上手な「並」の先生の終業式に向けて教師が気を付けるべきこと
12月も半ばを過ぎると、学校では終業式に向けた準備が本格化します。冬休みに入る前、子どもたちがスムーズに、そして忘れ物がない状態で新学期を迎えられるよう、教師としてどのような配慮をすればよいでしょうか。終業式前に行うべき具体的な準備や注意点をまとめました。
1. 冬休みの宿題は終業式3日前までに渡す
冬休みの宿題は、終業式当日に渡すのではなく、少なくとも3日前までに子どもたちに渡しておきましょう。その理由は以下の通りです。
時間に余裕を持たせる:終業式の日は他にもやることが多く、宿題を渡すと確認漏れや配布ミスが発生しがちです。数日前に渡しておけば、子どもたちに内容を十分説明でき、忘れ物や不明点を事前に解消できます。
保護者にも情報を共有:早めに宿題を渡すことで、学級通信などを通じて保護者に内容を伝える時間が確保できます。
例えば、宿題一覧やポイントを記載したプリントを添えると、子どもたちにも保護者にも分かりやすいです。
2. 学級通信で冬休みと始業式の連絡を入れる
冬休み期間中、保護者が学校からの連絡を確認できるように、終業式前に学級通信を発行しましょう。この際、以下のポイントを盛り込むと効果的です。
冬休みの過ごし方:安全指導や生活習慣について簡単なアドバイスを記載。
始業式の情報:日程や持ち物を明記し、忘れ物がないように配慮。
特別なイベントの告知:始業式直後に予定されている行事がある場合は、その準備についても触れておく。
学級通信は保護者との連携を深める重要な手段です。子ども任せにせず、保護者にも正確な情報を共有できるように配慮しましょう。
3. 荷物を徐々に持ち帰らせる工夫
終業式当日、子どもたちが大量の荷物を持ち帰ることを避けるために、早めの準備が必要です。例えば:
1週間前から少しずつ持ち帰らせる:図工や家庭科で使用した道具、運動靴、長期保存の必要がない教材などを、計画的に少しずつ自宅に持ち帰らせます。
持ち帰りリストを作成:子どもたちが何を持ち帰るべきか分かるようにリスト化し、保護者にも共有します。
これにより、終業式当日の負担が軽減されるだけでなく、忘れ物が少なくなります。
4. 学級のふりかえりを行う
終業式に向けた準備として、学級全体で2学期の振り返りを行う時間を確保しましょう。具体的には:
良かったことを共有:クラスの楽しい思い出や達成した目標について話し合い、ポジティブな気持ちで学期を締めくくる。
改善点を見つける:3学期に向けた課題や取り組みたいことを話し合うことで、次への意欲を高める。
この振り返りをもとに、終業式でのスピーチに子どもたちの意見を取り入れると、よりクラス全体の気持ちを反映した内容になります。
5. 自分の机とロッカーを掃除する
学期末は、教室内を整理整頓する絶好の機会です。子どもたちの机やロッカーを掃除させる時間を確保し、次のような指導を行いましょう。
使わない教材を確認:不要になったプリントや道具を整理し、持ち帰るものと捨てるものを区別。
衛生面の意識を高める:ロッカーや机の内部をきれいに拭き、清潔な状態にする。
この作業を行うことで、子どもたちは新学期を清々しい気持ちで迎えることができます。
まとめ:教師の役割と配慮
終業式に向けてスムーズに準備を進めるためには、教師自身が計画的に行動し、子どもたちや保護者に適切な連絡を行うことが大切です。冬休みの宿題の早めの配布、学級通信での情報共有、荷物の計画的な持ち帰り、学級の振り返り、そして教室の掃除といった具体的な取り組みを行うことで、終業式の日を気持ちよく迎えられるはずです。
教師として、子ども任せにせず、全員が楽しく冬休みを迎えられるよう丁寧なサポートを心がけましょう。そして、新学期に向けて気持ちを新たにスタートできるよう、しっかり準備を進めていきたいですね。