に確認する。

名人の先生はいつも子どもの心に残るような名言を残しがちです。
ですがそれをすぐに真似しようと思っても、普通はうまくいきません。
私も名人のセリフをいっぱい探したり、学級通信を書くときに
インターネットで名言を探したりするなどしましたが
なかなか思うようにはいきませんでした。
それからも、「ちょっとでも賢くなろう。」「ちょっとでも子供の声に残るようなことを言ってやろう。」というような思いでいましたが
やはり名人の名言は一種の才能のようなもので
なかなかそこには到達しませんでした。
そこで私のような「並」のものは他の手段で何とか子どもたちの心に
思い出を残そうと思い、取り組みました。
上手な「並」の先生たちは全員がそうとは言いませんが
やはり同じように子どもたちの心に思い出を残すように努力されます。
今日はそんなお話をしたいと思います

3月に入るまでに一度 1年間の振り返りをする

私はどの場面でも思い出を振り返ってみることは
子どもたちの心を豊かにする大事な時間だと思っているのですが
その中でも特に大事にしたいのが2月の後半です。
3月に入る前に1年間の振り返りをすると
結果が変わってくるように思います。

なぜそう思うのかと言うと実は3学期の2月は個人的には
難しい時期だと思っているからです。
家庭的にも社会的にも来年度の商品の紹介がが出回り始めたり
来年度の入塾者の勧誘などが始まるせいか
この時期まだ終わってないのに
次の楽しいことを見てしまう傾向にあるからです。
人間誰しもそうだと思うのですが 今の閉塞している状況を楽しむよりも
先の希望が見えるようなことに楽しみが行くのは
仕方がないことだと思います。
だからもう一度この時期にみんなで今過ごしてる時間が
大事なんだということを確認するのが必要だと思うのです。

3月になってからするのでは再びムードを盛り上げるのに
少々手遅れな感もありますし
また3月の上旬から6年生を送る会や最後のテストなどの授業のまとめ
そして何よりも 卒業式や 終業式などの別れの式が待っているため
そこまでに気持ちを高めていけるように一度考える機会を作ると
たいへん効果的です。
それでは具体的な方法はどうするかということですが

写真をスライドショーにして紹介する

私はここまでにとってきた写真を、みんなで確認することをお勧めします。 学校によっては教室に1台 デジカメがあったり
各自が Chromebook や iPad などの機器を持つようになったので
カメラ機能と使っていろんなデータを持っていると思います。
それを簡単でいいので集約して音楽と共に みんなで鑑賞する。
これが大変効果的です。

私の知ってる 上手な「並」の先生ウインドウズのムービーメーカーを使って
写真をとにかく次々に入れて卒業式にでも使うような優しい音楽とともに
15分程度思い出のスライドショーによる映像を作っておられます 。それを見た子どもたちの反応を見ると運動会や学習発表会など
とにかく毎日頑張った日々を撮った写真を見て
その日の気持ちを思い出したり、仲間が頑張っている姿を見て
知らなかった事実に気づいたりすることができます。
ほんのちょっとのことなのですが、言葉で子どもたちの心を動かすよりも
視覚的に頑張ったことを思い出される方の方が簡単なのに
子どもの心を変化させる力があります。

今回は写真を使ってスライドショーを作るというのを紹介しています。
今はどんどん便利になって動画を撮っては?という意見もあると思います。
私もその意見には概ね賛成なのですが
動画にすると容量が 途端に増えて学校のサーバーが
パンクしそうになったり
また動画だと思いのほか撮り直しが多くなり時間がかかったり
また色々と写ってはいけないものが映り込んでしまったりもします。
そういう意味ではここまでに残っている写真を使って
思い出を振り返るのをおすすめします。
そして名人になられた際には言葉や動画などで子どもたちの
心を掴むようなものをしてみてはいいかなと思います。
2月末の時期までに一度 1年間の振り返りをし
最後に向かって のラストスパートにつなげるというこの取り組み
ぜひぜひやってみてください。

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