上手な「並」の先生は標準学力テストをみんなのためにうまく使う
標準学力テストは毎年絶対にあるわけで…
標準学力テストは全国の小学生が同じ問題を受けて
どの程度理解しているか点数を出してはっきりさせるものです。
導入されるようになってから授業の成果や子ども達が求められるものは
大きく変わったように思います。
始まってからもう随分経つんですが、未だに反対する人たちがいたり
事前にずるして練習したりする学校が後を絶たないのですが
標準学力テストは現状の決まりでは毎年決まった時期にあります。
だからそれをどう考えるか。
上手な「並」の先生はその辺の考え方がはっきりしているので
毎年くるこの行事を上手く活用します。
私個人の感想は、そっちの方がみんな幸せだと思うので
テスト自体に思いはありますが、決まったことならそれを
上手く消化して自分の利益に変えられるのは素晴らしいと思います。
名人は練習をしないらしいし、「並」の先生も必死には練習しない・・・
標準学力テストはいい点を取ることばかりが注目されています。
そしてニュースなんかでも報道されるようになり、それを意識してか
事前に練習する学校も出てくるし、そこに合わせたトレーニングのような
手法を授業の中にいれる学校も出てきました。
倫理観はおいといて、それはそれで一つの方法だと思うんですが
忘れてることがあります。
テストの問題の傾向が変わった時
はたしてそれで対応できるかという点です。
名人になると幅広く子どもの知識を鍛えるので、ほぼ練習なしでも
大丈夫って感じの人が多いように思いますし、
上手な「並」の先生も間違いやすそうなところや
子どもの苦手そうなところを復習する程度で参加されている気がします。
おそらくそれは普段から繰り返し反復学習をしているので
いまさらテスト勉強って感じにしなくてもなっているのだと思います。
テストを受ける前は必死さて、テストを受ける前は必至なのですが、
終わった後は比較的静かになる学校が多いように思いますが
上手な「並」の先生はここからが少し違います。
それは結果が出た後何ができて何ができてなかったのか
そしてそれはどこに原因があるのかなど分析を十分にされます。
逆に言うと、子どもたちができなかった部分というのは
自分の授業の中で伝えきれなかった部分だと解釈して
残りの時間や次年度の自分の目標を見つけることができるのです。
分析したことは活用できて・・・
よく春先に管理職に自分の目標を書いた自己申告書を出して
面談したりしませんか?
その時によく指導されるのが、
「抽象的な目標ではなく数値目標を書きなさい。」
というのがあるんですが、 学校の授業においては
数値目標を設定するのは難しくどうしたらいいかと
迷われることが多いかと思います。
その時に この標準学力テストの内容を盛り込めばよろしいかと思います。
同じ学年を担当するわけではないので内容は幾分か変わるかもしれませんが
「教科の基礎の部分または 活用の部分に力を入れた指導をし
昨年よりも10ポイント程度上げる。」
などというような書き方ができます。
実はこういう目標は管理職も上に説明しやすくなるし
昨年からの積み上げで今年があるという風に計画性があると
判断されるためものすごく喜ばれます。
要は子どものためでもあり自分のためでもあるように標準学力テストを
利用すればいいと思います。
そしてそうなるとテスト前に対策をしたりするのは、
ナンセンスだと思いませんか?
過去問などで下手に即席の知識をつけると、本当の意味での学力が
わからずこれからの指導で必要なことを最短距離で伝えるのが
難しくなるからです。
だから名人はあまり練習をすると言うことがないのかなあと
思ったりもします。
しかしながら、練習することを全否定するわけではありません。
その中でまた子どもに不足した部分を探した入りの活動も可能だからです。
しかしまず、分析することで自分の未来の指針を持つことは
大事だと思います。
もしよかったらやってみてください。