良い文章は?(寄生虫生物学)ほか
藤田さんの笑う回虫を読んだ。
寄生虫について基礎的なことが書かれており、エッセイ風でもあり、実に読みやすい。
どんな蟲が危ないのか?どれだけ、むかしに比べ蟲が減ったのか?ペット輸入生物で、また蟲か増えているなど、よく書かれている。
むかしあったとされる寄生虫などが、克服されたが、その分アレルギーが増えたとか、また持ち込む輩がいるだとかも、気をつけないといけない点が分かりやすい。
アレルギーに関しては要は、抗体が寄生虫用に使われ、スギ花粉にまで手が回らないという説明だった。
免疫学の難しい部分を簡単に言うと。
しかし、いちばんは読みやすさだ。
書き方が、水木しげるのようであり、ボケというか読み手が入っていけるスペースがある。
ここで言う全ては、考えたり、疑問に思ったり、笑ったりというものだ。
内容を詰めすぎる本は脳にうるさい。
読み手に読め!内容はこうだ!と迫る部分があり、ファクトを伝える新聞以上に、リアルをよりリアルとして、迫らせてくる。
安保さんもそうだが、生物医学…特に免疫学などは、最新生物工学に匹敵する複雑さがある。
それを、繰り返し見たり、学ぶことでようやく分かってくるものだ。
ひと握りの天才や秀才だけの知識に終わらすのではなく、平均的な人間にも知識が広まるには時間が必要なのだ。