80の壁をどう乗り越えるか、今の世相に人文句ありのトシヨリ
通称・ルフィーという犯罪者が一躍有名人となりました。
日本人の詐欺グループ(いわゆるオレオレ詐欺)はタイのパタヤに拠点を持っていたことがあります。一網打尽になりましたが、日本からの旅費がタダになると騙された若者がパタヤの牢獄のような部屋に閉じ込められて日本に電話をしまくった詐欺集団でした。部屋に何本も電話を引いていたので不審に思った地元警察に踏み込まれたのでした。かたや、人殺し、強盗殺人をフィリピンから指示していた凶悪犯罪者グループが摘発・逮捕されました。ルフィーなる人物がその頭目らしい。
友人からメールが来て「日本はこういう殺人強盗団が跋扈する国になってしまった」と嘆いていました。メキシコとかペルーとか、コロンビアとかイタリアのシシリア、1930年代のアメリカ・シカゴなど映画の世界と同じになっていますね。
凶悪犯罪がはびこり、社会には貧困が蔓延する。
人々の逼塞感が高まって、政治の専制が始まり、
野党が衰退して挙国一致内閣が発足。
戦中生まれの私は「いつか来た道」を心配します。タレントのタモリさんが「新しい戦前になってきた」と言っていましたが、人間は同じ過ちを何度も繰り返して来ました。
「台湾有事は日本の有事」(台湾が中国に占領されたら日本が占領されたと同じ)「ロシアが突然北海道に攻め込んでくる」(北海道にはロシア人が住んでいて、
第2のウクライナになる)
「沖縄が戦場になる」(どこが攻めてくる?中国?防災集合場所に集まって、飛ん
でくるミサイルから身をかわす)
「日本に攻めてくる国があったら、どうするんだ、軍備を拡大することで抑止力に
なる」
「やられる前にこっちから先にやってやる」(敵基地攻撃)
実に幼稚なことが叫ばれています。ここは一番、冷静に考える時だと思います。一旦始まれば悲劇と惨劇しかないのが戦争ですし、若者の命、老人・女性の命、子供の命が失われます。
「起きたらどうするんだ」の前に「起きないようにするにはどうするか」を考え、「それは軍備の拡大だ」と単純思考に陥らないことが大事なように思えます。
人類史を見ても、戦争準備に熱心な人ほど戦争が始まれば前線には出ないですよね。戦争の歴史を辿ってみると、戦争を煽った人たちは安全なところにいて、それ行けそれ行け!と一般庶民の尻を叩き、戦争が終わったら、「尊い犠牲者の英霊を祀り」自分はのうのうと生きて、知らんぷり・・・です。生き恥を晒しても、恥ずかしいとも思わない。
フィリピン発の凶悪犯罪にみんなの目線を集中させてしまうのも少々問題ありです。戦争がなく、誰もが80の壁を超えて安楽に余生を全うする。これで行きたいものです。
戦争で得するのは誰ですか?
冷静になって考えてみればすぐに分かることです。トシヨリがこういうことを心配して、NOTEにアップする状態をいつまでも継続して行きたいものです。
「永遠の戦後」であってほしいです。
今日は節分の日。「鬼は外!福は内!」
内なる鬼を退治しないと平和に、穏やかに「80の壁」を越せられないです。
〈表紙の写真はスペイン・コルドバ駅です〉
〈下の写真左手がホテル・コルドバセンターです。右手は公園。歩道が広い〉