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空想

6月14日に米津玄師のライブ「空想」に行ってきたので演出の詳細と感想を書き留めておこうと思う🫥

ツアーロゴについて

下の画像が今回の「空想」ツアーロゴになった。この顔や十字架の記号はウィングディングス文字というフォントの一種で右から“KUUSOU”となっている。これはゲーム「Undertale」で登場する裏キャラクターの「ガスター」が使用するフォントで、米津玄師は同ゲームが好きであることを公言している。

空想ツアーロゴ

会場、ライブ前の様子

前回のツアー「変身」もたまアリで参船したが、今回は混雑緩和のための対策がなされていた。グッズ販売所をコミュニティアリーナにフォトスポットを入場ゲートから遠ざけることで人を分散させ、入場ゲートを座席によって分けるという工夫がなされていた。
アリーナの中に入ってみるとスタッフがポイントごとに配置されたいた。米津玄師のライブはとにかく撮影規制が厳しいことで有名だが、そんな緊張感もまたライブの演出を引き立たせるために重要なことなのかもしれない。にこちゃんマークとともに「たのしんでね」の文字がスクリーンに映し出されていていた。

LIVE

OP

オルゴール調のサウンド共にサポートメンバーが持ち場につき、最後に米津が姿を現した。

カムパネルラ

汽車の音が鳴りイントロが流れた。

迷える羊

さらに「感電」とコロナ禍に発表されたアルバム「STRAY SHEEP」から3曲を歌い、会場の雰囲気を最高潮に持っていった。「感電」でチーム辻本に囲まれて横ピースして歌う米津めっちゃシュールだった。

挨拶のMCを終えると11年くらい前の曲「街」を披露。まさかの選曲に驚いたファンも多かったはずだ。モノクロのトリックアートで不思議な演出を醸し出した「Décolleté」。そして「優しい人」、「Lemon」、「M八七」と深く、心を揺さぶられる楽曲を立て続けに熱唱した。

MCでは校長のように長くなると言い、最近マインスイーパにはまっていることを告白。

爆弾を1日中探していたら、締切が迫ってきて自分が爆弾に囲まれているようだと話していた笑

いつもどおりの通り独り   こんな日々もはや懲り懲り     こんな歌詞の曲あったなあ……LOSER!!

米津玄師

MCの流れから「LOSER」を歌い、声出し解禁もあってかサビでの盛り上がりは今日1番と言っても過言では無かったと思う。ステージ後ろのスクリーンが足場になっていて登って歌っていた。同じく「BOOTLEG」から中ちゃんの天体観測のギターリフのアレンジから始まった「nightworks」、wowakaの為に作った「ひまわり」、ライブ定番の「ゴーゴー幽霊船」とロック調の曲で繋げると「KICK BACK」を披露し、ファン全員を虜にした。

続くMCでは“空想”のタイトルについて

空想ってなんなんだって考えてみると 今の自分と一本、幹のように地続きに繋がっているような気がする 空想を通して子どもの頃の自分といまの自分 空想家っていうところは いまなお変わらずにあるような気がしていて…

米津玄師

と話し、空想をもとに曲や絵になっていることや美しい世界があれさえすれば自分はそこに居なくても良いと考えていることも話した。そして「ありのまま(でいい)」というのは強者の言葉だと言っていたが、これは考えさせられるものであった。

そんな“空想”を大事にして作った曲、「月を見ていた」をMCの後に披露。初めてフルで聴いた(フルでは公開されていない)ことや、雲海の上に月が大きく佇む壮大な演出だったこともあって新鮮な気がした。「打上花火」、「灰色と青」、「かいじゅうのマーチ」と「BOOTLEG」の曲を歌い、チーム辻本と身体表現を魅せた「馬と鹿」で本編の幕を閉じた。

(「月を見ていた」は埼玉公演の後に1番のみ公開された。)

本編が終わると会場は青いライトで包まれていた。するとその光に照らされて、複数のタオルがオレンジに光っていた。これは今回のツアーのタオルではなく、前々回のツアー「HYPE」タオルだった。ツアー「HYPE」はツアー中にコロナ禍に直面し、公演を中止する事態に追い込まれた。最初に公演中止の判断を下されたのが埼玉公演だった。自分も当選していただけにこの演出は心にくるものがあったし、何よりライブにファンの声が戻ってきて日常が戻りつつあることを再確認された。

HYPEタオル

ファンに応える形でアンコールが始まったとも思いきや、全く知らない曲が始まった。これはタイトルすら出ていない全くの新曲である。寝ながら新曲を歌う米津に釘付けにされた。

中ちゃんの埼玉の魅力や川越観光などの熊谷より“熱い”MCの後に「POP SONG」。チーム辻本が緑の笠帽子を被り踊っていたのが印象的であった。「Flamingo」、ツアーでは初めて原キーで歌った「春雷」と続き、新曲「LADY」を披露するとファンに深深とお辞儀をし汽車に乗るようにステージを後にした。

オルゴールサウンドが再び流れ、エンドロールがスクリーンに流し出され今回の公演は終演した。

「退屈な日々だから特別な日はいっそう輝く」みたいなことを米津はインタビューで言っていたが、自分もこの日は開演ギリギリに来て翌日また退屈な日常に戻っていくムーブをしていたのでライブ中はまさに“空想”の中に居るかのような特別な時間だった。また米津のライブに行くまで、退屈な日々を過ごしていこうと思う。

米津玄師TOUR2023空想埼玉1日目
(6.14)@さいたまスーパーアリーナ
セットリスト

1.カムパネルラ
2.迷える羊
3.感電
4.街
5.Décolleté
6.優しい人
7.Lemon
8.M八七
9.LOSER
10.nightworks
11.ひまわり
12.ゴーゴー幽霊船
13.KICK BACK 
14.月を見ていた
15.打上花火
16.灰色と青
17.かいじゅうのマーチ
18.馬と鹿

En 1.(新曲)→LENSFlare
En 2.POP SONG
En 3.Flamingo
En 4.春雷
En 5.LADY

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