上手な「並」先生は意図をもって机の並べ方を変える2
今回の記事は続きの記事になります。
自分がなぜこの話を展開しているかと、前半戦は
オーソドックスな机の並びについて書いています。
このまま読まれても良いのですが
ぜひ前回の記事をご一読いただいてから
読まれるのをお勧めします。
5人ぐらいの机を島のようにするアイランド型
2人の机をくっつけるのも有名ですがグループごとに
島を作るようなアイランド型もおそらく
皆さんのイメージにあると思います。
この場合は相談するというよりも一緒に作業するような場合に有効です。
またアイディアを出し合って アイデアをまとめていくような場面にも
有効です。
よく 給食 なんかもこの形で食べますが、子ども同士の情報を
交流させ、仲良くなるような場面でも効果を発揮します。
ホワイトボードをグループに1枚渡しておいて相談した内容を記録させ
他のグループと交流するようなジグソー型の授業なんかも
この形でよくされるようになりました。
この形のいいところは教師が最初の相談のテーマ などを伝えたら
後の時間は子どもたちに任すことができるところです。
だんだんと子どもたちの主体的な学びの方に
近づいていく形ということができるとおもいます。
話し合いの時は コの字型学習
これも教室の定番になってきました
道徳など子供たち同士で話し合わせたい時は
全員の机をコの字にします。
コの字の線がない方をホワイトボード側に合わせすると
子ども同士の顔が見えるので、自分の意見がどんな風に受け取られたかが
子どもたち同士でよくわかります。
また教師がいちいち指名しなくても子どもたち同士で
合図を送りあって順番に発言することもできるので
話し合いなどの時にも使うと非常に効果的なです。
ただ 問題点があって、いつもコの字の形だと端の方にいる子たちが
ホワイトボードが見にくいです、
なので 板書をしたり ノートを取るときなどには向かないので
授業の中で 柔軟に変えるのも良いかと思います。
対面型
教室の真ん中で右と左のグループに分けて、中央を向いて行います。
これも 討論したり話し合いをする時には有効なのですが
ちょっと気をつけないといけないのが、個別に何をやっているか
教師が管理しにくいので、やや学習のルールが
崩れやすいところがあります。
また低学年だといろんなものが目に入るようになるので
やや集中力にかけるところがあるので気をつけなければいけません。
ただし、討論する上ではムードも高まるし、はっきりと自分の意図が
表明できるのでこの形が一番良いかと思います。
ここまでいわゆる有名どころの机の並べ方を紹介してきましたが
ちょっと皆さんで考えてみていただきたいことがあります。
それは机の高さです。
今回紹介した 並べ方だと机の高さに差があると、
少々活動がしにくくなります。
そのため ある上手な「並」先生は 机の高さを
平均的なところで一律にして椅子の高さで
子どもたちの体に合わせるという作戦をとられました。
すると作業効率が上がってずいぶんと質の高い相談や
作品ができたのですが、 一方でそれを見た 管理職に
子どもの成長に合わせた方がいいのではないかという
アドバイスをもらったそうです。
その管理職が言うように多くの学校では子どもの身長に合わせて
机の高さを変えています。
その方が 姿勢指導がしやすかったり長時間座ったりするのが
楽だからですが、少し教室の外に出ると
サイズの合わない机で作業したりご飯を食べたりすることは
いっぱいあります。
この辺はなかなか答えが出ませんが
やはり指導する意図に合わせて変わってもいいのではないかと
思うところですが皆さんはどう思われますか?
もう少し 紹介したいこともあるのですが
とりあえず今回はここまで。
机の並べ方も 何をさせるのか
また どんなことに気がついて欲しいのかによって
変えるべきだと思っています。
一律にやるのではなく子どもの状況に合わせて
柔軟に対応していくのがこれからの人から「並」の先生に
上がる第一歩。
名人になりたい人もここは押さえたらきっと大きな力になると思います。