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神田川の秘密・34 飯田橋の5叉路は複雑怪奇、東京一番=世界一番かな?

9月12日〜28日までタイに行っておりました。
その間は「タイ旅行・最新情報」をアップしていましたが、今日から元の「神田川」に戻ります。

三十四 不思議の飯田橋五叉路と高速道路、陸橋、一般国道、地下鉄・・・

 JR 飯田橋駅前の神田川の水は溜まりとなって澱んでいた。
水の動きは見えない。

蜘蛛の巣状態の歩道橋

 富栄養化のためだろうか、緑がかった濁りを見せている。目白通りは東京・千代田区を起点に関越道の入り口・練馬インターまで続いている。この大通りを江戸川橋から歩いて来たのだった。

歩道橋の下は国道、その下は神田川、その下に地下鉄

目白通りはJR 飯田橋駅前で環状線・外堀通りと交差する。
この2本の幹線道路が交差しているところへ交通量が決して少なくはない大久保通りが突っ込んできて、飯田橋で変速五叉路を構成する。
 五叉路を横切る横断歩道は広い通りにブツブツと切断され、渡りきるのは大変なこと。危険でもある。そのためか、変則五叉路の上に蜘蛛の巣状の歩道橋が架けられている。そんな混沌とした交差点に自転車専用道路も引かれていて、信号も複雑に点滅している。何かが一つ狂うと、カオスになるだろう。肝心な神田川は道路と橋の下に埋没していてほとんど見えない。この状態を言葉で説明するのは難しい。

真ん中左手が看板のあるところ
左のすみにほんの少しだけ顔を出しているのが神田川
地図の上手に流れるのが神田川の本流で
左下に細く流れているのは外濠

 井の頭池に発し、善福寺川、妙正寺川と合流しきた神田川はここ、飯田橋交差点で大きく二手に分かれる。一方は牛込、神楽坂、市ヶ谷方面に向かう外濠。一方は水道橋、お茶の水、秋葉原方面に向かう本線で、両国の河口へと向かう。こちらの流れが神田川。本流には、船河原橋という名前の橋が2本、三角形の2辺の形で架かっている。

道路に赤いペイントがされている橋と
欄干だけが見えるはしが船河原橋

 三角形の残りの1辺は飯田橋で、外濠を跨いで目白通りの一部になっている。つまり、目白通りに沿って南下してきた本流の神田川はここで東へと向かうことになる。2本の船河原橋の内、1本は外堀通りの広い橋になっていて、もう一本は歩行者専用橋となっている。
(文章で誤差ろの複雑さを説明しましたが、かなりわかりにくいことと思います。そうです!こんな複雑な交差点は、そうざらにはありません)

 東京の街は複雑というより、怪しげで、秘密に満ちている。合わせて3本の橋の上に歩道橋があり、更にその上に高速道路が乗っている。神田川歩きのバイブル「神田川再発見」(東京新聞出版局)の説明書きを引用するとこうなる。

「飯田橋交差点は複雑だ。3っつの橋が三角形をなし、歩道橋が四角形に架かり、その上迷いそうな五叉路。立体的にも上に高速道路とJR 線、一般道があって、下を神田川が流れ、さらにその下を地下鉄が通っている」
(以上の説明で飯田橋交差点の神田川をイメージできたろうか?
 ますます分からなくなった。
 そうでしょうね、飯田橋の神田川はどう見ても脇役になってしまいます)

とはいえ、この複雑・怪奇な飯田橋交差点の神田川は忍びやかに、かつしっかりと自己を主張している。

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