
秀逸な設計 【ロータリーカッター】替刃交換機構
設計の緻密さ、試作の苦労を勝手に想像します。
現物をお持ちの方、手に取られた方がおられましたら、ぜひもう一度目を凝らして見てもらいたいものは、【ロータリーカッター】です。
言わずと知れたオルファ株式会社の製品です。
オルファって?
折る刃、おるは、、おるふぁ、、、オルファ。
折れる刃のカッターナイフを作っている会社です。
折る刃を最初に考案し世に送り出した開発にも大変興味はありますが、今回ピックアップさせていただくのは、
ロータリーカッターの替え刃機構です。
【ホビーロータリー】【ロータリーカッター28】【ロータリーカッター45】に採用されている刃を取り付けている構造がシンプルで簡単でありながら、説計の緻密さに感動します。
【ロータリーカッターLL型】は構造が異なります。
カッターナイフ特性と言いますか、当然のことながら、使い方を誤ると大変に危険なものはであることは誰もが知るところ。安全に取り扱うための工夫が随所に見られます。

ロータリーカッターの構成パーツはカッター刃を入れて6点。(ホルダーは2つ割構造みたいですが分離できません)
そのうち持ち手となるホルダーと安全カバーとなる黒い樹脂プレート。カッター刃の軸部品を固定するための赤い留め具の樹脂は本体から分離ができないので、実質的に3点となります。
この赤い留め具とホルダーの組み合わせに設計者の意図がうかがえます。
赤いパーツの素材、表面質感、固さ、形状が、
絶妙です。
カッター刃を取り外すときのクリック感。
少し固めにされていて子供には簡単には扱えない事。
私の子供(小学生高学年)では取れませんでした。
貧弱💦
Eリングを応用して、工具レスかつ紛失を防止している点。ホルダー上でスライド機構だけです。
また、赤い留め具の先端が開きやすいように、ホルダー側に小さな突起が配置されています。
質感、形状、材質がマッチしてるところ、部品の耐久性など、何度も試作を重ねられたのかと想像します。
ご馳走様でした
https://www.g-mark.org/gallery/winners/9de96171-803d-11ed-af7e-0242ac130002?companies=14e633e3-90d2-4582-ba3e-cf0f1a482c85&years=2018
グットデザイン賞ですよこれは。
特許情報も検索してみましたがこちらは見つかりませんでした···