尾崎さんから貰った宝物
2021年のこと。
社会人2年目となった私。
新しい仕事を任された。
毎月追われる締め切り。
正解のない業務で頭を抱える日々。
多職種間の板挟みで途方にくれる日々。
通常業務と新しい仕事の両立を上手くこなせず、
どんどん増える残業時間。
クライアントから
「こんなことも分からないの？」と鼻で笑われた日もあった。
悔しかった。
………
朝起きれず、朝食はラムネで済ませるようになった。
昼食はワンタンスープくらいしか喉を通らなくなった。
まともに食事をとるのは夕食くらいになっていた。
家には寝に帰るだけ。
たまに寝落ちして、夕食さえ食べ忘れることもあった。
………
そんな状況が心と身体を蝕んだ。
悲しくなくても涙が出た。
どうせ暗いからと人目も気にせず号泣しながら帰った夜道。
赤信号の横断歩道を
無意識に渡りかけ、
車に轢かれそうになった日も何度かあった。
過労で死ぬってこういうことなのかな
って思った。
少しずつ減っていく体重。
それによって引き起こる、地味な体調不良。
原因不明の痛みと吐き気で
救急車に運ばれたこともあった。
しかも、２週連続で。
こんなに具合悪くなるなら死んだ方がマシ
と思いながら、救急車を待つ間、トイレで苦しんだ。
楽しいこともいっぱいあったからやってこれた。
でも、私の中ではしんどい１年になった。
………
そんな年のある夏の日のこと。
この日はとにかく、地味な体調不良に苦しみながら仕事をしていた。
トゲを刺されたように、身体の節々が痛む。
思い詰めて、ひっそり泣きながら昼食をとった休み時間。
「死にたくはないけど、生きてるのがしんどい。」
吐き出せない気持ちを
助けを求めるかのように
当時、尾崎さんがパーソナリティーを務めていたラジオ番組に送りつけていました。
何日か後の放送日。
その重めなメールを尾崎さんは読んでくださいました。
"「死にたいって言っても良いと思う。」"
"言葉と気持ちは100%繋がってるわけではない。感情に近しいものを持ってきている。
死にたいという言葉には収まらない複雑な気持ち 死にたい でも コレジャナイ感
生きていればいい。本当に死んだら意味がない。言葉にはすることは大事。
口に出すことで自分を守る"
尾崎さんに
「死にたいって言っても良いと思う。」
と言って貰えて、心が楽になりました。
また、
真剣に答えてくださったお返事や言葉のひとつひとつに、
"私が感じていたモヤモヤはこれだったんだ"
と腑に落ちたように感じました。
私は昔から口下手で、今でも怒ったり、自分の感情を表に出したりすることが苦手です。
その時は本音で話してるつもりでも、後になってなんか違うな、これじゃないなとモヤモヤしたり。。
思い返せば、そんなモヤモヤした気持ちを晴らしてくれるのはいつもクリープハイプの楽曲たちでした。
歌詞に自分の境遇を重ねてみたときは、寄り添って貰えてるように感じるし、
メロディに心を委ねてみたときは、
しっとりとした曲調では、吐き出せなかった悔しい気持ちを涙で流すことが出来たり、疾走感のある曲調では、スカッとした気持ちになったり。
ラジオにメールを送った当時も、残業でボロボロになった帰り道は、クリープハイプをよく聴いていました。
あのラジオの尾崎さんの言葉、その後の曲紹介で流れた『ただ』、そして後に送られてきたステッカーは私の一生の宝物です。
…………
あれから約１年以上経ち、私は仕事を辞めた。
ラジオに送ったメールでは、
"どんどん痩せて地味な体調不良に悩まされている。太れない体質だから他人にも相談しにくく辛い"的なことも書いたのだが、
実家に帰ったら普通に太った。
どうやら、太れないのは体質ではなく環境だったらしい。笑
バイトをしながら転職活動をし、
最近、新しく働く場所が決まった。
前職を辞めたばかりの頃は、
心が疲弊して、
"もう同じ職種の仕事はしたくない。私には向いていなかったんだ。何も考えたくない。言われたことだけをただこなす仕事がいい。"
なんて思っていたのに、
しっかり休んで、いっぱい食べれるようになったら
"もう少し頑張ってみたい。経験積んでみたい。"
と、欲が出てくるようになってしまった。
その結果、自分的に楽な道も選べたというのに、苦労まっしぐらな道を選択した。。
正直、まだ、
"これでよかったのかな"
と、頭のなかでグルグル考えながら、定期的に不安になる。
でも、
2023.3.11
幕張メッセで最後に聴いた曲の
「前に進め」に背中を押され、頑張ってみようと決心した。
"これでよかったのかな"
を
"これでよかったんだ"
と思えるようにやっていくしかない、と今は思えてる。
また、不安でどうしようもない状態に陥りそうになったら、クリープハイプの力を借りたい。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ギリギリまで練りながら書きましたが、あまり綺麗にまとまった文章じゃなくてすみません。💦
でも、どうしても、あの時のラジオのお礼がしたくて書かせていただきました！
尾崎さん、そしてクリープハイプを好きになれて本当に良かったです。
ありがとう。
私にとってかけがえのない存在、
#だからそれはクリープハイプ
#クリープハイプ #だからそれは真実