2023/9/16 17:30公演【アナスタシア】(あらすじ)
物語、楽曲、演出、舞台芸術、衣装全部自分の好みなこの作品。以下はあらすじです。脚本が面白いのでそれだけで1note書けちゃいます。しかし、観劇後の記憶だけで書いておりますのでざっくりしています。記憶違いやヌケモレはご容赦を。
ロシア皇帝ロマノフ一家は革命により悲惨な結末を迎える。唯一パリに逃れていた皇后陛下は孫のアナスタシアが生き残っているとの噂だけを希望に彼女を探し続けるがほとんど意気消沈している。
ここでいうアナスタシアが生き残っているのではないかという噂は実際に史実でも記録が残っていて『アナスタシア伝説』として言い伝えられている。
(史実を元に夢と希望のエッセンスを加えたフィクションは現実の世界もこうだったのではないかというワクワクを味わえるので個人的には好きですね!)
詐欺師のディミトリとブラドは世間のアナスタシア伝説の盛り上がりに便乗して偽のアナスタシアを雇い、憧れの生活を手にしようと企みます。
そこで現れた記憶喪失のアーニャという少女。アーニャをアナスタシアに仕立てることになりました。
二人はロシア皇帝の生活や慣習をアーニャに吹き込むが彼女からの教えてもいない所作や言動を目の当たりにする。すると徐々に「彼女は本物のアナスタシアなのではないか」と思い始めます。自分は誰なのかを知りたいアーニャと憧れの生活を手に入れたい詐欺師二人は、目的は違えど行動を共にすることになります。しかし、アーニャはその最中ロシア将官グレブからその計画に対する警告を受けて、不穏な空気が流れます。彼の父は過去にロシア皇帝一家惨殺に加担した一人でした。
資金調達の後にやっとの思いでパリへ入国出来た三人はかつてのブラドの恋人リリーに協力を仰ぎかつてのロシア皇后陛下にアーニャを面会させることにしました。
彼女はマリア皇后の側近なのでした。
徐々に記憶が呼び起こされるアーニャ。かつて少年だったディミトリはロシア皇帝のパレード内で少女アナスタシアが群衆の中、手を振る姿を観ていたことをアーニャに話します。するとアーニャはそのパレードでお辞儀するある少年を思い出します。決して周りに話したことのないその事実を聞いたディミトリは彼女が皇女アナスタシアであることを確信しました。
皇后マリアと面会したアーニャは一度は拒絶されてしまいますが、本人でしか知り得ない事実を連発するアーニャはあまりにもアナスタシアそのものであったため、ついにマリアは受け入れ、アーニャは再び家族を得ることができました。
家族を取り戻したかに思えた最中、上官にアナスタシア暗殺の命を受けたグレブがアーニャの前に現れます。
銃を構えるグレブでしたが、アーニャ生きていてもらいたいと思う自分の心と自分は革命に一役買った父の息子であるという葛藤の後、自分の心に従うことになった。
恋心を抱いていたアーニャとディミトリ。皇女であれば二人でいることは叶わないと決心していたディミトリは彼女の元から去ろうとします。しかし、アーニャはその行動に異議を唱えました。後日アナスタシアは伝説であったと皇族のマリア、ロシア将官のグレブから世間へ広報され、二人で静かに暮らして行くのでした。