被害者も怖いのではないか?
しかし、世の中の善玉ばかり非難していると、オマエは何も分かってない!と、言うからいけない。
何が恐いって?
それは、善玉であると底から疑わない世の中や、それを野放しにして悪さをさせるのが、1番怖い。
今野さんの小説などには、公安の苦悩が語られる。
理想論者や知識人、世の中というのは、犯罪者や非行少年の人権が大事だ…云々というが、現場の者が1番(感覚的にも)よく知っている。
と、いう(ニュアンス)部分が見られる。
いや、あれは物語だろう、と言うかもしれないが、ある種の美化により、物事の真実をぼやかすのが、いかに危ないか?も、含まれている。
または、世の中というものや、人間は見たくないものや、都合の悪いものは、美化して(常識により)無害化してしまうのではないか?
また、最近見られる「強い弱者」とか「勝害者」とかいうのも、世の中が消化不良を起こし、善玉に分類してしまうのではないか。
太平洋戦争を例に出すのは良くないが、雰囲気的にそれに当時近かったのではないか?と思う。
内心は、戦争は胡散臭いと思っても、美化した形で、人間が世の中に提示するのは、戦時下出の常識…大多数に追随する姿ではないか。